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現役生が語る――受験生へのエール㊤ 【創大・短大マガジン】 2022年12月15日

 いよいよ間近に迫った受験シーズン。今、多くの高校生が憧れの大学生活を目指して、懸命に勉学に励んでいる。「創大・短大マガジン」では、現役の大学生が送る受験生へのエールを上下2回にわたって紹介(下は後日)。自身の学生生活を振り返りつつ、受験生に応援のメッセージを語ってもらった。
  
  

◆可能性を信じて夢をかなえる!
大塚拓弥さん(理工学部 4年)

 私は中学・高校に通ったことがありません。小学3年生の時、母の教育方針で、家族そろってフィリピンに移住。しばらくは現地の小学校に行っていましたが、5年生の頃に家計の状況が困窮し、学校に通うことができなくなりました。
  
 貧しい生活。みんなと違うという孤独感。言い知れぬ不安を抱えながらも、現実の厚い壁を前に、茫然と日々を過ごしていました。
  
 そんな私の心の支えとなったのが、ゲームでした。ゲームの中では、さまざまな世界を体験し、感動することができました。「いつかこんな素晴らしい物を作りたい」と本気で思うようになりました。
  
 しかし、学校に通えていない私の夢は、到底、実現できるものではありません。
  
 そんな私に、現実の世界で変わるきっかけをくれたのが、フィリピン留学に来ていた創大生の先輩でした。その先輩は、現地で出会ってから、ずっとSNSでつながって、励ましを送ってくれました。
  
 私が18歳の時に、家族で日本に帰国。創大生の先輩は、私、そして同じ境遇だった姉に言いました。
  
 「創価大学においで!」
  
 中学校にすら行けていない私たち姉弟の可能性を、先輩は本気で信じてくれたのです。
  
 私たちは独学で勉強し、帰国後1年で「高等学校卒業程度認定試験」に合格。次の1年で受験勉強を重ね、姉弟そろって創価大学に入学することができました。
  

専用の機器を使ってゲームのデザインをする大塚さん(中央)
専用の機器を使ってゲームのデザインをする大塚さん(中央)

  
 創大生活を送る中で、その先輩がいい意味で“特別ではない”ことが分かりました。創大には人の可能性を信じ、挑戦することを本気で応援し、成長を真剣に喜び合う仲間がたくさんいます。そうした「文化」が根付いています。
  
 私も多くの仲間に支えられながら、理工学部の勉強に加え、学外コンテストへの出場、難関資格の取得、自身が開発したスマホアプリを3度配信するなど、数え切れないほどの挑戦を重ねてきました。
  
 そうして迎えた就職活動で、大手ゲーム制作会社の採用が内定し、ゲームクリエーターになる夢に向かって一歩踏み出すことができました。
  
 受験生の皆さん! 自分の可能性を信じて、諦めず挑戦してください。浪人中の方も、多少の遅れは何でもありません。私が体験したように、創大で人生を変えましょう!
  
  

◆世界の友から多様性を学ぶ
松田未来さん(国際教養学部 4年)

 創価大学を受験した時、こんなに成長できるとは想像していませんでした。
  
 新潟県柏崎市出身の私は、両親や地元の方の勧めで創大を受験。父から海外生活の経験を聞いていたこともあって、漠然と海外への憧れを持っており、国際教養学部に入学しました。
  
 同学部では希望者全員が国際学生寮に入ることができ、私は「創春寮」に入寮。学部の仲間、留学生と共に創大生活をスタートしました。
  
 専門的な学習をすべて英語で行う国際教養学部の授業はとても難しく、初めはついて行くのが大変でした。
  
 明けても暮れても勉強の日々で、一時期、英語が嫌いになりそうでしたが、そんな時、支えてくれたのが、寮の先輩や仲間でした。
  
 夜遅くまで一緒に学び、励まし合ったおかげで、負けずに乗り越えることができました。その時に受けた恩は、生涯忘れません。
  

万葉国際寮のロビーで留学生と語り合う松田さん(左端)
万葉国際寮のロビーで留学生と語り合う松田さん(左端)

  
 1年生の終わりにはオーストラリアに短期留学。私にとって初めての海外経験でしたが、寮生活を通して、世界各国の学生と共に、のびのびと勉強できました。一緒に料理を作ったり、テレビを見たり、買い物に行ったり、そういった何気ない日常も大切な思い出です。
  
 3年次には、コロナ禍でもあったためオンライン留学を経験。日本にいながらマレーシアの大学の授業を受けることができました。
  
 こうした学びを通して、入学時に比べてTOEICのスコアを400点近く伸ばすことができました。
  
 3年生の夏には、データサイエンス人材の育成を目的に開催される「データビジネス創造コンテスト」(主催:慶應義塾大学SFC研究所データビジネス創造・ラボ)に、7人グループで挑戦。コミックの出版戦略として、読者と作者をつなげるプラットフォームを提案し、入賞することができました。
  
 現在は、「万葉国際寮」で寮長をしています。文化や宗教の異なる学生同士が安心して生活できるよう心を配りながら、先輩から受けた恩を少しでも返せるよう、寮の運営に取り組んでいます。
  
 創価大学には、世界から集った学生と友情を結び、多様な価値観を学べる環境が整っています。受験生の皆さんが、この素晴らしい大学で成長の日々を送れるよう、心から祈っています。
  
  

◆青春の原点を築き 社会で輝く人材に
田中佳恵さん(創価女子短期大学 2年)

 高校時代って、将来の目標が定まりにくい時期ですよね。もし進路に迷っている人がいたら、ぜひ創価女子短期大学に来てほしいです。
  
 私自身も受験期、進路が決められず悩んでいました。私立大学の付属高校に通っていたため、そのまま大学に進学することもできたのですが、学びたい分野が見つからず……。
  
 東京・八王子市に住んでいた私は、母が創価女子短大の4期生だったこともあり、子どもの頃から短大は身近な場所でした。いよいよ高校3年の進路選択の時期になり、迷っていた私は、「一応見てみようか」くらいの消極的な気持ちで、夏のオープンキャンパスに参加。短大の先輩たちのキラキラした姿に触れて、「自分もここで成長したい!」と思うようになりました。
  
 無事に合格したものの、英語に苦手意識があった私は、「国際ビジネス学科」という名前に少し不安を感じていました。しかし実際に入学してみると、一人一人のレベルに合わせて、先生方が丁寧に教えてくださり、自分のペースでしっかり学べました。
  
 さらに、社会で役立つ「資格取得」の講座や、ビジネスマナーを学ぶ授業などもあり、将来の進路が不明確だった私でも、社会人として踏み出せる力を身に付けることができました。
  
 さらに短大生活の中で自身を磨き、秘書検定準1級など数々の資格を取得。大手防災機器メーカーに内定が決まりました。
  

創価女子短期大学・学生会の友と打ち合わせを行う田中さん(前列右から3人目)
創価女子短期大学・学生会の友と打ち合わせを行う田中さん(前列右から3人目)

  
 現在は、短大学生会の総務広報部に所属し、月に1度、短大生向けに「学生会新聞」を発行しています。学内で行われる各種行事や、活躍する学生を取材しているのですが、目立たないところで、黙々と挑戦を続けている人が、まだまだたくさんいます。一人でも多く、“頑張る短大生”を取材し、その奮闘を紹介したいと考えています。
  
 短大は、教職員の方がとても親切で、一つのチームのようになって、皆の成長を支えてくださっています。不安や悩みがあっても、すぐに相談できる人がたくさんいます。私自身も短大に入って、一歩踏み出す力と自己肯定感が向上したと感じます。
  
 何よりも、短大には創立者・池田先生の真心があふれています。受験生の皆さんには、創価の女性教育を担う誉れの学びやで、最高の青春を送り、生涯の原点を刻んでもらいたいと思います。
  
  

◆入試情報

 2023年度入試の出願受け付けの日程は、次の通り。
         ◇
 【創価大学】
 大学入学共通テスト利用入試(前期)=22年12月16日(金)から23年1月13日(金)まで。
 全学統一入試・一般入試=22年12月16日(金)から23年1月17日(火)まで。
 大学入学共通テスト利用入試(後期)=23年2月28日(火)から3月10日(金)まで。
 【創価女子短期大学】
 一般入試=23年1月4日(水)から18日(水)まで。
 ※全て締め切り日消印有効。入試の詳細は、創大・短大のホームページを参照してください。
         ◇
 問い合わせは「創大アドミッションズセンター」〈042(691)4617〉、「創価女子短大入試事務室」〈042(691)9480〉まで。
 ※創大「PASCAL入試」「公募推薦入試」、短大「自己推薦入試」「同窓生(子女を含む)推薦入試」「公募推薦入試」の出願受け付けは終了しました。

  
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