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〈授賞式〉 第33回「橋田賞」 2025年5月22日

  • 橋田壽賀子生誕100年記念

 人と人との触れ合いを取り上げ、視聴者の心に響き、記憶に残るような番組・作品・人を顕彰する「橋田賞」の第33回授賞式が、今月10日に行われた。
 
 同賞の名前の由来となった、脚本家・橋田壽賀子さんの生誕から100年。今年はそれを記念する“特別賞”が設けられた。現在放送中の第112作「あんぱん」に至るまで、日本の家族の姿を温かく描き続けてきた「NHK連続テレビ小説」と、世界最年長の現役テレビプロデューサーであり、橋田さんと共にドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などを手掛けてきた石井ふく子に贈られた。
 
 橋田賞に輝いた伊藤沙莉は、昨年のNHK連続テレビ小説「虎に翼」で、激動の時代を生き抜いた女性法曹であるヒロインの葛藤や強さを演じ切った。伊藤は、“朝ドラ”の経験を「人生における、とんでもない財産」と表現し、「自分はお芝居がやっぱり好きなんだなと再確認した」と振り返り、感謝を述べた。

笑顔で記念のカメラに納まる受賞者たち
笑顔で記念のカメラに納まる受賞者たち

 同じく阿部サダヲは、連続ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)やNHK総合で放送された「広重ぶるう」などの芝居で、唯一無二の存在感を評価された。登壇した阿部は、「『不適切にもほどがある』もそうですけど、『広重ぶるう』でも評価していただけてうれしい」と話し、「これからもお茶の間の人に愛される、そんな俳優になっていきたい」と決意を明かした。

 その他には、脚本家や監督、俳優などとして活躍する宮藤官九郎らが栄誉に浴した。新人賞には、奈緒と松本若菜、河合優実が選ばれ、喜びを口にした。
 
 式中では、橋田さんの約200の脚本を生成AI(人工知能)に学習させて、作られた「AI橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり 番外編」(民放公式テレビ配信サービス「TVer」で視聴可)が話題に。
 
 新たな技術や挑戦が次代を開いていくのは世の常だが、時を超えて愛される作品には“人の心”が宿っている。そこには、登場人物一人一人への温かなまなざしと、物語を丁寧に紡ぎ出していく、つくり手の情熱がある。放送文化の振興に寄与する同賞の存在が、次なる名作の誕生を支えている。

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