電子版連載〈フードは風土――柳生九兵衛と巡る〉第11回　兵庫・神戸市　古民家コトノハ 電子版連載〈フードは風（ふう）土（ど）――柳（やぎゅ）生（う）九（きゅう）兵（べ）衛（え）と巡る〉第11回　兵庫・神戸市　古民家コトノハ 2025年6月27日

• 200年以上の歴史を誇る
• 隠れ家のような古民家で
• 絶品御膳のランチを楽しむ
• 200年以上の歴史を誇（ほこ）る
• 隠（かく）れ家（が）のような古民家で
• 絶品御（ご）膳（ぜん）のランチを楽しむ

　フード（food）とは、もちろん食べ物のことですが、全国各地には地域の風土に根ざしたさまざまな名物“フード”が数多く存在しています。グルメコメンテーター・名物グルメ探究家の柳生九兵衛さんとともに全国各地を訪れ、それらにスポットを当てる連載「フードは風土――柳生九兵衛と巡る」。その第11回は兵庫県神戸市須磨区の「古民家コトノハ」の名物、「コトノハ御膳」など、絶品ランチの数々を紹介します。

　フード（food）とは、もちろん食べ物のことですが、全国各地には地域の風土に根ざしたさまざまな名物“フード”が数多く存（そん）在（ざい）しています。グルメコメンテーター・名物グルメ探（たん）究（きゅう）家（か）の柳（やぎゅ）生（う）九（きゅう）兵（べ）衛（え）さんとともに全国各地を訪（おとず）れ、それらにスポットを当てる連（れん）載（さい）「フードは風土――柳（やぎゅ）生（う）九（きゅう）兵（べ）衛（え）と巡（めぐ）る」。その第11回は兵庫県神戸市須（す）磨（ま）区（く）の「古民家コトノハ」の名物、「コトノハ御（ご）膳（ぜん）」など、絶品ランチの数々を紹（しょう）介（かい）します。

「コトノハ御膳　3680円」。名物の塩おでん御膳に、さらに海鮮、または、黒毛和牛の陶板焼きをプラスしたコトノハ一番人気の御膳（※写真は黒毛和牛をチョイス）

「コトノハ御膳　3680円」。名物の塩おでん御膳に、さらに海鮮、または、黒毛和牛の陶板焼きをプラスしたコトノハ一番人気の御膳（※写真は黒毛和牛をチョイス）

　全国各地の名物グルメを柳生九兵衛が食べ歩くこの連載。第11回は、兵庫県神戸市須磨区にある隠れ家的な「古民家コトノハ」で味わえる名物御膳ランチの数々をご紹介します。神戸市の西部に位置する須磨区は、源氏物語の舞台の一つで、光源氏が過ごした地として描かれています。また、そのモデルとされる在原行平も須磨に滞在したことなどから、須磨は「源氏物語ゆかりの地」として知られています。
　昨年リニューアルオープンした、イルカやシャチのショーでおなじみの「神戸須磨シーワールド」も須磨の人気スポットです。
　神戸のシンボル・六甲山の最西端にあるのが「須磨アルプス」です。ハイキングコースとしても有名で、「馬の背」という岩稜（岩の尾根）があることから、アルプスと呼ばれています。ここからは、神戸の海と街の絶景を楽しむことができます。

　全国各地の名物グルメを柳（や）生（ぎゅう）九（きゅう）兵（べ）衛（え）が食べ歩くこの連（れん）載（さい）。第11回は、兵庫県神戸市須磨区にある隠（かく）れ家（が）的な「古民家コトノハ」で味わえる名物御（ご）膳（ぜん）ランチの数々をご紹（しょう）介（かい）します。神戸市の西部に位置する須磨区は、源（げん）氏（じ）物（もの）語（がたり）の舞（ぶ）台（たい）の一つで、光（ひかる）源（げん）氏（じ）が過ごした地として描（えが）かれています。また、そのモデルとされる在（あり）原（わらの）行（ゆき）平（ひら）も須磨に滞（たい）在（ざい）したことなどから、須磨は「源（げん）氏（じ）物（もの）語（がたり）ゆかりの地」として知られています。
　昨年リニューアルオープンした、イルカやシャチのショーでおなじみの「神戸須磨シーワールド」も須磨の人気スポットです。
　神戸のシンボル・六（ろっ）甲（こう）山（さん）の最（さい）西（せい）端（たん）にあるのが「須磨アルプス」です。ハイキングコースとしても有名で、「馬の背（せ）」という岩（がん）稜（りょう）（岩の尾根）があることから、アルプスと呼ばれています。ここからは、神戸の海と街の絶景を楽しむことができます。

200年以上の歴史ある古民家をリノベーション。ゆったりしたひとときを過ごせる店舗

200年以上の歴史ある古民家をリノベーション。ゆったりしたひとときを過ごせる店舗

塩おでん盛り合わせに、追加具材の和牛スジ餅巾着とホルモン（各600円）をプラス

塩おでん盛り合わせに、追加具材の和牛スジ餅巾着とホルモン（各600円）をプラス

　ハイカーたちの出発地点にもなっている、神戸市営地下鉄妙法寺駅から徒歩約8分、地域の名所である「妙法寺村の弘法井戸」を越えると、「古民家コトノハ」が見えてきます。以前、NPOで子育て支援やお母さん支援などをしていた女将の小田さくらさんと店主で夫の哲也さんが、荒れていた竹林を整備し、築200年以上の古民家をリノベーション。2022年6月に店をオープンしました。店名には「心の中にある思いや気持ちを大切な種にして、言葉（コトノハ）で伝えることで、人とつながり、葉っぱが広がるように世界をひろげてほしい」という思いが込められているそうです。

　ハイカーたちの出発地点にもなっている、神戸市営地下鉄妙法寺駅から徒歩約8分、地域の名所である「妙法寺村の弘法井戸」を越（こ）えると、「古民家コトノハ」が見えてきます。以前、NPOで子育て支（し）援（えん）やお母さん支（し）援（えん）などをしていた女将（おかみ）の小田さくらさんと店主で夫の哲也さんが、荒（あ）れていた竹林を整備し、築200年以上の古民家をリノベーション。2022年6月に店をオープンしました。店名には「心の中にある思いや気持ちを大切な種にして、言葉（コトノハ）で伝えることで、人とつながり、葉っぱが広がるように世界をひろげてほしい」という思いが込（こ）められているそうです。

「須磨御膳　4380円」。名物塩おでんをメインに、黒毛和牛と海鮮、両方の陶板焼きも楽しめる豪華な御膳。食後の珈琲または紅茶付き

「須磨御膳　4380円」。名物塩おでんをメインに、黒毛和牛と海鮮、両方の陶板焼きも楽しめる豪華な御膳。食後の珈琲または紅茶付き

「名物塩おでん御膳　2100円」（※写真は、トマト　600円を追加）。名物の塩おでんを気軽に食べたいならこちらを。お好みで追加具材も選べます

「名物塩おでん御膳　2100円」（※写真は、トマト　600円を追加）。名物の塩おでんを気軽に食べたいならこちらを。お好みで追加具材も選べます

　一番人気のメニューは、店主で夫の哲也さんが芦屋で営む姉妹店「芦屋たのしや」で提供している塩おでん。鶏ガラスープに、鹿児島県枕崎産のかつお節、北海道黒口浜産の天然真昆布、長崎県産いりこのだしを合わせ、味付けは塩のみで仕上げるご主人オリジナルの絶品おでんを堪能できます。
　名物の塩おでん、海鮮、和牛の陶板焼きをメインにした御膳など、全ての御膳は、ガラス皿にきれいに盛られた前菜の盛り合わせ付き。ごはん、塩ひじき、季節のデザート、季節の薬膳茶も付いています。
　要予約の「店主おまかせコース」（5500円）は、塩おでんや陶板焼きなどの定番メニューに加えて、さらに明石昼網のお刺し身や特製の逸品料理なども楽しめます。お昼はもちろん、4人以上なら通常営業時間外でも対応してくれるので、兵庫にお出かけの際のプチぜいたくにもぴったり。わざわざ遠くから足を運ぶ魅力があるお店です。ご予約の上、ぜひ、みなさんでお出かけください。

　一番人気のメニューは、店主で夫の哲也さんが芦（あし）屋（や）で営む姉妹店「芦屋たのしや」で提（てい）供（きょう）している塩おでん。鶏ガラスープに、鹿児島県枕（まくら）崎（ざき）産のかつお節（ぶし）、北海道黒口浜産の天然真（ま）昆（こん）布（ぶ）、長崎県産いりこのだしを合わせ、味付けは塩のみで仕上げるご主人オリジナルの絶品おでんを堪（たん）能（のう）できます。
　名物の塩おでん、海（かい）鮮（せん）、和牛の陶（とう）板（ばん）焼（や）きをメインにした御（ご）膳（ぜん）など、全ての御（ご）膳（ぜん）は、ガラス皿にきれいに盛（も）られた前菜の盛（も）り合（あ）わせ付き。ごはん、塩ひじき、季節のデザート、季節の薬（やく）膳（ぜん）茶も付いています。
　要予約の「店主おまかせコース」（5500円）は、塩おでんや陶（とう）板（ばん）焼（や）きなどの定番メニューに加えて、さらに明石昼（ひる）網（あみ）のお刺（さ）し身（み）や特製の逸（いっ）品（ぴん）料理なども楽しめます。お昼はもちろん、4人以上なら通常営業時間外でも対応してくれるので、兵庫にお出かけの際のプチぜいたくにもぴったり。わざわざ遠くから足を運ぶ魅（み）力（りょく）があるお店です。ご予約の上、ぜひ、みなさんでお出かけください。

「海鮮の陶板焼き御膳　2780円」。殻のまま食べられる海老ソフトシュリンプ、北海道産ホタテ、塩干しサケなどの海鮮盛合せの御膳。黒毛和牛の陶板焼き御膳もあり

「海鮮の陶板焼き御膳　2780円」。殻のまま食べられる海老ソフトシュリンプ、北海道産ホタテ、塩干しサケなどの海鮮盛合せの御膳。黒毛和牛の陶板焼き御膳もあり

「和牛と海鮮の陶板焼き御膳　3380円」。ボリュームアップした黒毛和牛と、海鮮の両方の陶板焼きを楽しめるうれしい組み合わせの陶板焼き御膳

「和牛と海鮮の陶板焼き御膳　3380円」。ボリュームアップした黒毛和牛と、海鮮の両方の陶板焼きを楽しめるうれしい組み合わせの陶板焼き御膳

畳敷きの店内はテーブル席がメインだが、いろりを囲んだこの席も人気

畳敷きの店内はテーブル席がメインだが、いろりを囲んだこの席も人気

店主・小田哲也さん㊨、女将の小田さくらさん㊥と店頭で

店主・小田哲也さん㊨、女将の小田さくらさん㊥と店頭で

取材協力:古民家コトノハ（兵庫県神戸市須磨区妙法寺谷野141―1）
TEL:078―741―2235
営業時間:11:30～15:00（14:00L.O.）※4名以上での事前予約で時間外営業にも対応可（月曜定休）

取材協力:古民家コトノハ（兵庫県神戸市須磨区妙法寺谷野141―1）
TEL:078―741―2235
営業時間:11:30～15:00（14:00L.O.）※4名以上での事前予約で時間外営業にも対応可（月曜定休）

　やぎゅうきゅうべえ　人気番組「TVチャンピオン（テレビ東京系）」で2連覇し、第4代、第5代B級グルメ王に。日本全国を食べ歩き、各地の名物グルメをはじめ、さまざまな食を探究。そこで得た知識や情報をご紹介してみなさまに役立てていただき、喜んでいただくことを「我が使命の道」とする“安くてうまいものをこよなく愛する”プロの食いしん坊。名物グルメ探究家・グルメコメンテーター・名物おでん探究家などとして活動。

　やぎゅうきゅうべえ　人気番組「TVチャンピオン（テレビ東京系）」で2連覇し、第4代、第5代B級グルメ王に。日本全国を食べ歩き、各地の名物グルメをはじめ、さまざまな食を探究。そこで得た知識や情報をご紹介してみなさまに役立てていただき、喜んでいただくことを「我が使命の道」とする“安くてうまいものをこよなく愛する”プロの食いしん坊。名物グルメ探究家・グルメコメンテーター・名物おでん探究家などとして活動。

　ご感想やみなさまからのグルメ情報をお寄せください。　youth@seikyo-np.jp

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