【創価学園NAVI】東京・創価高校のキャリアセンター　充実の進路支援で生徒の志を実現！ 【創価学園NAVI】東京・創価高校のキャリアセンター　充（じゅう）実（じつ）の進路支（し）援（えん）で生徒の志（こころざし）を実現！ 2024年8月26日

• 多様化する「大学入試」に着実に対応
• 多（た）様（よう）化（か）する「大学入試」に着（ちゃく）実（じつ）に対応

　高校生活“最大の勝負”とも言える「大学受験シーズン」が到来！　来月から全国の大学で「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」の出願受け付けが始まり、年内には合否が発表される。筆記試験の点数で判定する「一般入試」に比べて、「年内入試」と呼ばれるこれらの選抜試験は、書類や小論文、面接などを通し、受験生の特質や目的意識を含めて、総合的に評価される。一昨年度は、年内入試による大学入学者が全体の半数を超えた。刻々と変わりゆく受験制度に着実に対応し、生徒の進路を手厚くサポートする東京・創価高校のキャリアセンターを取材した。

　高校生活“最大の勝負”とも言える「大学受験シーズン」が到（とう）来（らい）！　来月から全国の大学で「総合型選（せん）抜（ばつ）」や「学校推（すい）薦（せん）型選抜」の出（しゅつ）願（がん）受け付けが始まり、年内には合（ごう）否（ひ）が発表される。筆記試験の点数で判定する「一（いっ）般（ぱん）入試」に比（くら）べて、「年内入試」と呼（よ）ばれるこれらの選抜試験は、書類や小（しょう）論（ろん）文（ぶん）、面接などを通し、受験生の特質や目的意識を含（ふく）めて、総合的に評価される。一昨年度は、年内入試による大学入学者が全体の半数を超（こ）えた。刻々（こっこく）と変わりゆく受験制度に着実に対応し、生徒の進路を手（て）厚（あつ）くサポートする東京・創価高校のキャリアセンターを取材した。

キャリアセンター内の「クリティカル・ライティング・センター」で語り合う担当講師と生徒たち。生徒たちが事前に書き上げた志望理由書や小論文に対して、講師たちはさまざまな質問を投げかけ、一緒に内容を深めていく

キャリアセンター内の「クリティカル・ライティング・センター」で語り合う担当講師と生徒たち。生徒たちが事前に書き上げた志望理由書や小論文に対して、講師たちはさまざまな質問を投げかけ、一緒に内容を深めていく

　
　7月上旬、東京・創価高校（小平市）のキャリアセンターを訪れると、各ブースで担当講師と生徒が“一対一”で、大学受験について語り合っていた。
　
　「どの大学に行けば、どんな研究ができるのか。もう少し調べて追求してみよう」
　
　「自分の経験に基づいた志望理由書が書けたね！　小論文と面接対策も始めよう」
　
　受験を控えた生徒はもちろん、対応する講師も真剣そのもの。通り一遍の助言ではなく、一人一人の未来と向き合い、生徒の可能性を引き出すアドバイスを送っていた。
　
　日常的な授業や教育内容と並んで、卒業後にどのような進路が開かれているかは、高校の価値を決める指標の一つ。創価高校では、創価大学・創価女子短期大学への推薦制度に加えて、受験対策にも力を入れ、毎年、多くの生徒が国公立大学や難関私立大学に進学する。その充実の進路支援を担っているのがキャリアセンターである。
　

　
　7月上（じょう）旬（じゅん）、東京・創価高校（小平市）のキャリアセンターを訪（おとず）れると、各ブースで担（たん）当（とう）講師と生徒が“一対一”で、大学受験について語り合っていた。
　
　「どの大学に行けば、どんな研究ができるのか。もう少し調べて追（つい）求（きゅう）してみよう」
　
　「自分の経験に基（もと）づいた志望理由書が書けたね！　小（しょう）論（ろん）文（ぶん）と面接対（たい）策（さく）も始めよう」
　
　受験を控（ひか）えた生徒はもちろん、対応する講師も真（しん）剣（けん）そのもの。通（とお）り一（いっ）遍（ぺん）の助言ではなく、一人一人の未来と向き合い、生徒の可能性を引き出すアドバイスを送っていた。
　
　日常的な授業や教育内容と並（なら）んで、卒業後にどのような進路が開かれているかは、高校の価値を決める指（し）標（ひょう）の一つ。創価高校では、創価大学・創価女子短期大学への推（すい）薦（せん）制度に加えて、受験対策にも力（ちから）を入れ、毎年、多くの生徒が国公立大学や難（なん）関（かん）私立大学に進学する。その充（じゅう）実（じつ）の進路支（し）援（えん）を担（にな）っているのがキャリアセンターである。
　

　キャリアセンターが行う支援は、大きく分けて三つ。
　
　一つ目が「進路相談」。生徒と教員が一体となって“大学で何を学びたいか”という目的観を定め、熱意を持って受験に臨めるよう助言する。
　
　二つ目は「時習館」という自習スペースの運営。ここには英語・数学・国語の専門教員が常駐し、生徒は自習しながらいつでも学習相談ができる。

　キャリアセンターが行う支援は、大きく分けて三つ。
　
　一つ目が「進路相談」。生徒と教員が一体となって“大学で何を学びたいか”という目的観を定め、熱意を持って受験に臨（のぞ）めるよう助言する。
　
　二つ目は「時習館」という自習スペースの運営。ここには英語・数学・国語の専（せん）門（もん）教員が常（じょう）駐（ちゅう）し、生徒は自習しながらいつでも学習相談ができる。

キャリアセンターの一角にある「時習館」。授業の課題や各種検定などについて教員に質問・相談する生徒でにぎわう

キャリアセンターの一角にある「時習館」。授業の課題や各種検定などについて教員に質問・相談する生徒でにぎわう

「時習館」には、多くの大学の過去問題集、いわゆる“赤本”などがそろえられている

「時習館」には、多くの大学の過去問題集、いわゆる“赤本”などがそろえられている

　
　そして三つ目は、論理的、学術的な文章作成のサポートをする「クリティカル・ライティング・センター（CWC）」である。
　
　「CWCで大切にしていることは、生徒自身の“自己との対話”です」
　
　そう教えてくれたのは、担当講師の仲井間静香さん。
　
　「文章作成というと、表現に目が行きがちですが、ここで重要なのは、生徒が自分の考えを明確にして書くことです。そのために私たち講師は、生徒が自身と向き合い、自分の思いや考えを整理して言語化できるように、生徒にいろんな視点から何度も質問をしていきます。そうすることで、本質的な文章力が身に付き、自分の考えも深まるため、人間力も向上します」

　
　そして三つ目は、論（ろん）理（り）的、学術的な文章作成のサポートをする「クリティカル・ライティング・センター（CWC）」である。
　
　「CWCで大切にしていることは、生徒自身の“自（じ）己（こ）との対話”です」
　
　そう教えてくれたのは、担当講師の仲（なか）井（い）間（ま）静香さん。
　
　「文章作成というと、表現に目が行きがちですが、ここで重要なのは、生徒が自分の考えを明確にして書くことです。そのために私たち講師は、生徒が自身と向き合い、自分の思いや考えを整理して言語化できるように、生徒にいろんな視（し）点（てん）から何度も質問をしていきます。そうすることで、本（ほん）質（しつ）的（てき）な文章力が身に付き、自分の考えも深まるため、人（にん）間（げん）力（りょく）も向（こう）上（じょう）します」

1回の面談は30分。生徒は講師からしっかりアドバイスを受けることができる

1回の面談は30分。生徒は講師からしっかりアドバイスを受けることができる

　
　同校にCWCが開設したのは2015年。ライティングセンターを常設する高校は、全国を見ても、数が少ない。
　
　学力偏重型だった大学入試制度が、総合的な人間力を問う形式へと移り変わる傾向をいち早く捉え、先駆的に導入した。各大学の年内入試に必要な志望理由書や海外留学を志す生徒の留学計画書の執筆支援、創価大学の選抜型プログラムやアメリカ創価大学の受験に必要な書類の作成、小論文や面接の対策など、「文章」を通じて、幅広い分野への進学をサポートしてきた。
　
　医学部や美術大学など、専門性の高い進路を目指す生徒からも「志望動機が明確になり、勉強のモチベーションが上がった」「専門の小論文対策を受けて視点が広がり、自分の個性が磨かれた」と好評の声が寄せられる。
　

　
　同校にCWCが開設したのは2015年。ライティングセンターを常設する高校は、全国を見ても、数が少ない。
　
　学力偏（へん）重（ちょう）型だった大学入試制度が、総合的な人間力を問う形式へと移り変わる傾（けい）向（こう）をいち早く捉（とら）え、先（せん）駆（く）的に導（どう）入（にゅう）した。各大学の年内入試に必要な志望理由書や海外留学を志（こころざ）す生徒の留学計画書の執（しっ）筆（ぴつ）支援、創価大学の選（せん）抜（ばつ）型プログラムやアメリカ創価大学の受験に必要な書類の作成、小論文や面接の対策など、「文章」を通じて、幅（はば）広（ひろ）い分野への進学をサポートしてきた。
　
　医学部や美術大学など、専（せん）門（もん）性の高い進路を目指す生徒からも「志望動機が明確になり、勉強のモチベーションが上がった」「専門の小論文対策を受けて視点が広がり、自分の個性が磨（みが）かれた」と好評の声が寄せられる。
　

　「初めて書いた志望理由書は、講師の方からの指摘やコメントでいっぱいでした」――本年、名古屋市立大学の薬学部に入学した大脇孝明さんが、はにかむ。
　
　“どの薬学部にも言える一般的な文章”“この大学で何をしたいのかという熱意が伝わらない”など多くの指摘を受け、受験に向かう“姿勢”が変わった。大脇さんはさまざまな大学の薬学部のホームページや、医学・薬学書を読み込む中で“大学に合格したい”という思いから、“命を救う抗がん剤の研究をしたい”と、心が変化したという。何度もCWCに通い、自身の熱意の言語化と、小論文対策に力を注いだ結果、学校推薦型選抜で名古屋市立大学薬学部に合格した。
　
　大脇さんは語る。
　
　「入学後、一部の学生が、受験の反動で学習意欲を落とす中、僕は夢に向かってますますモチベーションを高めています。CWCで、人生の目標を定めることができたからだと思います」

　「初めて書いた志望理由書は、講師の方（かた）からの指（し）摘（てき）やコメントでいっぱいでした」――本年、名古屋市立大学の薬学部に入学した大（おお）脇（わき）孝明さんが、はにかむ。
　
　“どの薬学部にも言える一（いっ）般（ぱん）的な文章”“この大学で何をしたいのかという熱意が伝わらない”など多くの指摘を受け、受験に向かう“姿（し）勢（せい）”が変わった。大脇さんはさまざまな大学の薬学部のホームページや、医学・薬学書を読み込（こ）む中で“大学に合格したい”という思いから、“命を救う抗（こう）がん剤（ざい）の研究をしたい”と、心が変化したという。何度もCWCに通い、自身の熱意の言語化と、小論文対策に力を注いだ結果、学校推薦型選抜で名古屋市立大学薬学部に合格した。
　
　大脇さんは語る。
　
　「入学後、一部の学生が、受験の反動で学習意（い）欲（よく）を落とす中、僕（ぼく）は夢に向かってますますモチベーションを高めています。CWCで、人生の目標を定めることができたからだと思います」

面談を何度も繰り返す中で、生徒は自分自身を見つめ直すことができる

面談を何度も繰り返す中で、生徒は自分自身を見つめ直すことができる

　
　本年、お茶の水女子大学文教育学部の言語文化学科に進学した及川佳穂さんも、「キャリアセンターやCWCでの経験が受験に生きた」と実感する。
　
　彼女は当初、栄養学に興味があり、理系の進路を考えていた。しかし、創価高校の探究学習を通して、核兵器廃絶に携わりたいと思うように。キャリアセンターで相談する中、文系に進路を変更。ジェンダーの視点で国際問題を学ぶ同大学を第1志望に定めた。
　
　予備校や塾に通わず、学校の授業とCWCの学びを通して受験に挑んだ及川さん。しかし、年内入試の結果は不合格だった。
　
　「不思議ですが、あまり動揺はありませんでした。志望理由書の作成を通して、『自分とは何か』『人生をどう生きるか』を真剣に考えた分、どんな状況でも自身を肯定でき、すぐに新たな挑戦を開始できたんです」
　
　及川さんは、一般入試での合格を期して、時習館などで猛勉強。見事、合格を勝ち取った。
　
　「CWCで磨かれた言語化能力は大学生活でも生きています。教授や学生と議論する時、問いに対してパッと考えをまとめ、意見を言えるようになりました。CWCの講師の方々と徹底して対話したおかげです」

　
　本年、お茶の水女子大学文教育学部の言語文化学科に進学した及川佳穂さんも、「キャリアセンターやCWCでの経験が受験に生きた」と実感する。
　
　彼女は当初、栄養学に興味があり、理（り）系（けい）の進路を考えていた。しかし、創価高校の探（たん）究（きゅう）学習を通して、核（かく）兵（へい）器（き）廃（はい）絶（ぜつ）に携（たずさ）わりたいと思うように。キャリアセンターで相談する中、文（ぶん）系（けい）に進路を変（へん）更（こう）。ジェンダーの視（し）点（てん）で国際問題を学ぶ同大学を第1志望に定めた。
　
　予備校や塾（じゅく）に通わず、学校の授業とCWCの学びを通して受験に挑（いど）んだ及川さん。しかし、年内入試の結果は不合格だった。
　
　「不思議ですが、あまり動（どう）揺（よう）はありませんでした。志望理由書の作成を通して、『自分とは何か』『人生をどう生きるか』を真（しん）剣（けん）に考えた分、どんな状（じょう）況（きょう）でも自身を肯（こう）定（てい）でき、すぐに新たな挑（ちょう）戦（せん）を開始できたんです」
　
　及川さんは、一（いっ）般（ぱん）入試での合格を期して、時習館などで猛（もう）勉（べん）強（きょう）。見事、合格を勝ち取った。
　
　「CWCで磨（みが）かれた言語化能力は大学生活でも生きています。教授や学生と議（ぎ）論（ろん）する時、問いに対してパッと考えをまとめ、意見を言えるようになりました。CWCの講師の方々と徹（てっ）底（てい）して対話したおかげです」

「自習室」で学ぶ生徒。キャリアセンターに併設されたこの部屋は、一席ずつに仕切りがあるため、生徒たちは集中して勉強に取り組める

「自習室」で学ぶ生徒。キャリアセンターに併設されたこの部屋は、一席ずつに仕切りがあるため、生徒たちは集中して勉強に取り組める

　
　大学受験は厳しい戦い。ともすれば、高校生たちが青春を受験一色にするリスクをはらんでいる。そうした中で、「人間性豊かな実力主義」を教育方針に掲げる創価学園では、キャリアセンターを中心に、生徒の可能性を引き出し、さらに実力を伸ばす進路支援に力を注いできた。
　
　キャリアセンター長の大庭五月教諭は語る。
　
　「学園には“創立者の構想を実現したい”との大きな志を持って努力を重ねる生徒が大勢います。
　
　キャリアセンターは、生徒たちが“何のため”を問いながら自分と未来を見つめ、その志を実現していくことをサポートするのが役割です。
　
　大学受験の形式は年々、多様化していますが、状況に応じた体制を整え、学園生一人一人が、希望通りの進路を勝ち取れるよう、挑戦を続けていきます！」
　
　
　※ご感想をお寄せください。
　kansou@seikyo-np.jp
　　　
　※創価学園NAVIのバックナンバーが無料で読めます（会員登録は不要です）
　https://www.seikyoonline.com/rensaimatome/gakuennavi.html

　
　大学受験は厳（きび）しい戦い。ともすれば、高校生たちが青春を受験一色にするリスクをはらんでいる。そうした中で、「人間性豊かな実力主義」を教育方（ほう）針（しん）に掲（かか）げる創価学園では、キャリアセンターを中心に、生徒の可能性を引き出し、さらに実力を伸（の）ばす進路支（し）援（えん）に力を注いできた。
　
　キャリアセンター長の大庭五月（さつき）教（きょう）諭（ゆ）は語る。
　
　「学園には“創立者の構想を実現したい”との大きな志を持って努力を重ねる生徒が大勢います。
　
　キャリアセンターは、生徒たちが“何のため”を問いながら自分と未来を見つめ、その志を実現していくことをサポートするのが役（やく）割（わり）です。
　
　大学受験の形式は年々、多様化していますが、状（じょう）況（きょう）に応（おう）じた体制を整（ととの）え、学園生一人一人が、希望通りの進路を勝ち取れるよう、挑戦を続けていきます！」
　
　
　※ご感想をお寄せください。
　kansou@seikyo-np.jp
　　　
　※創価学園NAVIのバックナンバーが無料で読めます（会員登録は不要です）
　https://www.seikyoonline.com/rensaimatome/gakuennavi.html