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〈SDGs×SEIKYO〉 解説編「温室効果ガスってどう減らすの?」 2022年3月16日

 「SDGs×SEIKYO」の解説編「ちーちゃんと考える 未来のカタチ」。前回(2月17日付)に続き、SDGs(持続可能な開発目標)の目標13「気候変動に具体的な対策を」について取り上げます。

「地球は僕たちが守る! 二酸化炭素(CO2)排出を皆で減らそう!」 作・迎朝子 
「地球は僕たちが守る! 二酸化炭素(CO2)排出を皆で減らそう!」 作・迎朝子 
「脱炭素社会」の実現が急務
一人一人が身近なことから行動を

 先月は、地球温暖化の仕組みや影響について話をした。きょうは、対策について考えてみよう。

 うん! 地球温暖化の対策って、これまでは、どんなことをしてきたの?

 温室効果ガスの排出量を減らすために、国際社会で何度も話し合ってきた。1992年、国連総会で「気候変動枠組み条約」が採択され、95年から、その条約に加入する国が毎年のように会議を行ってきたんだ(締約国会議=COP)。

 何が決まったの?

 97年に日本で開かれた第3回会議(COP3)では、先進国による温室効果ガスの削減目標を定めた「京都議定書」が合意された。そして2015年には、フランスで開かれた第21回会議(COP21)で、世界中の国が参加する「パリ協定」が採択されたんじゃ。

 京都議定書? パリ協定? 何が違うの⁉

 京都議定書は2020年までの期間で、先進国のみを対象に削減目標の達成が義務付けられておった。一方、パリ協定は20年以降の期間で、発展途上国を含む全ての参加国に目標の設定を求めておる。世界共通の長期目標は、平均気温の上昇を産業革命前と比べて2度未満に抑えることにある。これを「2度目標」というんじゃ。

 ふーん。2度まで上がらなければ大丈夫なんだね。

 最近は「1・5度」に抑える必要があると強調されておる。去年、イギリスでの第26回会議(COP26)で採択された「グラスゴー気候合意」には、「1・5度に抑える努力の追求」が明記されたんじゃ。「2度」と「1・5度」では、異常気象の頻度も、海面の上昇幅も大きく変わるといわれとる。

 みんな、どうやって排出量を減らそうとしてるの?

 石油や石炭といった化石燃料を使う発電をできるだけ少なくして、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーに転換していくことが基本的な対策じゃ。だから世界中が今、太陽光や風力発電など再生可能エネルギーの導入に力を入れて、温室効果ガスを実質的に排出しない「脱炭素社会」を目指しているんだよ。

 そういえば、父さんが「2050年までに脱炭素って本当にできるのか」って、テレビを見ながらぼやいてたよ。

 まあ、確かに難しい目標だからな。だが、それまでに脱炭素社会を実現させないと、「1・5度目標」は達成できないといわれとる。

 私たちに何ができるのかな?

 まずは、二酸化炭素をなるべく排出しない生活を心掛けることじゃな。電気の無駄遣いをやめたり、公共交通機関を利用したり、「エコバッグ」や「マイボトル」を使ってゴミをできる限り減らしたり、一人一人の行動で変えていけることもある。

 私もできることから始めてみる! だって、私が大人になってからだと手遅れになっちゃうもんね!

  
ご感想をお寄せください sdgs@seikyo-np.jp

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