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〈未来部育成のページ〉 東京・荒川総区の取り組み 宝の友に絶え間ない励ましを 2025年3月6日

  • 毎月の連絡協議会が発展の力
荒川希望少年少女合唱団の入卒団式。入団生たちも少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」を元気いっぱい歌い上げた(3月2日、荒川文化会館で)
荒川希望少年少女合唱団の入卒団式。入団生たちも少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」を元気いっぱい歌い上げた(3月2日、荒川文化会館で)

 
 春は、未来部員にとって門出の季節。各地で卒業部員会や少年少女合唱団の入卒団式が開催され、新たに中等部、高等部になるメンバーがいる。そうした友の新出発を、全力で応援する組織がある。東京・荒川総区。毎月の「未来部連絡協議会」を軸に、“絶え間ない人材育成の流れ”を築きゆく同総区の取り組みを追った。
 

先生との原点を胸に

 春の陽気に包まれた3月2日、荒川希望少年少女合唱団(里見信正団長、早川加奈恵副団長)の入卒団式が開催された。

 団員の成長を追った映像上映などに続き、合唱団が、荒川の地で発表された学会歌「広布に走れ」をはじめ4曲を披露。卒団生にとっては集大成の舞台。未来への飛翔を予感させる、希望の歌声が響いた。

 入卒団式の開会前には、卒団生と鎌田伸夫総区未来部長、土井由香子同女子未来部長が和やかに懇談を。「卒団おめでとう。これからよろしくね」「どんな部活動に入るか、もう決まっていますか?」等と、春から中等部になるメンバーに早速、励ましを送っていた。

 4月には、中等部を中心に「未来リーダー」の任命が始まる。荒川総区では、未来部担当者と地区・支部のリーダーがペアになって、新中学1年生の元へ訪問・激励を行う。

 「高校3年生までの6年間、一緒に成長していこう」と励ましつつ、“一人ももれなく幸福に!”との思いで、未来リーダー証を授与していくという。少年少女部から中等部、高等部へ――“絶え間ない人材育成の流れ”が、荒川総区には築かれている。

 荒川には、未来部育成の原点がある。

 1976年(昭和51年)6月19日。池田先生が、当時の荒川の中心会館であった尾久会館を視察し、居合わせた友と勤行をした。真剣な祈念を終えた先生が真っ先に語りかけたのは、未来部員だった。

 「何があっても退転してはいけない。学会から離れてはいけないよ。高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、結婚しても、どんなに年老いたとしても、未来部時代と変わらぬ同じ気持ちでいきなさい」

 その日が「荒川未来部の日」となり、歴代の担当者たちは、“池田先生のように、未来部の心に、いつでも立ち返ることのできる信心の原点を築く”との思いで育成に励んできた。
 

鎌田総区未来部長(右端)、土井同女子未来部長(左端)が合唱団の卒団メンバーと、にこやかに懇談(同)
鎌田総区未来部長(右端)、土井同女子未来部長(左端)が合唱団の卒団メンバーと、にこやかに懇談(同)
 
部を超えた連携

 荒川の未来部育成の“頭脳”ともいえる取り組みが、「未来部連絡協議会」である。

 久保田和久総区未来本部長と、山岸美鶴子同女性未来本部長は「未来部育成の流れを絶対に止めないとの思いで、毎月、必ず開催してきました」「継続は力です。どんな状況でも、とにかく“やり続けること”に挑戦しています」と言葉に力を込める。

 この連絡協議会の特色は、総区・区の未来本部長・未来部長のみならず、総区長・女性部長・青年部長・学生部長など、ライン組織の長が参加していること。

 特に学生部は、未来部リーダーズ研修会や卒業部員会などに積極的に参加し、アトラクションコーナー等を担当。グループ対抗のゲームなどで高等部員と仲を深め、受験生を応援することで、“未来の学生部”に励ましを送る。

 取材した2月14日の協議会では、合唱団の入卒団式や、来期の部長輩出などについて意見が交わされた。入卒団式当日の卒団生と男女未来部長との懇談も、部を超えた連携の中から生まれたものだ。

 こうした総力を挙げた未来部育成の流れは、最前線の組織へと広がった。総区長・女性部長・未来本部長が、各区の区長・女性部長らと、広布の未来について真剣に語り合う中、区や本部単位でも連絡協議会が開催されるように。

 未来本部としても、少子化の状況をデータで示しながら、ますます“一人が大切になる時代”であることを訴えた。こうした真剣な思いが伝わり、各区・各本部においても、「毎月の『未来部の日』に、全未来部員を訪問・激励していく」など、前向きな目標が決められた。
 

荒川総区の未来部連絡協議会。ライン組織の長も参加し、毎月、真剣に開催してきた(2月14日、荒川文化会館で)
荒川総区の未来部連絡協議会。ライン組織の長も参加し、毎月、真剣に開催してきた(2月14日、荒川文化会館で)
 
本部単位の部員会

 未来部連絡協議会が、区・本部に広がったことは、最前線の組織での部員会の活性化につながった。

 かつて総区で開催していた未来部員会は現在、各本部で開催するように。未来部の担当者と、家庭状況などをよく知る地区・支部のリーダーが、部員会の案内チラシ等を手に、共に訪問・激励に歩くことで、以前よりも励ましの手が行き届くようになった。中・高等部の部員会参加者も着実に増えている。

 ある本部では、本部未来本部長を務める壮年が、部員会の中で、少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」を全力で踊った。すると終了後、未来部員から「次は自分が企画をやりたい。主体者になってみたい」との声が寄せられたという。まず大人自身が全力で楽しむ。その心が子どもたちに伝わっていく。

 また、昨年の夏休みには、下町・荒川らしく手作りの夏祭りを開催した本部や、「未来部で勤行会はじめました。」とのキャッチフレーズのもと、毎週のように集いを開催した本部もあった。本部同士で情報共有しつつ、未来部員が参加したくなる会合づくりに切磋琢磨している。

 こうした創意工夫も、ライン組織の全面的な応援があるからこそできることだ。山岸総区女性未来本部長は、「区長・女性部長をはじめ、皆さんが“自分が未来本部長”との思いで、未来部育成に携わってくださっています。本当にありがたいことです」と。

 “一人”の未来部員を大切にし、いろいろな人が関わり、絶え間ない励ましのシャワーを浴びせていく。「これを続けていけば、必ず人材の裾野は広がっていくと確信します」と久保田同未来本部長は目を細める。
 

 
花は咲くと信じて

 そんな久保田さんには、大切にしている未来部員との思い出がある。

 男子部時代から未来部担当者を務める久保田さんは、当時、ある母子家庭の中等部員を激励した。「勉強を頑張って、お母さん孝行してあげてね」と。

 久保田さんは、その時のことを「返事や受け答えがなかったので、正直、耳に入っていないかなと思っていました」と振り返る。

 中等部員はその後、国立大学に進み、大手建設会社に就職。社会で実証を示し、学会でも組織の最前線で活動していった。

 彼が大人になり、久しぶりに再会した時のこと。これまでの歩みを知り、「立派になったね!」と声をかけた久保田さんに、彼は答えた。「『勉強を頑張って親孝行するんだよ』って、久保田さんが僕に言ってくれたんですよ」

 中等部時代にかけられた一言を、彼はずっと覚えていたのだ。

 久保田さんは語る。

 「未来部育成は時間がかかります。励ましを送って芽が出るのは、10年後かもしれない。でも、真剣な励ましは心に残り、いつか必ず花開くと確信しています」

 約半世紀前、池田先生が荒川の未来部員に託した“生涯、未来部時代と変わらぬ同じ気持ちで”との指針――師の期待を胸に広布に走り抜いてきた荒川の同志は、今度は未来部員に、かけがえのない宝の原点を刻んでほしいと、真剣に祈り、今日も励ましを送る。

 その挑戦が、一人一人の生涯にわたる信心の柱となり、人材の城・荒川のさらなる発展につながっていく。

 
 
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