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〈インタビュー〉 三山ひろしさん×市川由紀乃さん「三山ひろし特別公演 市川由紀乃特別出演 松竹新喜劇参加」 2025年12月11日

  • 2026年2月13日(金)から大阪・新歌舞伎座で
三山ひろしさん㊨と市川由紀乃さん
三山ひろしさん㊨と市川由紀乃さん

 「名作をやってみませんか」。次の公演の芝居に期待を寄せるその言葉で“火が付いた”という三山ひろしさん。憧れの人でもある市川由紀乃さんと臨む「三山ひろし特別公演 市川由紀乃特別出演 松竹新喜劇参加」が、2026年2月、大阪・新歌舞伎座で幕を開ける。第1部は、不朽の傑作である「紺屋と高尾」と、幽霊話が織り成す時代劇「幽霊東下り」を交互上演で、第2部では歌唱による魅力あふれるステージを届ける。公演に向けて準備を進める二人に、意気込みを聞いた。

 ――本公演は、三山さんにとって新たなチャレンジだそうですね。
 
 三山 一つは名作への挑戦です。新歌舞伎座さんから、「紺屋と高尾」「幽霊東下り」という2本の秀作を任せてもらえるほどになれたのかなといううれしさがありながら、緊張もしました。もう一つは、一日に二つの芝居を交互上演するということ。名作をやるだけでも緊張するのに、2作を入れ替えながらやることにプレッシャーを感じます。
 
 ――共演が決まった時の気持ちを教えてください。
 
 市川 お話を頂いた時、まるで夢みたいだなと思いました。三山さんとは日頃からコンサートでご一緒するなど、仲良くさせていただき、心から尊敬している方です。そんな三山座長のもと、お芝居を通してたくさんのことを学ばせていただける。その喜びが大きかったです。
 
 ――歌はもちろんのこと、お二人の芝居を見るのが楽しみです。
 
 三山 歌の表現力と役の捉え方は、似ているところがあると思います。歌詞の意味を解釈して歌うように、お芝居では台本に書かれている役柄を自分なりに捉えるようにしています。市川さんは頂いた作品(曲)を、いつもブラッシュアップして歌われます。その姿を見るたびに“この方とお芝居をしたら、自分にないものを引き出してもらえるに違いない”と思っていました。
 
 市川 同じ歌でも、同じ役でも、それをどう捉えるかで、表現は変わりますし、それはお客さまにも伝わります。歌には“歌い手の人生”が乗りますので、お芝居も、きっとそうなんだろうなと思います。

◆笑顔になってほしいとの思いで
三山ひろしさん
三山ひろしさん

 ――聞く人を元気にする「ビタミンボイス」とも称される三山さんの歌声ですが、歌手として心がけていることは?
 
 三山 今でも大切にしている“初心”があります。自分が歌うことで笑顔になってくださる方がいる。その笑顔が見たくて歌っている、ということです。
 
 子どもの頃から、歌うと周りの人がとても喜んでくれました。それがとても心地よくて、“歌で人を元気にできる、素晴らしい世界があるんだ”と感じたんです。今までいろいろなことで悩んできたこと全てが、今の私の声をつくってくれていると思います。

◆苦しい経験さえも無駄にしない
市川由紀乃さん
市川由紀乃さん

 ――市川さんは2024年6月、卵巣がんとの診断を受けてから闘病生活に入り、25年から活動に復帰されました。
 
 市川 ご迷惑をおかけしましたが、この経験を無駄にしたくないと思っています。今は同じ病気を経験されている方がコンサートに来てくださったり、握手会で「私も抗がん剤治療を頑張っています」と、声をかけてくださったり。自分が歌っている姿を通して、頑張ろうと思ってもらえるなら、それが自分の使命だと感じています。

 ――公演を楽しみに待つ方々へメッセージをお願いします。
 
 三山 とにかく、市川さんがめちゃくちゃきれいなのでお楽しみに(笑)。二つのお芝居とも魅力が違う作品です。ぜひ2回、足をお運びいただきたいです。
 
 市川 三山さんは座長として、周りの方を常に笑顔にし、現場の空気を明るくしてくれます。お客さまも、きっと笑顔になって帰れるはずです。劇場で皆さまをお待ちしています。

◆取材後記

 日本けん玉協会の「けん玉大使」である三山さん。本公演で披露はあるかと尋ねると、神妙な面持ちで「これは分かりませんね」と一言。そして一呼吸を置いたのち、「ただ、これまで披露しなかった公演はありません」と話し、取材現場に“笑顔の花”が咲いた。
 一方、市川さんは昨年、歌手人生で2度目となる活動休止を。その経験を「苦労」という言葉で片付けず、「私の使命」と表現していた。どんな経験にも必ず意味がある。私にしか励ませない人がいる。口調こそ穏やかだったが、どんな時でも希望を捨てないという強い信念を感じた。

 【記事】小滝清 【写真】手面香

◆プロフィル

 みやま・ひろし 1980年9月17日生まれ、高知県出身。2009年、「人恋酒場」でデビュー。同曲は売上枚数10万枚を突破した。15年発表の「お岩木山」は15万枚を売り上げ、同年、NHK紅白歌合戦に初出場。以来、10年連続で出場を果たしている。26年1月7日には、新曲「花とサムライ」のCDが発売予定。

 いちかわ・ゆきの 1976年1月8日生まれ、埼玉県出身。93年に「おんなの祭り」でデビューを果たす。2016、17年と2年連続でNHK紅白歌合戦に出場。19年には、日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。24年6月以降、闘病を続けてきたが、25年から復帰。同年5月に新曲「朧」をリリースし、全国ツアーを展開中。

◆公演情報

【日程・会場】2026年2月13日(金)~28日(土) 大阪・新歌舞伎座 ※20日(金)は休演。日により公演回数は異なる
【料金】1階席1万3000円、2階席6500円、3階席4000円、特別席1万3500円(税込み)※チケット好評発売中
【問い合わせ】新歌舞伎座テレホン予約センター 06(7730)2222

◆アピール動画をご覧になれます

 三山さんと市川さんによるアピール動画をご覧になれます。公演の紹介に加え、「カラオケで上手に演歌を歌うコツ」をお聞きしました。
※動画は紙面の画像を読み込んでご覧ください
 
公式ホームページはこちら

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