〈SDGs✕SEIKYO〉　近年　電子廃棄物が急増　正しい処理で資源の再利用も可能に 〈SDGs✕SEIKYO〉　近年　電子廃（はい）棄（き）物（ぶつ）が急（きゅう）増（ぞう）　正しい処（しょ）理（り）で資源の再（さい）利（り）用（よう）も可能に 2023年11月30日

山のように積み重なった使用済みの携帯電話　©Bloomberg　Creative　Photos/Getty　Images

山のように積み重なった使用済みの携帯電話　©Bloomberg　Creative　Photos/Getty　Images

　世界で捨てられているごみの量は年間約21億トン。その中でも「電子ごみ」と呼ばれる廃棄物は、近年、急激に増加しています。
　
　電子ごみは、スマートフォンやパソコン、家電などの電子機器類のごみを指しています。2019年には5360万トンの電子ごみが捨てられました。その数はさらに増加し、2050年には1億1000万トンになると予想されています。消費者が機器に新しい機能を求め、簡単に買い換えてしまうことが、ごみが急増している一因となっています。
　
　また、電子ごみが正しく処理されないことで、環境や健康へ影響を及ぼすこともあります。機器の中には、鉛や水銀などの有害物質が含まれているからです。開発途上国では適正な処理が難しく、労働者が健康被害に遭う場合もあります。
　
　電子ごみは数々の問題を引き起こしていますが、正しく処理されれば、貴重な資源の確保につながることも。機器にはレアメタルや金などの金属が含まれており、再活用されることも期待されています。
　
　私たち消費者ができることは、機器を長く使用し、かつ処分する際にはリサイクル業者に依頼するといった取り組みです。

　世界で捨（す）てられているごみの量は年間約21億トン。その中でも「電子ごみ」と呼（よ）ばれる廃（はい）棄（き）物（ぶつ）は、近年、急（きゅう）激（げき）に増加しています。
　
　電子ごみは、スマートフォンやパソコン、家電などの電子機器類のごみを指しています。2019年には5360万トンの電子ごみが捨てられました。その数はさらに増加し、2050年には1億1000万トンになると予想されています。消費者が機器に新しい機能を求め、簡（かん）単（たん）に買い換（か）えてしまうことが、ごみが急増している一因となっています。
　
　また、電子ごみが正しく処（しょ）理（り）されないことで、環（かん）境（きょう）や健康へ影（えい）響（きょう）を及（およ）ぼすこともあります。機器の中には、鉛（なまり）や水銀などの有害物質が含（ふく）まれているからです。開発途（と）上（じょう）国（こく）では適正な処理が難（むずか）しく、労働者が健康被（ひ）害（がい）に遭（あ）う場合もあります。
　
　電子ごみは数々の問題を引き起こしていますが、正しく処理されれば、貴（き）重（ちょう）な資（し）源（げん）の確保につながることも。機器にはレアメタルや金などの金属が含まれており、再活用されることも期待されています。
　
　私たち消費者ができることは、機器を長く使用し、かつ処（しょ）分（ぶん）する際にはリサイクル業者に依（い）頼（らい）するといった取り組みです。