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〈インタビュー〉 中村ゆりさん出演 ドラマ「終幕のロンド―もう二度と、会えないあなたに―」 2025年10月23日

  • フジテレビ系 月曜 午後10時

 草彅剛さんが主演するフジテレビ系連続ドラマ「終幕のロンド―もう二度と、会えないあなたに―」(月曜、後10・0=カンテレ制作)が10月13日にスタートした。本作のテーマは遺品整理。草彅さん扮する遺品整理人の鳥飼樹らが、遺品に残された“故人の声”に耳を傾け、その最期のメッセージを遺族に伝えていく。本作のヒロイン役となる、絵本作家・御厨真琴を演じる中村ゆりさんに、本作の見どころなどを聞いた。

◆「心を通わせていく家族の姿を丁寧に描きます」
絵本作家の御厨真琴を演じる中村ゆりさん 
絵本作家の御厨真琴を演じる中村ゆりさん 

 貧しい母子家庭で育った真琴は、大学時代の親友・彩芽(月城かなと)との縁で「御厨ホールディングス」の後継者である利人(要潤)と結婚する。しかし、多忙な夫とは意思疎通ができず、しゅうとめからは厳しい言葉を浴びせられ、徐々に居場所を失っていく。そんな中、最愛の母・鮎川こはる(風吹ジュン)が余命3カ月と告げられる。

 「台本を読んで共感したのは、真琴と母親との関係性です。最も大切な人にもかかわらず、冷たい態度をとったり、優しいことを言いたいのに言えなかったり……。自身の家庭環境が嫌で、裕福な御厨家に嫁いだけれど、あまり幸福にはなれない。そのような状況で樹と出会い、これから真琴がどう人生を開いていくのかが見どころの一つです」

 主人公の草彅さんは、今作がカンテレ制作ドラマ10回目の主演作。撮影現場では明るく振る舞い、座長として和やかな雰囲気づくりに努めているという。

 「あふれる優しさと気遣いの心は、人として先輩として見習うことが多いです。これだけ多くの主演ができるのも、その人柄があるからこそ。今回の役も、剛さんの良さが生かされていると感じます」

 遺品が伝える“声なき声”に涙する遺族の姿が感動を誘う本作。そこに込められた思いとは。

 「現代はSNSの存在が大きく、一つの物事に対して善悪がはっきりとつけられてしまいがちです。複雑なことでも表面だけで判断されるケースも多い。今作では遺品整理を通して、大切な人とあらゆる角度から向き合うことで、心を通わせていく家族の姿を丁寧に描いています。今の時代、とても大切なメッセージを伝える作品だと思います」

 インタビューの受け答えに、上品さと親しみやすさがにじむ。一見、コミカルな草彅さんとは異なるタイプのようだが、「兄の影響か、私の中に“少年の心”があるようで、すごく波長が合うんですよ」と、にこやかな表情を浮かべた。この日の満面の笑みのように、作中でも孤独な日々を脱し、心から笑える日が来ることを願うばかりだ。

◆第3話(10月27日放送)あらすじ

 真琴(中村)は、生前整理を始めた母・こはる(風吹)への違和感が拭えない。真琴からその真意を問われた樹(草彅)だったが、こはるに余命のことを口止めされているため本当のことを言えなかった。

 ある日、樹は真琴がこはるの体調に不安を感じていることを知り、こはるに母子二人での話し合いを勧める。しかし、彼女は「娘の負担になるのは嫌」の一点張りで……。

【記事】鈴木政己 【写真】手面香

◆プロフィル

 なかむら・ゆり 大阪府出身。2003年に俳優デビュー。07年、映画「パッチギ!LOVE&PEACE」のヒロインに選ばれ、「全国映連賞」女優賞などを受ける。主な出演作は、映画「パレード」(10年)、「そして父になる」(13年)、ドラマ「クロサギ」(22年)、「今夜はコの字で」シリーズなど。出演する映画「平場の月」が11月14日に公開予定。

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