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【創価学園NAVI】 どうやって英語力を身に付けたの?――アメリカ創価大学に学ぶ学園の卒業生に聞いた 2023年8月31日

  • 世界につながる充実の語学教育

 語学教育に力を入れる東西の創価学園では毎年、アメリカ創価大学(SUA)に進学する生徒を多数、輩出している(学園からSUAへの推薦入学制度はない)。生徒たちは何がきっかけでSUAを志したのか。海外の大学に進学できる英語力をどのように鍛えたのか――東西の学園を卒業し、SUAで学ぶ現役学生に学園の英語教育の魅力などについて聞いた。また両校の英語科教員の声も掲載する。

●東京 創価高校・中学校卒業 渡邉梨華さん(SUA3年)
可能性を信じ 引き出してくれる最高の場

 〈SUAを志したのはいつですか〉
 
 実は創価高校2年の2学期です。周りの友達に比べて、私は受験を決意するタイミングが遅かったんです。それは、高校入学後、進路にとても悩んだからでした。
 私は、大学で理系の勉強がしたいと考える一方で、海外で通用する英語力を身に付けたいという思いもあり、国際系の学部への進学も考えていました。しかし、化学などを専門的に学びながら、高い語学力を磨ける大学を見つけることができませんでした。
 そんな中、SUAに3年次から選択する集中コースとして「生命科学」が新設され、理系のカリキュラムが充実することを知りました。私は、“ここしかない”と受験を決めました。それまで、一度も海外経験がなかった私は、SUAに強い憧れを持っていましたし、他のアメリカの大学と比べて、奨学金が充実していた点も大きな決め手になりました。

 〈どのように英語の力をつけたのですか?〉
 
 創価中学校時代から、英語の学習には真剣に取り組んできたものの、高校2年の段階ではSUAを目指せる英語力には達していませんでした。
 しかし、学園には一人一人の可能性を信じ、生徒の挑戦を皆で応援する校風があります。進路に関しても、英語の教員がその時点の学力で判断せず、私の意欲を見て、応援してくださいました。そのことがうれしくて、ますます勉強に没頭しました。
 創価高校には、語学習得のためのプログラムや環境が整っています。
 プログラムでは、希望者を対象に行う放課後の授業「アドバンスト・イングリッシュ・クラス」と、3年生の選択授業「上級英語」で、〈聞く・話す・読む・書く〉の英語の4技能を偏りなく磨くことができました。
 また教員のサポートはとても手厚く、私は毎日のようにネーティブの教員の元に通い、苦手だったスピーキングの力を飛躍的に伸ばすこともできました。時には、約3時間、付きっ切りで教えてくださったこともあり、とても感謝しています。
 そして何より、良き友達の存在が勉強の支えになりました。スピーキングが得意な友達と、帰り道、英語だけで会話すると決め、切磋琢磨しながら、トレーニングしたことは大切な思い出です。
 その結果、1年間で成績は急上昇。「TOEFLiBT」のスコアは約40点も伸び、105点を取得できました。留学に十分な英語力が身に付き、英語の論文も難なく読めるまでになりました。

SUAや海外大学への進学を目指す生徒などを対象に行われる授業「アドバンスト・イングリッシュ・クラス」
SUAや海外大学への進学を目指す生徒などを対象に行われる授業「アドバンスト・イングリッシュ・クラス」

 〈SUAでの学生生活はいかがですか〉
 
 さまざまな分野を必修として学ぶ「リベラルアーツ教育」を行うSUAでは、理系専門の環境では学べない多角的な視点と幅広い知識が得られます。おかげで、以前は興味を持っていなかった「生物」の研究に励んでいます。多くの分野を学ぶ中で専門を定め、将来、理系の海外大学院への進学を目指します!

創価高校 英語科主任 辻孝伸教諭
きめこまかな指導で一人一人の実力を磨く

 創価高校の英語の各授業は、一つの授業を複数の教員で教える「チームティーチング」方式で行ったり、1クラスを生徒のニーズに分け、複数の教室で教える展開授業を実施したりと、できる限りきめこまかな指導を心がけ、生徒一人一人の英語力の向上を図っています。そのため、英語科の全教員で毎週、ミーティングを行い、生徒たちの習熟度を確認し、どう授業を改良すればいいかを、話し合っています。
 またSUAなど、海外大学の進学を目指す生徒には、とても高いレベルの英語力が求められるため、週1回、放課後に「アドバンスト・イングリッシュ・クラス」を開講し、オールイングリッシュでTOEFLなどの試験対策を行っています。さらに英語科の教員との個別面談を定期的に行い、勉強の進捗状況を確認し、励ましを送り続けています。生徒一人一人の夢をかなえるために、努力を続けていきます。

●関西創価高校・中学校卒業 松名裕一さん(SUA4年)
海外への興味を持てる多くの機会が

 〈SUAを意識したのはいつですか〉
 
 関西創価中学校の2年次です。来校した、当時のSUAの学長がユーモアを交えながら、「大学のカフェテリアではアイスクリームが食べ放題だよ!」と。一気に心をつかまれましたね(笑)。
 また折あるごとに、関西学園を卒業したSUA生が母校に戻り、人種や文化、宗教など、アイデンティティーの異なる学生と友情を結んだ経験などを話してくれました。
 東西の創価中学校にはSUAに興味を持てる機会が多く設けられ、英検3級以上を取得した生徒の中から抽選で参加できる「SUAでの語学研修」もあります。私は抽選にもれてしまったのですが、研修に参加した友達に話を聞くうちに“自分の目で世界を見たい”と思うようになり、中学校の卒業と同時にSUAの受験を決意しました。

 〈関西創価高校で、どのように英語の力をつけていったのですか〉
 
 今では、英語とフランス語を話せるようになりました。それは全て関西創価高校での授業と経験のたまものです。
 特に選抜型プログラムの「LC(ラーニング・クラスター)」での学びが人生を変えました。LCは単に英語を学ぶ授業ではなく、英語で地球的課題を探究するプログラムです。受講当初は、何を言っているのか理解できず、苦労の連続でした。しかし、授業に懸命に食らいつくことで、実践的な語学力と論理的な思考力を鍛えることができました。このLCの一環で、海外でのフィールドワークにも参加でき、元国連事務次長のアンワルル・チョウドリ博士らと直接、議論する機会に恵まれ、一層、海外で活躍したいとの思いを強くしました。

「LC(ラーニング・クラスター)」で学ぶ生徒たちがオールイングリッシュで議論を交わす
「LC(ラーニング・クラスター)」で学ぶ生徒たちがオールイングリッシュで議論を交わす

 〈語学力の習得は順調でしたか〉
 
 高校3年生の時に、壁にぶつかり、成績が上がらず、7月の時点では合格圏外でした。焦りばかりが募る中、教員の先生方や、共にSUAを目指す仲間の存在が大きな支えになりました。また国際社会で活躍する学園卒業生に相談した際も、「諦めてはいけない」「負けじ魂だよ」と何度も言っていただき、“つべこべ考えず、やろう!”と気持ちが定まりました。夏休みに、懸命に勉強していると、ある日を境に一気に成績が伸びました。調子を維持して、SUAに早期出願し、合格を勝ち取ることができました。
 語学は、諦めずに学び続けた者勝ちです。
 
 〈実際に進学して、SUAで学ぶ魅力は何だと感じますか〉
 
 SUAには自分が挑んだ分だけ、とことん勉強に励める最高の環境があります。私は、通常一つを選択する集中コースで「社会・行動科学」と「国際研究」の二つを選び、徹底的に勉強に挑んでいます!
 中学校時代にSUAを受験すると決めたことで、世界への道が大きく開けました。今後も学び続け、創立者・池田先生の期待に応えられる世界市民に成長していきます。

関西創価高校 英語科主任 山岸一紀教諭
英語で社会課題を学び 意見を語る力を鍛える

 関西創価高校の選抜型プログラム「LC(ラーニング・クラスター)」は、オールイングリッシュで地球規模の諸課題を探究しています。以前は英語教員のみで授業を進めていましたが、本年からは、社会や数学等の教員も加わり、生徒たちのリサーチの内容に深みが増しました。海外大学の志望者には、英語で瞬時に自分の意見を語る力が求められます。LCではその力を実践的に鍛えることができます。
 本校には海外大学の学位、もしくは留学経験を持つ教員が多く在籍し、海外大学や国公立大学を目指す生徒の進路指導とサポートを念入りに行っています。さらに海外大学進学希望者には1年次は放課後に週2回の特別授業を実施し、2年次からはレベル別の授業を行い、3年の夏には受験合宿も設けています。世界へ羽ばたきたいという生徒たちの願いが実現するよう、今後も充実の英語教育に努めます。
 
 
 
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 kansou@seikyo-np.jp
   
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