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大学祭特集㊦――社会の諸課題に向き合う男女学生部員 2023年12月11日

 英知輝く男女学生部が、大学祭を舞台に、社会の諸課題に向き合っています。さまざまな工夫を凝らしながら奮闘するメンバーの声を紹介します。

◆慶應義塾大学◆
学生の“あるべき姿”を問う

 「学生はどうあるべきか~独立自尊の精神から理想像を探る~」をテーマとする展示を作成しました。

 このテーマにしたきっかけは、本学の創立者・福沢諭吉の『学問のすゝめ』が昨年2月、刊行150周年を迎えたことです。

 3カ月以上前から週1回の定例会で、同書を研さん。その中で、周囲の学生に学問の重要性や自身の使命について考える機会を与えたいと思い、テーマが決まりました。

 迎えた大学祭当日。500人以上の方が来場し、私たちの主体的な挑戦に本学の教授も高い評価を送ってくださいました。

 今後も、慶応義塾大学の建学の精神となっている「自我作古(※)」の言葉のごとく、さらなる挑戦の歴史を創っていく決意です。(慶応義塾大学 岡本直人さん)

 ※前人未踏の新しい分野に挑戦し、たとえ困難や試練が待ち受けていても、それに耐えて開拓に当たるという、勇気と使命感を表した言葉(慶応義塾大学のホームページから)
 

◆明治大学◆
平和と人権を守る連帯の輪を!

 私たちのサークルでは、“みんなが暮らしやすい平和な世界にするにはどうしたらよいか”を語り合い、「平和と人権」をテーマとする展示を行いました。

 取り上げた問題の一つが「男女格差」です。「ジェンダーギャップ指数」の日本と北欧のデータを比較し、“日本がなぜ政治と経済の分野で順位が低いのか”“今後どのような政策が必要か”をまとめました。

 展示の最後には、サークルのメンバーの心に残った、平和と人権に関する言葉を記した手作りカードも展示。たくさんの来場者の方が手に取ってくださり、とてもうれしかったです。

 今回の大学祭では、コミュニケーションを密にとる中で、新しいアイデアが生まれたり、絆を強めたりすることもできました。

 これからも、皆と交流を深め、平和な世界の実現を目指して挑戦を重ねていきます。(明治大学 安永玲那さん、松本大輝さん)
 

◆東京大学◆
マイノリティーの声が届く社会に

 皆さんは「コミュニティーの同質化」という言葉をご存じですか。

 コミュニティーの同質化とは、地域や自治体などの集団(コミュニティー)に所属する大多数の個人が似通った属性や経歴、意見を持つことです。

 私たちは、それによる弊害として挙げられる
 ・集団内のマイノリティーの意見が反映されにくくなること
 ・新しい考えや文化を取り入れにくくなること
に着目。本学のコミュニティーでもそうした同質化が進んでいるのか、また、それによる弊害が起きているかについての展示を行うことにしました。

 当日に向けて実施したのは、東大生を中心にした意識調査。「年齢」「性別」「エスニシティ(文化・慣習)」など、さまざまな角度から質問。そのデータについて仮説を立て分析を行いました。

 結果としては、コミュニティーには多様性が見られるものの、エスニシティ(文化・慣習)において同質性が見られました。

 620人もの来場者の方からは「良いこと言ってるね。応援しているよ」「(東大のコミュニティーの中にも)同質化はあると思っていたので思ったほど結果が出ないのが意外だった」などの感想をいただきました。

 意識調査に関わってくださった方、展示作成に協力してくださった教授の方には感謝の思いでいっぱいです。今後はさらに調査を続けるとともに、支えてくださる方々の期待に応えられる価値ある展示をつくり続けていきます。(東京大学 谷廉太郎さん)
 

◆東京理科大学◆
地球規模の課題を訴え、平和に向けた連帯を!

 私たちのサークルでは「核兵器廃絶」「気候変動」をテーマに展示を行いました。

 池田先生は、今年の1月10日に「ウクライナ危機と核問題に関する緊急提言」を発表。また、5月に広島市で開催されたG7サミットに寄せて、ウクライナを巡る危機の早期終結を図るための方途を探るとともに、核兵器の威嚇と使用を防止する上で必要となる措置について提言を発表されました。

 それらを学ぶ中で、現在の地球規模の課題を解決するためには、私たちが身近な人々と率直に対話し、意識を共有していく必要性を感じました。

 大学祭当日に向け、日頃、キャンパスが異なるメンバーとも連携をとり、それぞれの思いを共有。一見すると自分たちには関係のないと思われがちな課題を、アニメの有名なシーンを取り上げながら説明することに。また、来場者自身がより深く考えるきっかけになるようにメッセージボードを制作しました。

 去年を上回る658人が来場。「とても分かりやすかった」「生活を改めるきっかけになった」「周りの人に伝えていきたい」など、共感の言葉や励ましの声を多数いただくことができました。
 これからも互いに励まし合いながら行動していきます。(東京理科大学 笠原幸子さん、佐藤立さん)

 ◎感想をお寄せください→youth@seikyo-np.jp

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