学生の“学びたい”を応援！――創大・短大は返還不要の給付型奨学金が充実

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学生の“学びたい”を応援！――創大・短大は返還不要の給付型奨学金が充実 2021年10月4日

〈創大・短大マガジン〉
〈創大・短大マガジン〉

　学びたい人が、不安なく学べるように――創価大学、創価女子短期大学では開学以来、学生が学業に励めるよう奨学金の充実に努めてきた。ここでは、創大の担当職員に創大の奨学金について取材。2020年度から始まった国の「高等教育の修学支援新制度」についても話を聞いた。
　　

担当職員に聞いてみました

学生課奨学金係河村昌代さん

　〈創価大学の奨学金は、とても充実していますね〉
　　
　本学は開学以来、全国各地から多くの学生に来ていただいております。遠方から、東京の大学に送り出してくださるご家庭の負担を少しでも軽減するため、できる限り学費を抑えるとともに、奨学金を充実させてきました。どの学部の学費も私立大学の全国平均より低く設定されています（2021年度実績）。
　奨学金制度には、卒業後に返還する「貸与型」と、返還義務のない「学費減免型」「給付型」があります。本学の奨学金は、学生が安心して学業に励めるよう、全て返還不要な「給付型奨学金」になっています。
　　
　〈どのような奨学金があるのでしょうか〉
　　
　特に充実を図ってきたのは「経済的に困難な学生を支援するもの」と「学業を奨励するもの」です。
　社会には経済的な理由で、私立大学を選べない方や、大学進学自体が困難な方がいます。本学では、“私立大学には入れない”と諦めていた方でも手が届く大学を目指してきました。
　2020年度から国の支援制度が大きく変わりました。高等教育の無償化と呼ばれる「高等教育の修学支援新制度」が始まり、所得の低い世帯を対象に、返還不要の奨学金が受けられるようになりました。採用になれば学費の負担が大きく軽減されますが、所得制限の基準が厳しく、支援を受けられない方もいます。
　本学では“新制度”に採用されなかった学生を一人でも多く支援するため、奨学金制度を見直しました。

※給付学、採用人数などは2021年度の実績です。

　創大給付奨学金〔別表1〕、牧口記念教育基金会学部生奨学金〔同2〕、創友会奨学金〔同3〕は、年収が給与所得の場合600万円未満（課税前）、事業所得の場合250万円未満の方が出願でき、家計困窮度の高い方から順に採用となります。
　兄弟姉妹同時在籍者への給付奨学金〔同4〕は、入学した時点できょうだいが創大か創価女子短大に在籍している場合、その人数によって入学金の半額分もしくは全額分が給付されます。家計基準はなく、条件を満たす申請者は全員採用になります。
　また、学業を奨励する奨学金等を併用することで、さらに経済的な負担を減らすことができます。
　　
　〈入学前に採用される奨学金はありますか〉
　　
　特別奨学生〔同5〕、LA奨学生〔同6〕、創友会ふるさと給付奨学金〔同11〕があります。
　「特別奨学生」は入試の成績で選考され、採用者には4年間、文系学部は年間40万円、理工・看護学部は年間50万円が給付されます。事前の申請は必要ありません。
　LA奨学生と創友会ふるさと給付奨学金は、大学入学共通テスト利用入試を受験する方が対象です。
　共通テストの優秀者が採用される「LA奨学生」は、特別奨学生と同様の給付型奨学金と、希望者には入学後の選抜型プログラムの受講が確約され、創友会ふるさと給付奨学金（70万円）も給付されます。本年の申請締め切りは、12月10日です。
　全国の各都道府県から選ばれる「創友会ふるさと給付奨学金」は、12月中旬頃までに創友会総支部長の推薦を受け、1月に書類の提出が必要です。詳しくは、創友会事務局にお問い合わせください。
　　
　〈他にも、交換留学や海外研修に行く学生を支援するものや、創大の法科大学院を目指す学部生を支援するものなど、学生の挑戦を後押しする奨学金もありますね〉
　　
　学生の皆さんには、「やってみたい！」と思う目標を見つけた時に、経済的な理由で諦めることなく、思う存分チャレンジしてほしいです。

国の「高等教育の修学支援新制度」って？

　〈国の「高等教育の修学支援新制度」は、まだ始まったばかりで、よく知らないという方もいます。簡単に概要を教えてください〉
　　
　「入学金と授業料の減免」「給付型奨学金（毎月）」の、二つの支援を4年間受けられるものです。家計の状況によって第Ⅰ～Ⅲ区分の3段階に分けられ、基準額の「全額（Ⅰ）」「3分の2（Ⅱ）」「3分の1（Ⅲ）」の、いずれかの支援が受けられます。
　申し込みには「家計基準」と「成績基準」があります。
　家計基準は、住民税非課税世帯とそれに準ずる世帯が対象です。目安では、大学入学時点で、両親と高校生のきょうだいがいる4人家族で1人の親だけが働いている場合、年収461万円以下の世帯が第Ⅲ区分の対象になります。家族の状況が変わると収入基準も変化します。ぜひ一度、日本学生支援機構の「進学資金シミュレーター」でご確認ください。
　成績基準の一つは「5段階評定で平均3・5以上」ですが、これに満たない場合でも、レポートにより学習意欲が確認できれば基準を満たします。
　国の“新制度”への申し込みは、高校3年生の4～7月頃、在籍する高校で予約申し込みができます。また、入学後も春と秋に進学先の学校（国の要件を満たした学校）で申し込めます。
　なお、生計維持者が病気やけがで働けなくなったり、勤め先が倒産してしまったり、災害やコロナ禍で収入が激減した場合など、家計が急変した際も申し込むことができます。
　創大生の皆さんも、困った時は、学生課に何でも相談してください。
　　

◆奨学金を受けて学業に励む学生の声

和氣雅也さん（経済学部4年）

　大変な苦労をしながら、私を関西創価高校、創大に送り出してくれた福岡の両親には、とても感謝しています。その期待に少しでも応えたいと、高校時代から必死に勉強してきました。
　創大では“経済支援の奨学金”に加え、“学業奨励の奨学金”も受けることができ、経済的な不安を感じることなく、勉学に打ち込めました。
　1、2年次は、英語で経済学を学ぶIP（インターナショナルプログラム）を履修しました。壁にぶつかるたびに友人たちと励まし合い、限界を決めつけることなく、挑戦し抜いたことは大きな自信になっています。
　昨年は、オーストラリアのグリフィス大学へ交換留学しました。感染症拡大のため2カ月で帰国になってしまいましたが、貴重な経験です。
　就職活動では、地元の銀行から内定をいただきました。奨学金のおかげで多くのことに挑戦できた経験を生かし、金融の分野で社会に貢献できる人になっていきます。
　　

二宮藍さん（法学部4年）

　国連職員に憧れ、創大では国際連合研究会に所属しました。研修でニューヨークの国連本部を訪れた折、国際貢献の道にも、NGOや民間企業など、さまざまなやり方があることを知りました。以来、私に合った“貢献の道”を考えるようになりました。
　2019年に「日露青年フォーラム」に参加し、SDGsなどを巡って、ロシアで現地の学生と話し合いました。
　また同じ年に、学部の友人2人と、持続可能な社会について考えるビジネスコンテストに挑戦しました。世界で起こっている砂の過剰採取について研究発表し、上位3チームで行う本選に出て入賞することができました。
　創大の“経済支援の奨学金”を受けられたことで、アルバイトに費やす時間が抑えられ、たくさんのことに挑戦できたと感じています。
　いろんな経験を積み重ねていくうちに、興味ある分野がはっきりしてきました。将来は、環境保全や食の安全に携わりたいと思っています。
　　

内莉子さん（短大2年）

　突然のコロナ禍で家計が厳しくなったこともあり、短大の“経済支援の奨学金”には大変に助けられました。
　進学を機に鹿児島から上京しました。短大には「学生主体」の伝統があります。高校時代は消極的で、人の前に立つことが苦手だった私ですが、短大では、周りの友人に励まされ、行事の実行委員やクラブの副部長を担うなどしてきました。
　土曜に無料で開講される資格試験対策の“土曜講座”を受け、これまで全経簿記検定3級、ビジネス文書検定3級を取得しました。昨年の秋と今年の春学期には、“学業奨励の奨学金”もいただけて、とても励みになりました。
　短大では今、開学40周年の2025年に向け、女性の偉人などについて改めて学び直し、自分らしく使命を輝かせていく生き方を皆で考え、深めています。
　短大でしか学べないことをたくさん吸収し、卒業後は地元に戻り、地域に恩返しをするつもりです。
　　