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【「問い」を考える特集】「創価学会の使命(ミッション)」を考えてみた!
【「問い」を考える特集】「創価学会の使命(ミッション)」を考えてみた!
2025年3月2日
今回は、「『問い』を考える」特集コンテンツをお届けします。インタビューで登場した安藤昭子さんの著作『問いの編集力』では、「問い」に関するヒントがちりばめられていました。その中の一つが、読書を通して、テーマを深掘りする「探究型読書(クエスト・リーディング)」です。ここでは、編集部が実際に「創価学会の使命(ミッション)とは何か?」をテーマに探求型読書を行った様子をお届けします。
今回は、「『問い』を考える」特集コンテンツをお届けします。インタビューで登場した安藤昭子さんの著作『問いの編集力』では、「問い」に関するヒントがちりばめられていました。その中の一つが、読書を通して、テーマを深掘りする「探究型読書(クエスト・リーディング)」です。ここでは、編集部が実際に「創価学会の使命(ミッション)とは何か?」をテーマに探求型読書を行った様子をお届けします。
「探求型読書」の方法はこちら
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記者が選んだ本はこれ!
記者が選んだ本はこれ!
『池田大作研究』
『池田大作研究』
『「外部」と見た創価学会の現場』
『「外部」と見た創価学会の現場』
『私の履歴書』
『私の履歴書』
『評伝 牧口常三郎:創価教育の源流 第一部』
『評伝 牧口常三郎:創価教育の源流 第一部』
『サピエンス全史』
『サピエンス全史』
みんなで話し合いました
みんなで話し合いました
ちょこ 皆さん、読み終えてみて、どうでしたか?
ムラシ 私は『評伝 牧口常三郎』を読みました。意外だったのは、牧口先生が世界市民を目指した理由に、かつて辺境地とされた「北海道で過ごした」という背景があったことです。虐げられた人の視点、まなざしを大切にしていました。そのアナロジー(類推)で考えると、白人男性でありながら黒人や女性に焦点を当てた映画を制作したクエンティン・タランティーノ監督と似た部分があると思います。
まつん 面白いですね! 私は、佐藤優さんの『池田大作研究』を読みました。著者の主観が強いと思っていたら、池田先生の視点・人生に寄り添っているのが仮説とのズレでした。その上で、池田先生の青春時代が、ウォルト・ディズニーの人生と共通する部分が多いと感じました。愛国心が強かったり、働きながら学生時代を送ったり、アニメーターと編集者というコンテンツ制作に関わる仕事に携わっていたり。
はしも ディズニーで思い出したんですが、最近、『ソウルフル・ワールド』というアニメ映画を見ました。生まれる前と死後の魂の世界が描かれている作品でした。魂が人間として生まれるための、“人生のきらめき”を見つけにいくというストーリーで、生きる意味を考えさせられました。
もっち まさしく、私は学会のミッションを「生きるための価値観のアップデート」ではないかと考えました。戦時中などと比べて今の日本では、大抵の人が生きることには困らない分、生きる意味の実感が薄れてきていると指摘されます。『「外部」と見た創価学会の現場』には、そんな世の中でも、仏法の哲学を通して、生きる意味を考えた学会員が、生き生きと人生を楽しむ姿が描かれていました。
ムラシ 同感です。牧口先生も世界市民を目指したという点から、人々の境涯を高めるという使命感を持たれていたのかなと思いました。仏法を通して、「今の自分の人生で良いのか?」「本当にこれで幸せなのか?」という“問い”を、学会は与えてくれます。
ちょこ 仏法の思想・哲学を、分かりやすい表現に言い換えることも、創価学会の大切な役割だと感じました。『サピエンス全史』では、西洋の思想が、時代や地域の状況に合わせて、展開されてきた歴史が書かれていました。同様に現在、SGI(創価学会インタナショナル)が全世界へ日蓮仏法の思想を広げていますが、今後も変化が求められるのではないかと思います。
まつん 佐藤優さんも、“戸田先生・池田先生は、ウィットとユーモアを用いて、難解な事柄を民衆にわかりやすい言語に翻訳する、通俗化の力がある”と書いていました。
はしも 「変化すること」そのものが、創価学会のミッションとの見方もできます。『私の履歴書』の最後は「私の平凡にして自分らしい履歴書を、この世で仕上げていく以外にない」と締められていました。時代状況に応じて、人も組織も変化します。仏法という思想をコアに持ちつつ、どう時代の変化に対応していくか。つまり、変わらないために変わり続けることに価値があると思います。
ちょこ 『サピエンス全史』に、今日の人類が、他の人類種と関わり、混ざり合うことで繁栄してきたという説がありました。そこから連想すると、創価学会も他者と関わりを持ちながらアップデートできるか、という新たな問いが浮かんできます。
もっち その意味で、社会学者の開沼博氏のような「外部」からの視点に開かれていることは大切ですね。創価学会のミッションを果たしていくためにも、内外の隔てをなくし、多くの方や団体と力を合わせることが求められる気がします。
ちょこ 皆さん、読み終えてみて、どうでしたか?
ムラシ 私は『評伝 牧口常三郎』を読みました。意外だったのは、牧口先生が世界市民を目指した理由に、かつて辺境地とされた「北海道で過ごした」という背景があったことです。虐げられた人の視点、まなざしを大切にしていました。そのアナロジー(類推)で考えると、白人男性でありながら黒人や女性に焦点を当てた映画を制作したクエンティン・タランティーノ監督と似た部分があると思います。
まつん 面白いですね! 私は、佐藤優さんの『池田大作研究』を読みました。著者の主観が強いと思っていたら、池田先生の視点・人生に寄り添っているのが仮説とのズレでした。その上で、池田先生の青春時代が、ウォルト・ディズニーの人生と共通する部分が多いと感じました。愛国心が強かったり、働きながら学生時代を送ったり、アニメーターと編集者というコンテンツ制作に関わる仕事に携わっていたり。
はしも ディズニーで思い出したんですが、最近、『ソウルフル・ワールド』というアニメ映画を見ました。生まれる前と死後の魂の世界が描かれている作品でした。魂が人間として生まれるための、“人生のきらめき”を見つけにいくというストーリーで、生きる意味を考えさせられました。
もっち まさしく、私は学会のミッションを「生きるための価値観のアップデート」ではないかと考えました。戦時中などと比べて今の日本では、大抵の人が生きることには困らない分、生きる意味の実感が薄れてきていると指摘されます。『「外部」と見た創価学会の現場』には、そんな世の中でも、仏法の哲学を通して、生きる意味を考えた学会員が、生き生きと人生を楽しむ姿が描かれていました。
ムラシ 同感です。牧口先生も世界市民を目指したという点から、人々の境涯を高めるという使命感を持たれていたのかなと思いました。仏法を通して、「今の自分の人生で良いのか?」「本当にこれで幸せなのか?」という“問い”を、学会は与えてくれます。
ちょこ 仏法の思想・哲学を、分かりやすい表現に言い換えることも、創価学会の大切な役割だと感じました。『サピエンス全史』では、西洋の思想が、時代や地域の状況に合わせて、展開されてきた歴史が書かれていました。同様に現在、SGI(創価学会インタナショナル)が全世界へ日蓮仏法の思想を広げていますが、今後も変化が求められるのではないかと思います。
まつん 佐藤優さんも、“戸田先生・池田先生は、ウィットとユーモアを用いて、難解な事柄を民衆にわかりやすい言語に翻訳する、通俗化の力がある”と書いていました。
はしも 「変化すること」そのものが、創価学会のミッションとの見方もできます。『私の履歴書』の最後は「私の平凡にして自分らしい履歴書を、この世で仕上げていく以外にない」と締められていました。時代状況に応じて、人も組織も変化します。仏法という思想をコアに持ちつつ、どう時代の変化に対応していくか。つまり、変わらないために変わり続けることに価値があると思います。
ちょこ 『サピエンス全史』に、今日の人類が、他の人類種と関わり、混ざり合うことで繁栄してきたという説がありました。そこから連想すると、創価学会も他者と関わりを持ちながらアップデートできるか、という新たな問いが浮かんできます。
もっち その意味で、社会学者の開沼博氏のような「外部」からの視点に開かれていることは大切ですね。創価学会のミッションを果たしていくためにも、内外の隔てをなくし、多くの方や団体と力を合わせることが求められる気がします。
「探究型読書」を終えて
「探究型読書」を終えて
今回、記者5人が口をそろえたのは、「普段の読書と比べて、格段に理解が進んだ」ということです。一人であっても、問いを持つことで、頭をフル回転しながら本と向き合うことができるのは、「探究型読書」の利点でしょう。さらに複数人で行うことで、問いと問いが結びつき、一人では考えもしなかった地点に到達することができました。
この実践を通して、日常の何げない事からも、新たな問いに気付くことができると思います。こうした問いの繰り返しが、人生を少し豊かにしたり、楽しくしたりするかもしれません。ぜひ一度、「探究型読書」を試してみてはいかがでしょうか。
今回、記者5人が口をそろえたのは、「普段の読書と比べて、格段に理解が進んだ」ということです。一人であっても、問いを持つことで、頭をフル回転しながら本と向き合うことができるのは、「探究型読書」の利点でしょう。さらに複数人で行うことで、問いと問いが結びつき、一人では考えもしなかった地点に到達することができました。
この実践を通して、日常の何げない事からも、新たな問いに気付くことができると思います。こうした問いの繰り返しが、人生を少し豊かにしたり、楽しくしたりするかもしれません。ぜひ一度、「探究型読書」を試してみてはいかがでしょうか。
実際に「探究型読書」を行った様子、感想などをお届けください。
youth@seikyo-np.jp
実際に「探究型読書」を行った様子、感想などをお届けください。
youth@seikyo-np.jp