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〈SUAリポート〉 同窓生が語る「アメリカ創価大学」の魅力 試練の時代に価値を生む進化し続ける大学 2023年7月8日

人類の未来に貢献する人材の輩出を目指し、発展を続けるアメリカ創価大学(SUA)の美しいキャンパス
人類の未来に貢献する人材の輩出を目指し、発展を続けるアメリカ創価大学(SUA)の美しいキャンパス

   
 価値創造の哲学を身に付け、人類の未来に貢献する人材を、毎年、数多く輩出しているアメリカ創価大学(SUA、カリフォルニア州オレンジ郡アリソビエホ市)。その同窓生の組織「創宝会」の人数は約1700人に上り、社会で活躍する世界市民のネットワークは大きく広がっている。今回の「SUAリポート」では、同窓生の代表3人にSUAの魅力を語ってもらうとともに、5月下旬の創宝会総会で報告された友の奮闘を紹介する。
   

◆参加者
〈5期生〉ドゥルセ・オリベイラさん
〈7期生〉アリシア・ウォングさん
〈9期生〉エディー・イングさん
誉れの母校・SUAのキャンパスで、さらなる躍進を誓い合う同窓の友(左からアリシア・ウォングさん、ドゥルセ・オリベイラさん、エディー・イングさん)
誉れの母校・SUAのキャンパスで、さらなる躍進を誓い合う同窓の友(左からアリシア・ウォングさん、ドゥルセ・オリベイラさん、エディー・イングさん)

   
 ――アメリカ創価大学(SUA)の第19回卒業式が5月下旬、同大学の創価芸術センターで開催されました。価値創造の精神を胸に刻み、世界へと羽ばたく卒業生たちの凜々しい姿に、感動が広がりました。
   
 ウォング 大学生という人生の重要な時期にコロナ禍に直面し、その試練を乗り越えた今年の卒業生は、レジリエンス(回復力)を備えた、とてもたくましい一人一人だと思います。
   
 オリベイラ 設備面でも、開学10周年に開所した「創価芸術センター」や、3年前に完成した科学棟「キュリー棟」など、SUAは進化を続けています。新しい環境で、豊かな知恵と能力を身に付け、世界へと飛び立った学生たちの未来を思うとワクワクします。
   
 ――卒業式の翌日には、式典と同じ会場で、SUAの同窓生の集い「創宝会」の総会が開かれましたね。社会や地域で奮闘しながら、大成長した同窓生たちが、母校でさらなる飛躍を誓い合う姿が印象的でした。
   
 イング 今回の総会は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、初めて「対面」で実施し、さらにオンラインで世界を結んで開催しました。卒業生や家族を合わせて400人以上が集う、盛大な総会となりました。
   

〈7期生〉アリシア・ウォングさん
〈7期生〉アリシア・ウォングさん

   
 ウォング 創宝会は年々、大きく発展し、世界中で多くの卒業生が活躍しています。現役学生の皆さんには、進路の相談や就職活動においても、遠慮なく創宝会の先輩を頼ってほしいです。卒業生として、後輩たちをサポートすることが、大学への一番の恩返しになると感じています。
   
 ――卒業生の活躍は、後輩たちに大きな希望とモチベーションを与えていると思います。皆さんは、卒業後、どのような進路を歩まれたのですか。
   
 オリベイラ 私は、パラリーガル(法律専門職員)として、法律事務所で経験を積んだ後、法科大学院に進んで弁護士資格を取得しました。現在、米カリフォルニア州の移民弁護士を務め、2018年から5年間で約250件、強制送還されるはずだった移民の永住権を、合法的に勝ち取ることができました。
   

〈9期生〉エディー・イングさん
〈9期生〉エディー・イングさん

   
 イング 私は13年から経営コンサルティング会社に就職。6年間で5回昇進し、そのうちの3年間は、経営陣の特別補佐を務めました。19年には、有名ブランドを数多く扱う消費財メーカーに転職し、現在は、オペレーション・企画・戦略担当ディレクターに就任。最高執行責任者(COO)直属の、チーフ・オブ・スタッフとして、COOの代理のような役割を担っています。
   
 ウォング 私はSUA卒業後、アイビーリーグ(アメリカ東部の八つの名門大学)の一つである、ペンシルベニア大学の大学院で教授法などを学びました。修士号の取得後、幼稚園、小学校、中学校の教師として働き、20年7月から約2年間、サンディエゴの小学校で校長を務めました。現在は、教育コンサルタントとして、全米の学校を飛び回り、教員や校長・管理職へのアドバイスをしています。
   
 この夏、開校する予定の「創価インターナショナルスクール・マレーシア」でも、お手伝いをさせていただいています。
   
 ――素晴らしいですね。SUAの学びが、どのように、今に生きていると思いますか。
   
 オリベイラ SUAの教育プログラム「ラーニング・クラスター」が一番印象に残っています。これは、さまざまな課題について、学生と教授が共同研究する短期集中型のゼミで、私は「人身売買」をテーマにしました。今なお、悪化を続ける人身売買の現状を学ぶとともに、現実の上で人身売買の被害者を救うための学問を探究しました。今、移民弁護士として行動する原点もここにあります。
   

〈5期生〉ドゥルセ・オリベイラさん
〈5期生〉ドゥルセ・オリベイラさん

   
 ウォング 私は大学4年になっても自分の将来が定まらず、悶々としていました。何とか打開したいと、創立者・池田先生の書籍などを読み込んでいた時に触れた言葉が、私を教育へと導いてくれました。世界平和のために、一人でも多くの子どもが、最高の教育を受けられる環境をつくろうと決意したんです。これを原点に、携わったすべての学校で、SUAと同じ文化や教育環境をつくろうと努めました。その中で高い評価を得たことは本当にうれしいです。
   
 イング さまざまな背景を持つ学生が集うSUAで、物事のつながりを大局的に見る力と、多様な人々との関係を構築する力が養われました。
   
 会社でも、人間関係の力学の中で、新しいアイデアが衝突を生むことがあります。私は双方の意見を理解し、その本質を伝え合う、“橋渡し”の役割を担ってきました。その姿を信頼していただき、より大きな役割を任せられたのだと思います。
   
 ――最後に、今後のSUAへの期待をお聞かせください。
   
 オリベイラ 私は、SUAに“変わらないでほしい”とは思いません。どんな時代にも常に前進し、より良い方向に変わっていく。そんな「進化し続ける大学」であってほしいのです。
   
 ウォング これからも学生にインスピレーションを与え続け、どんな困難にも立ち向かえるたくましい学生を輩出することを願っています。
   
 イング 本年の卒業生は、すでに何人かが米国公認会計士の資格を取得したと聞きました。SUAで実現できることは、私がいた10年前よりもはるかに増えています。学生一人一人が、創立の精神を学び深め、自身の人生やキャリアにおいて体現してほしい。それを全力でサポートすることが、私たち創宝会の使命だと確信しています。 

〈プロフィル〉

 ●ドゥルセ・オリベイラさん
 2009年卒業。2012年にグレンデール大学法科大学院で弁護士資格を取得。現在、米カリフォルニア州の移民弁護士として奮闘する。

 ●アリシア・ウォングさん
 2011年卒業。ペンシルベニア大学大学院で教授法などを学び修士号を取得。20年から2年間、小学校校長を務め、現在、教育コンサルタント。

 ●エディー・イングさん
 2013年卒業。経営コンサルティング企業を経て、消費財メーカーのオペレーション・企画・戦略担当ディレクター。本年、創宝会の幹事に就任。
   
   
  

◆創宝会総会で体験を報告した友
レオナルド・ボグドノフさん
ジヒイ・ジョリー・ボグドノフさん 夫妻
創宝会総会では、ジヒイ・ジョリー・ボグドノフさん(左)とレオナルド・ボグドノフさんが社会での奮闘を夫妻で報告(5月27日、SUAの創価芸術センターで)
創宝会総会では、ジヒイ・ジョリー・ボグドノフさん(左)とレオナルド・ボグドノフさんが社会での奮闘を夫妻で報告(5月27日、SUAの創価芸術センターで)
人類の未来に貢献する世界市民に

   
 レオナルド SUAに入学後、学業不振で1年間休学した私を、卒業生の先輩が励ましてくれました。先輩は、私の挑戦心を刺激し、“自身の境遇の中でじたばたするのではなく、世の中に価値を創造したい”と決意させてくれたのです。
   
 卒業後、さまざまなアルバイトをする中で、ソフトウエア開発に興味を持ちました。正式にプログラミングを学んだわけではありませんが、常に世界に目を向けているSUAの同級生に刺激を受け、“自分のいる場所で最大のインパクトを生み出そう”と、ベストを尽くしました。
   
 その結果、雑誌「ザ・ニューヨーカー」のプログラマー、アメリカ連邦政府での仕事、グーグル社での勤務、起業等を経て、現在はテクノロジー企業オープンAI社で「チャットGPT」の開発に携わっています。
   
 今いる場所で価値を生み出す精神が、可能性の扉を開くことを、私はSUAで学びました。
   
 ジヒイ 白人が多いコミュニティーで南アジア人として育ち、将来に広い視野が持てなかった私でしたが、SUAに通う中で、世界に貢献する仕事に就きたいと、ジャーナリストの道に進むことを決めました。
   
 卒業後、コロンビア大学ジャーナリズム大学院で修士号を取得。ジェンダーやメディアの在り方に焦点を当て、執筆、ジャーナリズムの高校での授業、各種のネットワークを広げる活動にも携わる中で、ジャーナリズムの催しに何度も参加してくれたレオナルドと結婚しました。
   
 後輩のため、今までSUA出身者が足を踏み入れたことのない場所の扉を開き、関係を築けたことは、私たちの誇りです。将来、卒業生たちの多くが、人類の未来に影響を与えるような分野に進み、社会がより良く変わることを願っています。
   

   
   
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