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〈SUAリポート〉 日本人学生が語る――広がる! アメリカ創価大学の可能性 2023年12月4日

 世界が多くの課題を抱える中、希望の人材を育てる教育の殿堂として注目されるアメリカ創価大学(SUA、カリフォルニア州アリソビエホ市)。ここでは、日本からアメリカに渡った現役学生3人に、受験体験や学生生活の話を通して、未来に広がるSUAの可能性を語ってもらった。

●社会貢献の人格と実力を
神奈川県出身 3年
熊野晴華さん

 ――SUAへの進学を意識し始めたのはいつ頃ですか。
    
 私が生まれた2001年に、ちょうどSUAが開学しました。そのことに深い縁を感じたのか、幼い頃から、祖母がいつも聖教新聞に載ったSUAの記事を切り抜いて、プレゼントしてくれていたんです(笑)。
    
 家族からの大きな期待の一方で、私は英語が苦手でした。中学校の授業についていけず、ある日、「英語もできないし、行ったこともない大学なんて目指せないよ!」と、両親に訴えました。すると母が、「じゃあ、一度見に行こうよ」と、中学3年の時に、SUAのキャンパスツアーに連れて行ってくれたんです。
    
 美しいキャンパス。世界中から集った心優しい先輩たち。全てが輝いて見えて、SUAに“一目惚れ”してしまいました。それから、自分で調べて、少人数制の授業や充実の奨学金などの素晴らしい教育環境を知り、本格的に目指し始めました。
    
 ――受験で苦労したことは?
    
 私は創価高校に進学したのですが、バドミントン部の活動と、片道2時間の通学をしながらの勉強は、かなりハードでした。創価学園とはいえ、学内推薦のような制度はありません。英語力も、勉強時間も足りない中で、世界の受験生と同じ舞台に挑むことに不安を感じました。
    
 そこで私は「人を頼ること」を意識しました。勉強で分からないことはできる人に教わり、部活の役割も手伝ってもらうなど、積極的に周囲に声を掛け、助けてもらいました。すると、勉強時間を捻出できただけでなく、友への感謝が生まれ、諦めずに挑戦し抜くことができました。多くの人々とコミュニケーションを図りながら物事を成し遂げる力は、SUA入学後にも生きています。
    
 ――SUAでは、どのようなことに挑戦していますか。
    
 大学では、リベラルアーツ(教養教育)の特性を生かして、経済学を中心に幅広い学問を学んでいます。学生と教授が共同研究する短期集中型プログラム「ラーニング・クラスター」では、友達と協力して、メキシコ先住民の文化に関する研究チームを立ち上げ、実際に現地の集落に入って調査しました。先住民の儀式などを体験しながら、生の声を聞くことで、座学では得られない、深い学びを胸に刻むことができました。
    
 また、一般にも開放されている、SUAの「創価芸術センター」のスタッフとしてホール運営を任されており、多彩なコンサートの開催に携わっています。そのほか、学内のビジネスピッチ(短いプレゼンテーション)コンテストに挑戦し、2年連続で入賞することもできました。意欲があれば、無限に可能性が広がるのがSUAです。創立者・池田先生のご期待を胸に、さらに人格と実力を磨き、社会に貢献する親孝行の人材に成長していきます!
    
    

●創立者の心 世界に伝える
山口県出身 3年
酒見佑一さん

 ――関西創価学園の出身ですね。
    
 15歳の時、故郷の山口を離れて、関西創価高校に進学しました。充実の授業もさることながら、先輩から後輩まで、多くの仲間と支え合いながら「金星寮」で過ごした3年間の寮生活は、文字通り、金の思い出となりました。
    
 どんな逆境にも屈することなく、常に希望を送り続ける、創立者・池田先生の生き方に感動し、また、創価教育を受けた先輩たちの素晴らしい人格に触れ、「私も将来、自身の姿で、創価教育の素晴らしさを世界に伝えられる人になりたい!」と、SUAを目指すようになりました。
    
 高校3年の時には、恩返しの思いで副寮長を務めました。寮からは私を含め5人がSUAを目指しており、励まし合って勉強しました。しかし結果は、5人のうち私だけが現役合格を果たせず、大きなショックを受けました。
    
 ――失意の中で、どのように立ち上がったのですか。
    
 一緒に勉強した寮生たちが本気で励ましてくれて奮起しました。自分の実力としっかりと向き合い、着実に英語力を伸ばそうと決意し、「ブリッジ・プログラム」に進むことになりました。これは、SUAの正規授業を履修する学力はあっても、英語力が足りない学生のために用意されているもので、約9カ月間、英語の研修を受け、修了すれば正式に入学できるというプログラムです。
    
 ちょうどコロナ禍の時期と重なり、研修はオンラインで実施されました。時差の関係で午前6時から授業に出て、その後、夜遅くまで勉強するという生活を続けました。皆、孤独と戦っていたので、せめて授業を明るくしたいと思い、クラスで一番活発に発言するよう努めました。その姿勢が評価され、修了時に「勇敢」を意味する「フィアレス・アワード」という賞を頂き、本当にうれしかったです。
    
 ――学生生活は、どうですか。
    
 最高に充実しています。私は、中華圏の言語や文化を勉強しており、現在、台湾大学に語学留学中です。将来は、欧米とアジアの橋渡しをしたいと思っています。
    
 この夏には、記念展示館「創価教育の歴史」(創価ヘリテージホール)のツアーガイドを務めました。創立者の精神を求めて、卒業生が世界中から母校を訪れ、感涙を流しながら展示を見学する姿に、改めて創価教育の素晴らしさを実感しました。
    
この展示館をはじめ、SUAは学生寮や図書館など、施設面でも充実しています。食堂では、料理やソフトクリームが食べ放題。学内のジムやプール、バスケットコートも使い放題です(笑)。
    
 何よりも最高の宝である、世界各国から集まった仲間と共に、真の世界市民へと成長し、創立者の心を、世界中に伝えていきます!
    
    

●希望を胸に「平和の世紀」へ
大阪府出身 2年
中田はるかさん

 ――なぜ海外の大学で学ぼうと思ったのですか。
    
 父の仕事の関係で、小学3年生から4年間、シンガポールで過ごしました。シンガポールは多民族国家で、多様な人種や文化が共存していました。幼心に感じた“世界平和ってこんな感じなのかな”という新鮮な感動を、今でも覚えています。
    
 世界には、まだ見ぬ国や文化がたくさんある。それを知りたいという純粋な気持ちで海外大学への進学を目指すようになりました。中でも、人間に焦点を当て、「貢献的人生を生きる世界市民」の育成を目指すSUAは、とても魅力的でした。
    
 ――受験はどのように取り組んだのですか。
    
 筆記試験がベースの日本の大学受験と違い、アメリカの大学受験は、人間力が総合的に評価されます。
    
 TOEFLなどの英語力を測る試験に加え、志望理由や大学でやりたいことをつづる「エッセー」、高校時代の課外活動の実績や、教師からの推薦書など、学力以外の面も評価されます。だからこそ、高校時代の挑戦を通して、総合的な人間力を高めることがとても重要なんです。
    
 私は関西創価高校に通っていたのですが、3年間しかない貴重な高校生活を受験のためだけに使うのは嫌だと思い、自分がやりたいことにも全力で挑戦しました。ダンス部で全国優勝を果たせたことや、学校行事である「情熱の日」の実行委員に挑戦したことは、私の人格形成に大きな影響を与えてくれました。
    
 受験生活の中でも、やりたいことを諦めるのではなく、どんなことにも情熱をもって挑戦しながら勉強をやり抜いたことが、SUAでの学びに生かされていると思います。
    
 ――SUAの魅力は何ですか。
    
 何といっても、世界中に友だちができることです。SUAにいると、毎日、世界旅行をしている気分を味わえます(笑)。そんな多種多様な友と互いに絆を結びながら、皆が強い使命感をもって勉強していることも、SUAの大きな魅力です。
    
 私自身、授業では、イギリス・ウェールズのナショナリズムや、核兵器廃絶などについて研究しつつ、課外活動として、「平和の文化のための学生運動」というクラブで、部長を務めています。
    
 「戦争の世紀」を「平和の世紀」へと転換するために、私たちの生活から「平和の文化」を創造していこう――そう語り合いながら、創立者・池田先生の提言などを学び、シンポジウムを開催したり、学生の提言を作成したりと、懸命に取り組んでいます。
    
 世界には今なお、多くの難題や戦争が存在しています。世界中の仲間と連帯しながら、その根本原因を探り、創立者の志を継承するSUA生として、不屈の楽観主義を貫き、希望の未来を創出していきます!
    
    

SUAが24期生を募集中!

 SUAでは現在、2024年度に入学する学士課程24期生を募集しています。
 出願資格者は、高等学校卒業もしくは同等の資格を持つ者。定員は130人程度。
 選考では、高校の成績、TOEFLまたはDuolingoのスコア、推薦書、エッセー、課外活動などが総合的に考慮されます。出願は、明年1月15日まで(必着)。
 ※早期合格発表希望者の出願は締め切りました。
 入試情報の詳細はSUAのホームページへ。

現役生が各施設を紹介

 現役学生の河合裕美さん(3年生)を案内役に、動画による「アメリカ創価大学キャンパスツアー2023」を開催!
 SUAの魅力あふれるスペシャル動画は、こちらから。

 ※SUAリポートのバックナンバーが無料で読めます!

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