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音声読み上げ
名字の言 教師が卒業生のために作った歌「遠くにいる君へ」 2026年4月7日
彼は中学生の時からギターを始めた。“これで食べていけるかも”と思ったこともあったが、上には上がいた。痛感した彼は教師になった。音楽活動は趣味で続けた▼昨年度の担任は高校3年生のクラス。卒業を目前に控えた生徒たちが感謝の心を託し、ある歌を歌い上げた。感動と衝撃が五体を貫いた。彼が受験生のために作詞・作曲したものだった。自分の歌を他人が歌うのを聞くのは初めての経験だった▼〽遠くにいる君へ 約束をしよう 最後の最後 その瞬間まで自分を信じて 光の方へ(「遠くにいる君へ」)。誰か一人でも、この歌詞に励まされ、自らの目標に向かって努力を続けたとすれば、歌詞がその人の心に届いたことになるのではないか。彼は生徒たちに感謝した。“僕が作った歌が誰かの力になることが分かった”▼自分を奮い立たせてくれた何かを持つ人は強い。例えば、御書の一節「冬は必ず春となる」(新1696・全1253)。この8文字に、どれだけの友が奮い立ち、試練を乗り越える原動力としたことだろう▼担当したクラスでの最後のホームルーム。教師と生徒の心が歌で一つになった。〽遠くにいる君へ 約束をしよう 再会の日は桜が咲いて 手を取り合って 笑おう。(革)















