全国公開が始まった映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」。主人公のモデルは登山家の田部井淳子さんである▼原案となった彼女のエッセー『人生、山あり“時々”谷あり』(潮出版社)には、女性で初めてエベレスト登頂を果たし、その後も女性初の七大陸最高峰制覇などを打ち立てた彼女が晩年、がんで余命宣告を受けながらも抗がん剤の副作用と闘い、山歩きを続けた模様が描かれている。彼女は“命ある限り、人生の最高峰を目指したい”と、77歳で生涯を閉じるまで歩みを止めなかった▼この映画を手がけた阪本順治監督は本紙のインタビューで語っていた。田部井さんの魅力は、常に“新しい景色を見たい”と生きたたくましさであり、苦境の暗闇であるほど、光を求めて進んだ姿である、と(10月30日付)▼広宣流布という希望の最高峰へ向かって、宿命転換のドラマをつづる同志の姿に通じると思えてならない。かつて池田先生は、人間には二つの生き方しかないと言った。「惰性になり行き詰まる」か「“もっと上”を目指して、さらに新しい人生の山に登る」かである▼我らが選ぶのは後者だ。きょうも清新な息吹で挑戦の一歩を。その先には見晴るかす感動と歓喜の絶景が広がっている。(幸)
全国公開が始まった映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」。主人公のモデルは登山家の田部井淳子さんである▼原案となった彼女のエッセー『人生、山あり“時々”谷あり』(潮出版社)には、女性で初めてエベレスト登頂を果たし、その後も女性初の七大陸最高峰制覇などを打ち立てた彼女が晩年、がんで余命宣告を受けながらも抗がん剤の副作用と闘い、山歩きを続けた模様が描かれている。彼女は“命ある限り、人生の最高峰を目指したい”と、77歳で生涯を閉じるまで歩みを止めなかった▼この映画を手がけた阪本順治監督は本紙のインタビューで語っていた。田部井さんの魅力は、常に“新しい景色を見たい”と生きたたくましさであり、苦境の暗闇であるほど、光を求めて進んだ姿である、と(10月30日付)▼広宣流布という希望の最高峰へ向かって、宿命転換のドラマをつづる同志の姿に通じると思えてならない。かつて池田先生は、人間には二つの生き方しかないと言った。「惰性になり行き詰まる」か「“もっと上”を目指して、さらに新しい人生の山に登る」かである▼我らが選ぶのは後者だ。きょうも清新な息吹で挑戦の一歩を。その先には見晴るかす感動と歓喜の絶景が広がっている。(幸)