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危機の中で光る 創価大学と創価女子短大の「こまやかな就職支援」 2020年11月29日

  • 〈創大・短大マガジン〉

 創価大学、創価女子短期大学の魅力に迫る本企画。今回は「コロナ禍の苦難に立ち向かう就職支援」について、就職活動に励んできた学生たちと、創大のキャリアセンター職員に語り合ってもらった。

マスクを付け、感染拡大に留意しながら語り合う(創価大学で)
マスクを付け、感染拡大に留意しながら語り合う(創価大学で)

 〈染谷〉 本年の就職活動は、コロナ禍によって大きな変化を強いられました。「内定取り消し」がニュースで報じられるなど、採用枠が大幅に減った業界もあります。今回は、そうした“変化の就活”を乗り越えて内定を得た学生さんに、体験談を語り合っていただきます。
  
 〈兒島〉 私たちの経験が、創大や短大への進学を考えている全国の受験生の皆さんや、さらには現在、就活に挑んでいる方々にとって、少しでも参考になればうれしいです。

準備が大切

 〈染谷〉 早速ですが、就活で特に苦労したことや、戸惑ったことはありましたか。
  
 〈坂井田〉 “就活本番”という時に、緊急事態宣言が出され、大学の友人たちと会えなくなったことが、自分にとってはつらかったです。

宮良勇二さん(経営学部4年)地元銀行内定
宮良勇二さん(経営学部4年)地元銀行内定

 〈宮良〉 私は、地元・沖縄へのUターン就職を希望していたのですが、首都圏の感染拡大が深刻になったため、帰省を断念し、東京にとどまりながら地元企業への就活をすることにしました。キャリアセンターの職員の方が、「このサイトに登録するといいよ」とか「こんな企業はどうかな?」と、丁寧にサポートしてくれて助かりました。
  
 〈奈良崎〉 採用面接がオンラインで実施されたことも、大きな変化だと思います。やってみると、目線をカメラと画面のどちらに向けた方がいいか困ったり、受け答えの時に微妙な間ができて会話がぎくしゃくしてしまったりと、初めはとても戸惑いました。短大職員や、卒業生が何度も面接練習をしてくださり、だんだんと自信をもって臨めるようになりました。

進路に応じたさまざまな情報が閲覧できる創価大学のキャリアセンター
進路に応じたさまざまな情報が閲覧できる創価大学のキャリアセンター
オンラインで就職相談などを受けることができる
オンラインで就職相談などを受けることができる

 〈染谷〉 オンライン面接は、事前の準備が大切です。一緒に練習してみると、表示される名前があだ名になっていたり、アイコンの画像がアニメのキャラクターになっていたりすることがありました(笑い)。他にも、服装、画面の背景、逆光で顔が暗くならないかなども確認しています。また、スマートフォンを使用する場合は、途中で電話が鳴って面接が中断することがないよう注意が必要です。
  
 〈兒島〉 私は幼い頃から、キャビンアテンダント(CA)になるのが夢でした。卒業生訪問では、50人近くの先輩と懇談しました。しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、航空会社の選考が相次いで「中止」になってしまいました。空港のグランドスタッフや、地方の航空会社も全部ダメでした。突然、夢が閉ざされたのは、とてもショックでした。

ぶれない軸を

 〈染谷〉 今年は、特に航空業界や、ホテル・旅行といったサービス業で、採用枠が大幅に減少しました。兒島さんは、どうやって立ち直ったのでしょうか。

兒島華奈さん(文学部4年)鉄道関連会社内定
兒島華奈さん(文学部4年)鉄道関連会社内定

 〈兒島〉 同じくCAを目指して頑張ってきた仲間の存在が、大きな支えになりました。互いに励まし合う中、“人生において必ず意味がある”“積み上げてきた努力は無駄にならない”と捉えることができました。両親をはじめ支えてくださった方への感謝も原動力になりました。それからいくつかの業界を調べ、最終的に、鉄道関連会社から内定をいただきました。
 就活を通し、同じCAを目指す仲間たちと出会い、「一生涯の友情」を築くことができました。そのことだけでも「創大に入って良かった」「CAを目指して良かった」と、今は心から思えます。

奈良崎彩佳さん(創価女子短大2年)防災設備メーカー内定
奈良崎彩佳さん(創価女子短大2年)防災設備メーカー内定

 〈奈良崎〉 私も航空業界やホテルなど、英語力を生かしたサービス業を志望していましたが、ほとんど選考中止となってしまいました。短大職員の方や卒業生の先輩方と話す中、「人を笑顔にする仕事」に関わりたいとの自分の思いに気付きました。それから「人々の笑顔を守る」防災に興味を持ち、防災設備メーカーに志望を切り替えました。
  
 〈染谷〉 お二人のように、就活で壁にぶつかった場合は、一度、志望の業界を考え直してみることが大切です。「将来どのように働きたいか」(内的キャリア)を深めて、それを実現できる職業(外的キャリア)を探ることで、今まで考えていなかった、自分に適した業界・企業が見えてきます。私も、学生と面談を行う時は「社会にどんな貢献をしていきたいか」「人生をどう生きていきたいか」といったことに耳を傾け、学生が納得いく進路が見つかるまで、一緒になって考えていくようにしています。
 創大には、「何のため」を自身に問いながら、勉強や諸活動に励む伝統があります。自分の中に“ぶれない軸”を持っている人が多いです。だから、最初の進路で壁に直面しても、すぐにまた次の道に挑戦できるのだと思います。

坂井田大道さん(法学部4年)専門商社内定
坂井田大道さん(法学部4年)専門商社内定

 〈坂井田〉 私も面談で、染谷さんにお世話になりました。オンラインで10回くらい面談していただきましたが、対面するのは今日が初めてですね(笑い)。初めはIT業界を志望していましたが、面談を繰り返す中、創大で培った人間力を生かせる営業職にしようと、専門商社に切り替え、内定をいただくことができました。

団結で勝つ

 〈染谷〉 就活で感じた、創大・短大の良さはありますか。
  
 〈兒島〉 一つ上の先輩である「リクルートサポートスタッフ(RSS)」の方々には、本当にお世話になりました。夜遅くにもかかわらず、エントリーシートの添削をしてくれたり、悩みを聞いてもらったりしました。
  
 〈奈良崎〉 私も、先輩や卒業生のサポートが大きかったです。短大では、6月から毎週末、オンラインで就活イベントを開いてくださり、多くの卒業生が懇談や面接練習をしてくださいました。私も今、後輩の就活をサポートするスタッフをしています。
  
 〈宮良〉 私が対面の最終面接を受けるために沖縄に戻った時も、卒業生の方がわざわざ激励に駆け付けてくださり、とても励みになりました。
 昨年の就活ガイダンスで、キャリアセンターの職員の方が「『就活』は『集勝(シュウカツ)』です。皆で団結して勝つんです」と言っていました。当時は、その意味がよく分かりませんでしたが、今は“その通りだった!”と納得できます。
  
 〈坂井田〉 私が何度も選考に落ちていた時に、ゼミの教授が創立者・池田先生の言葉を教えてくれました。「ダイヤモンドはね、たとえゴミ箱に捨てられていてもダイヤモンドなんだ。キラキラ輝いているから、見る人が見れば、すぐ分かる」と。
 採用試験の不合格が続き、人格まで否定されたように感じていましたが、この話を聞いて“たとえ不合格になっても、自分の価値が変わることはないんだ”と思えるようになりました。それからは、「自分の良さ」を見つけてくれる企業に出あえるまで頑張ろうと、新たな気持ちで挑戦できました。

染谷伸夫副課長(キャリア・就職支援課)キャリアコンサルタント
染谷伸夫副課長(キャリア・就職支援課)キャリアコンサルタント

 〈染谷〉 皆さんが言われたように、創大にも短大にも、学生・教職員・卒業生の強い絆があります。今年も、卒業生から、“後輩たちのために何かできることはありませんか”との声が、多く寄せられています。
 近年、初めて創大生を採用してくださった企業が、翌年も、その翌年も、連続して創大生を採用してくださったことがあります。一人の卒業生の活躍がそのまま、大学全体の信頼となって、後輩たちの道を開いています。
  
 〈学生一同〉 私たちも、後輩の道を開けるよう、社会に出てから頑張っていきます!

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地方自治体と“就職協定”を締結するなど、Uターン就職の支援にも力を入れる創価大学には、各地の情報が掲示されている
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