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〈ドラマ〉 スリ・リン主演「火星の女王」 2025年12月4日
- NHK総合ほか 土曜 午後10時
- 12月13日からスタート
人類が火星に移住した100年後の未来――。NHK総合などでは、台湾の女優スリ・リンが主役を務める放送100年特集ドラマ「火星の女王」(土曜、後10・0=全3話)を、12月13日からスタートさせる。過日行われた取材会には、菅田将暉、シム・ウンギョン、岸井ゆきの、滝藤賢一のほか、演出を担当した西村武五郎が出席し、作品の見どころをアピールした。
同ドラマは、直木賞作家・小川哲の同名小説が原作。地球から火星に10万人が移住した2125年を舞台に、突如現れた謎の“物体”を巡って、火星と地球の人々の欲望と希望が交錯する物語だ。同局の科学番組チームも加わり、“100年後に本当にありうる世界”を追求したという。
西村「NHK放送100年を機に、見たことのないものをお見せしたいと思いました。作品の中では、まず“未知たるものの発見、その先にある世界”が描かれています。もう一つは、火星という“地球からは見えない世界”で生きている人たちです。この二つの“見えない世界”が描かれています」
別の仕事があり、会見にビデオメッセージを寄せたスリ。彼女が演じるのは、火星を支配する組織「ISDA(イズダ/惑星間宇宙開発機関)」の高官の娘で、生まれつき視覚障がいがあるリリ―E1102。地球に向かう宇宙船に乗ろうとしていた彼女は、突然、拉致されてしまう。
一方、菅田が扮する白石アオトはリリの恋人で、地球に住む。火星での研修中に彼女と出会い、親しくなる。
菅田「100年後というSFならではの、イメージの外側にあるものが当たり前に作品に入ってくるので、最初は物語を理解するのに、とても時間がかかりました。ですけど、(演出の)武五郎さんがすごく真心を込めていろんなことを説明してくださったので、そのロマンと愛がいっぱい詰まっている物語だなと感じました」
この他、シムは火星で生まれ育ち、ISDA火星支局で働くガレ―J0517役、岸井は火星最古の入植地・コロニーゼロにある、虐げられた労働者の街で育った女性・チップ役、滝藤はアオトの父を古くから知る出版社記者役として出演する。
壮大なテーマのもと、多くの人がいまだかつて“見たことがない世界”を体験できるドラマに仕上がっている。
2125年――人類が火星に移り住んで40年。ISDAによる支配が続く一方、住民たちは自由に暮らしたがっていた。
火星で生まれ育ったリリ(スリ=写真)は、地球に住む特別な人・アオト(菅田)に会うため、厳しい訓練をやり遂げ、地球行きの宇宙船に乗る決意をしていた。二人の間には、まだ誰にも話していない約束があった。
しかし、出発当日、リリは自らの運命を狂わす大事件に巻き込まれる。
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