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〈カナダ〉 池田先生とカナダの原点 2025年10月17日

1981年6月、池田先生夫妻がナイアガラの滝を訪問。この折、トロント市内で開催されたカナダ広布20周年記念総会で先生は、“一人立つ精神”の大切さを訴えた
1981年6月、池田先生夫妻がナイアガラの滝を訪問。この折、トロント市内で開催されたカナダ広布20周年記念総会で先生は、“一人立つ精神”の大切さを訴えた

 池田先生のカナダ訪問は3度。世界広布の第一歩となった1960年の海外訪問の折、10月11日にトロントに降り立った。本年で65周年である。
 
 その時、母からの依頼で一人の女性が空港に足を運び、先生一行を出迎えた。先生の振る舞いに心を打たれた彼女は後に入会。カナダ広布の一粒種として奮闘し、その一人から全土にSGIの連帯は広がっていった。
 
 翌12日、先生はナイアガラの滝に足を運んだ。87年6月、先生はこの滝をテーマにした長編詩「ナイアガラにかかる虹」を友に詠み贈っている。「あなたたちよ/どこまでも 一人の友を/大切にしゆくことだ/いかなる人にも/尊極の使命あり/それを共々に/薫発し 開花させゆくことが/我らの前進の方程式なのだ」
 
 いかなる人も仏性を持ち、その人その人の使命があり、それを互いに開いていくことが一切の出発点であることを示した長編詩は、同志の広布前進の支えとなっている。
 
 「勇気と誓願のカナダ」「人材と団結のカナダ」「前進と希望のカナダ」――2022年に先生が贈ったモットーを胸に、友は地域に友情を広げ、社会貢献の連帯をさらなる勢いで築きゆく。

2030年へ、ナイアガラの滝の如く怒濤の前進を!――10・12「カナダSGIの日」65周年を勝利の姿で迎えたトロントの友らが朗らかに(カナダ文化会館で)
2030年へ、ナイアガラの滝の如く怒濤の前進を!――10・12「カナダSGIの日」65周年を勝利の姿で迎えたトロントの友らが朗らかに(カナダ文化会館で)
〈話題〉 宿命転換の挑戦――不退の心輝く同志の奮戦のドラマ

 宿命転換の挑戦を続けるカナダSGIメンバーには、輝ける多くのドラマがある。
 
 マーカム市に住むステファニー・マックアルパインさん(圏副女子部長)は、2012年に入会。その後、大きな試練が訪れた。
 
 深刻な心不全を発症し、音楽家として世界中を旅するという夢はおろか、命さえも危機にさらされた。“今こそ変毒為薬を”と、祈りを根本に闘病を開始。23年に心臓移植の手術を受け、10・12「カナダSGIの日」を、病に打ち勝った姿で迎えた。
 
 元気になった彼女は現在、音楽活動のほか、心不全や心臓移植に関する支援活動にも献身している。
 
 リチャード・マエデさん(副地区部長)はバンクーバーの在住。学会員の両親のもとに生まれ、池田先生との原点も刻んだ。
 
 転機は05年にパーキンソン病の診断を受けたこと。動揺はあったものの「この宿命を胸に、全ての人を励まそう」と、病に向き合うことを決意。パーキンソン病に関わる複数のボランティア団体に所属し、活動に率先した。
 
 昨年4月には、その貢献がたたえられ、NGO団体のブリティッシュ・コロンビア州パーキンソン協会から表彰を受けた。マエデさんは不退の心で、さらなる広布の道を進む。

2棟のアーチ状の建物が特徴のトロント市庁舎。フィンランド人の建築家によって設計され、同市のシンボルの一つとなっている
2棟のアーチ状の建物が特徴のトロント市庁舎。フィンランド人の建築家によって設計され、同市のシンボルの一つとなっている

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せきや・なおや 1975年新潟生まれ。東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター長・教授(災害情報論、社会心理学)。東日本大震災・原子力災害伝承館上級研究員。福島大学食農学類客員准教授を兼務。近著に『災害情報――東日本大震災からの教訓』がある

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