国連「未来サミット」リポート
国連「未来サミット」リポート
2024年10月15日
グテーレス事務総長が演説した国連「未来サミット」の開幕式(9月22日、国連本部で)
グテーレス事務総長が演説した国連「未来サミット」の開幕式(9月22日、国連本部で)
9月22日から23日(現地時間)にかけて、アメリカ・ニューヨークの国連本部で「未来サミット」が開催され、今後の国際社会の行動指針を示した「未来のための協定」が採択された。その経緯と意義について、未来アクションフェス実行委員会の一員として同サミットに参加した、堀口美幸氏(「Youth for TPNW」パートナーシップ・コーディネーター)のリポートを紹介する。
9月22日から23日(現地時間)にかけて、アメリカ・ニューヨークの国連本部で「未来サミット」が開催され、今後の国際社会の行動指針を示した「未来のための協定」が採択された。その経緯と意義について、未来アクションフェス実行委員会の一員として同サミットに参加した、堀口美幸氏(「Youth for TPNW」パートナーシップ・コーディネーター)のリポートを紹介する。
■国連「未来サミット」リポート
■国連「未来サミット」リポート
今回の「未来サミット」は、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成が危ぶまれ、また紛争なども増大する中、地球的課題解決への方途を議論し、多国間主義を強化するために開催されました。
「未来サミット」には、各国の政府、国連機関、市民社会の代表等、4000人以上が参加。“前夜祭”である「アクション・デイズ」にも、社会のあらゆる分野から7000人超の代表が一堂に集まり、“若者が国連をジャックした”と言われるほど、大きな注目が寄せられました。
今回の「未来サミット」は、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成が危ぶまれ、また紛争なども増大する中、地球的課題解決への方途を議論し、多国間主義を強化するために開催されました。
「未来サミット」には、各国の政府、国連機関、市民社会の代表等、4000人以上が参加。“前夜祭”である「アクション・デイズ」にも、社会のあらゆる分野から7000人超の代表が一堂に集まり、“若者が国連をジャックした”と言われるほど、大きな注目が寄せられました。
未来サミット初日には、成果文書「未来のための協定」が採択されました。これは、本年5月にケニア・ナイロビで開催された「国連市民社会会議」をはじめとし、私たち未来アクションフェス実行委員会も継続して交渉に携わってきたものです。
協定の採択は、サミット前から困難が予想され、直前にも数カ国から修正案が提案されるなど、緊張が走る場面もありました。採択に至った時は会場に安堵と喜びの拍手が広がりました。
未来サミット初日には、成果文書「未来のための協定」が採択されました。これは、本年5月にケニア・ナイロビで開催された「国連市民社会会議」をはじめとし、私たち未来アクションフェス実行委員会も継続して交渉に携わってきたものです。
協定の採択は、サミット前から困難が予想され、直前にも数カ国から修正案が提案されるなど、緊張が走る場面もありました。採択に至った時は会場に安堵と喜びの拍手が広がりました。
市民社会の諸団体による関連行事も多数行われ、未来アクションフェス実行委員会が二つの関連行事を共催した(9月20日、国連本部で)
市民社会の諸団体による関連行事も多数行われ、未来アクションフェス実行委員会が二つの関連行事を共催した(9月20日、国連本部で)
この協定には、本年3月に行われた「未来アクションフェス」(東京・国立競技場)の「共同声明」に盛り込んだ提案のほとんどが、反映されています。
現地でお会いした中満国連事務次長をはじめ、多くの国連関係者や市民社会の方々から、共同声明のもとになった約12万人の青年意識調査をはじめ、国立競技場で開催した同フェスの取り組みに高い評価をいただきました。フェスを通して草の根レベルで広がった私たち若者の対話の結晶が、国連に届いたことを心から実感しました。
この協定には、本年3月に行われた「未来アクションフェス」(東京・国立競技場)の「共同声明」に盛り込んだ提案のほとんどが、反映されています。
現地でお会いした中満国連事務次長をはじめ、多くの国連関係者や市民社会の方々から、共同声明のもとになった約12万人の青年意識調査をはじめ、国立競技場で開催した同フェスの取り組みに高い評価をいただきました。フェスを通して草の根レベルで広がった私たち若者の対話の結晶が、国連に届いたことを心から実感しました。
未来アクションフェス実行委員会を代表して、SGIユースの西方氏、日本若者協議会の室橋氏、Youth for TPNWの堀口氏、カクワカ広島の田中氏が共同声明を発表。国連大学のマルワラ学長(国連事務次長)に手交された(本年3月 東京・国立競技場で)
未来アクションフェス実行委員会を代表して、SGIユースの西方氏、日本若者協議会の室橋氏、Youth for TPNWの堀口氏、カクワカ広島の田中氏が共同声明を発表。国連大学のマルワラ学長(国連事務次長)に手交された(本年3月 東京・国立競技場で)
私はSGI(創価学会インタナショナル)ユースの一人でもあります。池田大作先生はかつて、次のようにエールを送ってくださいました。
「世界の混迷がいかに深まろうとも、創価の青年一人一人が“地涌の光明”となって時代変革の行動を続ける限り、晴らすことのできない闇など、決してないはずです」(「青年不戦サミット」へのメッセージ 2022年9月4日)
私はSGI(創価学会インタナショナル)ユースの一人でもあります。池田大作先生はかつて、次のようにエールを送ってくださいました。
「世界の混迷がいかに深まろうとも、創価の青年一人一人が“地涌の光明”となって時代変革の行動を続ける限り、晴らすことのできない闇など、決してないはずです」(「青年不戦サミット」へのメッセージ 2022年9月4日)
今回の「未来サミット」は終着点ではなく、意義ある通過点です。目前に迫ったSDGsの達成指標である2030年へ、どのようにこの協定を具現化し、持続可能な未来を築いていけるかは、私たちの行動にかかっています。
分断から協調へ、諦めから希望へと時代を転換しゆく、変革の主体者として、今いる場所から行動の連帯を広げていきます!(堀口美幸)
今回の「未来サミット」は終着点ではなく、意義ある通過点です。目前に迫ったSDGsの達成指標である2030年へ、どのようにこの協定を具現化し、持続可能な未来を築いていけるかは、私たちの行動にかかっています。
分断から協調へ、諦めから希望へと時代を転換しゆく、変革の主体者として、今いる場所から行動の連帯を広げていきます!(堀口美幸)
●こちらから、「未来のための協定」採択を受け、未来アクションフェス実行委員会が発表した声明が読めます
●こちらから、「未来のための協定」採択を受け、未来アクションフェス実行委員会が発表した声明が読めます
アメリカ・ニューヨーク市の国連本部
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