〈Seikyo Gift〉 SDGs×SEIKYO 識者インタビュー
〈Seikyo Gift〉 SDGs×SEIKYO 識者インタビュー
2025年9月27日
聖教新聞は国連の「SDGメディア・コンパクト」の一員として、SDGs(持続可能な開発目標)の推進・情報発信に取り組んでいます。ここでは、これまでに掲載された識者インタビューの一部を紹介します。
聖教新聞は国連の「SDGメディア・コンパクト」の一員として、SDGs(持続可能な開発目標)の推進・情報発信に取り組んでいます。ここでは、これまでに掲載された識者インタビューの一部を紹介します。
働き方改革で経済成長を
働き方改革で経済成長を
企業の働き方改革を支援する株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵さんは、「残業に頼らない働き方にこそ、日本の経済成長の鍵がある」と語ります。SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」をテーマに、働き方で変わる日本の未来の姿や、皆が働きがいを持てるための方途について、小室さんに聞きました。(3月18日付)
企業の働き方改革を支援する株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵さんは、「残業に頼らない働き方にこそ、日本の経済成長の鍵がある」と語ります。SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」をテーマに、働き方で変わる日本の未来の姿や、皆が働きがいを持てるための方途について、小室さんに聞きました。(3月18日付)
株式会社ワーク・ライフバランス
代表取締役社長 小室淑恵さん
株式会社ワーク・ライフバランス
代表取締役社長 小室淑恵さん
――SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」では、「働きがいのある人間らしい仕事の促進」が、「持続可能な経済成長」に欠かせないものとして位置づけられています。
私は「働きがいこそ経済成長に必須」だと思っています。
残念ながら、意欲や能力がありながらも、残業が前提となる働き方によって、仕事の第一線で働けない人たちが日本には多くいます。時間外労働ができるかどうかが人材の要件となり、「働き方の門前払い」が続けば、意思決定層は同質的になり、イノベーション(革新)も起きにくくなります。
多様な人材が“働きがい”を持って活躍できれば、日本はまだまだ経済成長できるはずです。それは、高度経済成長期のように、長時間働ける人材を集めて、業務を積み上げるような「縦方向の経済成長」ではありません。多様な働き手で仕事をまわし、イノベーションを生んでいく、「横方向の経済成長」です。
日本社会に広く目を向けてみると、約1700万人いる65~75歳のシニア世代の中には、「週5日でフルタイムは難しいが、週3日で時短勤務ならぜひ働きたい」という人もいるでしょう。
また、現在は非正規社員として働いているけれど、残業や休日出勤ができないため正社員になることを諦めている女性も多くいます。潜在的な労働力が、日本には眠っているのです。
(中略)
たとえ時間的制約があったとしても、誰もが自分にしかない価値を生み出し、一流になっていける――。そうした“働きがい”を持ってもらえることが、多様な人材が活躍できる職場の要件ではないでしょうか。
――SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」では、「働きがいのある人間らしい仕事の促進」が、「持続可能な経済成長」に欠かせないものとして位置づけられています。
私は「働きがいこそ経済成長に必須」だと思っています。
残念ながら、意欲や能力がありながらも、残業が前提となる働き方によって、仕事の第一線で働けない人たちが日本には多くいます。時間外労働ができるかどうかが人材の要件となり、「働き方の門前払い」が続けば、意思決定層は同質的になり、イノベーション(革新)も起きにくくなります。
多様な人材が“働きがい”を持って活躍できれば、日本はまだまだ経済成長できるはずです。それは、高度経済成長期のように、長時間働ける人材を集めて、業務を積み上げるような「縦方向の経済成長」ではありません。多様な働き手で仕事をまわし、イノベーションを生んでいく、「横方向の経済成長」です。
日本社会に広く目を向けてみると、約1700万人いる65~75歳のシニア世代の中には、「週5日でフルタイムは難しいが、週3日で時短勤務ならぜひ働きたい」という人もいるでしょう。
また、現在は非正規社員として働いているけれど、残業や休日出勤ができないため正社員になることを諦めている女性も多くいます。潜在的な労働力が、日本には眠っているのです。
(中略)
たとえ時間的制約があったとしても、誰もが自分にしかない価値を生み出し、一流になっていける――。そうした“働きがい”を持ってもらえることが、多様な人材が活躍できる職場の要件ではないでしょうか。
ワーク・ライフバランス社が提案する会議の様子 ©ワーク・ライフバランス社
ワーク・ライフバランス社が提案する会議の様子 ©ワーク・ライフバランス社
▼インタビュー記事の全文はこちら
https://www.seikyoonline.com/article/B8813553C6901817F983E345A12B53DE
▼インタビュー記事の全文はこちら
https://www.seikyoonline.com/article/B8813553C6901817F983E345A12B53DE
不登校の子どもの居場所づくり
不登校の子どもの居場所づくり
文部科学省によると、日本の小・中学校における「不登校」の児童・生徒数は、2023年度で約34万人にのぼります。NPO法人「フリースペースたまりば」理事長の西野博之さんは、約40年間、不登校の子どもの居場所づくりに取り組んできました。SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」をテーマに、不登校の子どもとの関わり方や、多様な学びのあり方について伺いました。(8月13日付)
文部科学省によると、日本の小・中学校における「不登校」の児童・生徒数は、2023年度で約34万人にのぼります。NPO法人「フリースペースたまりば」理事長の西野博之さんは、約40年間、不登校の子どもの居場所づくりに取り組んできました。SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」をテーマに、不登校の子どもとの関わり方や、多様な学びのあり方について伺いました。(8月13日付)
NPO法人「フリースペースたまりば」
理事長 西野博之さん
NPO法人「フリースペースたまりば」
理事長 西野博之さん
――不登校の子を持つ親御さんの中には、「自分の育て方が悪かったのではないか」と、自分を責めてしまう人もいます。
「子どもが不登校になったのは、決してあなたのせいではないよ」と伝えたいです。不登校の子たちと関わってきて気付いたのは、「多くの子どもが、本当は学校に行きたいと思っている」ということです。でも、学校が安全じゃない、安心できない、楽しくないから、行けないで困っている。不登校の子どもは「困った子」なのではなく、「困っている子」なんです。
近年、文部科学省の不登校支援のあり方も「学校復帰」にこだわらず、将来的な「社会的自立」を目指す方向に変わりつつあります。
だから、まずは子どもを休ませてあげてください。エネルギーが充電されてくると、子どもは自然と自分で動き出しますから。また、子どもが休んでいる時に「新学期から、学校行けるよね……?」とプレッシャーを与えてしまっては、心は休まりません。
親ができることは、子どもの「クウ・ネル・ダス」を支えることです。つまり「食事・睡眠・排せつができていれば、まずは大丈夫」ぐらいに考えていいのではないかと思います。
そして、子どもに「大丈夫」の種をまいてあげてほしい。一時期、学校に行けなくても大丈夫です。今は通信制の高校も大学もたくさんあります。これから、いくらでも学ぶことはできます。
今、どんな状況であっても、親が子どもに対して「生きているだけで、すごいんだ」「生まれてきてくれて、ありがとう」と思えた時、子どもの中の何かが変わるはずです。
――不登校の子を持つ親御さんの中には、「自分の育て方が悪かったのではないか」と、自分を責めてしまう人もいます。
「子どもが不登校になったのは、決してあなたのせいではないよ」と伝えたいです。不登校の子たちと関わってきて気付いたのは、「多くの子どもが、本当は学校に行きたいと思っている」ということです。でも、学校が安全じゃない、安心できない、楽しくないから、行けないで困っている。不登校の子どもは「困った子」なのではなく、「困っている子」なんです。
近年、文部科学省の不登校支援のあり方も「学校復帰」にこだわらず、将来的な「社会的自立」を目指す方向に変わりつつあります。
だから、まずは子どもを休ませてあげてください。エネルギーが充電されてくると、子どもは自然と自分で動き出しますから。また、子どもが休んでいる時に「新学期から、学校行けるよね……?」とプレッシャーを与えてしまっては、心は休まりません。
親ができることは、子どもの「クウ・ネル・ダス」を支えることです。つまり「食事・睡眠・排せつができていれば、まずは大丈夫」ぐらいに考えていいのではないかと思います。
そして、子どもに「大丈夫」の種をまいてあげてほしい。一時期、学校に行けなくても大丈夫です。今は通信制の高校も大学もたくさんあります。これから、いくらでも学ぶことはできます。
今、どんな状況であっても、親が子どもに対して「生きているだけで、すごいんだ」「生まれてきてくれて、ありがとう」と思えた時、子どもの中の何かが変わるはずです。
「フリースペースえん」は登録制で、利用料無料(昼食を食べる人は250円)
「フリースペースえん」は登録制で、利用料無料(昼食を食べる人は250円)
▼インタビュー記事の全文はこちら
https://www.seikyoonline.com/article/96F1200FDCE01C288E793CB16830FD38
▼インタビュー記事の全文はこちら
https://www.seikyoonline.com/article/96F1200FDCE01C288E793CB16830FD38
事例編 ちーちゃんと訪ねるミライの現場
事例編 ちーちゃんと訪ねるミライの現場
「SDGs×SEIKYO」の事例編「ちーちゃんと訪ねる ミライの現場」では、本紙で連載中の4こま漫画「ちーちゃん家」のキャラクターが登場。各地の自治体や企業などが行っているSDGsの先駆的な活動を紹介しています。
これまで、牛のふん尿を活用してバイオガス発電を行っている、北海道・上士幌町の取り組みなどを取材しました。
「SDGs×SEIKYO」の事例編「ちーちゃんと訪ねる ミライの現場」では、本紙で連載中の4こま漫画「ちーちゃん家」のキャラクターが登場。各地の自治体や企業などが行っているSDGsの先駆的な活動を紹介しています。
これまで、牛のふん尿を活用してバイオガス発電を行っている、北海道・上士幌町の取り組みなどを取材しました。
北海道・上士幌町のナイタイ高原牧場は、日本一広い公共牧場。同町で発電された電力は、地域商社を通して町内に供給されている
北海道・上士幌町のナイタイ高原牧場は、日本一広い公共牧場。同町で発電された電力は、地域商社を通して町内に供給されている
▼聖教電子版の「SDGs」特集ページが閲覧できます。
https://www.seikyoonline.com/summarize/sdgs_seikyo.html
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https://www.seikyoonline.com/summarize/sdgs_seikyo.html