俳優のオードリー・ヘプバーンは語った。「この世に達成できないことなんてありません」。そしてこう続けた。「不可能『Impossible』という言葉は、そもそも『I’m　possible（わたしには可能だ）』という言葉で、できているのですから」（酒田真実著、扶桑社文庫）▼彼女はナチス占領下のオランダで育った。わずかばかりのカブを食べて飢えをしのいだ青春時代。バレリーナの夢に挫折するが、俳優として花を咲かせ、世界中の人々に希望を送る存在となった▼東京・足立区のヤング白ゆり世代の友は、1人で3人の子を懸命に育ててきた。どんなに苦しくても負けなかったのは、創価女子短大時代の原点があったから。入学式での“本物の一人に”との池田先生の言葉が支えとなった▼仕事を掛け持ちしながらPTA活動などにも率先。誠実な姿が信頼を集め、多くの友人と仏縁を結んだ。子どもたちも立派に成長し、長女は創価大学を卒業。長男はアイルランドに語学留学し、次女は創大看護学部で学ぶ▼人は誰もが人生というドラマの主人公。自分にしかできない使命の劇を演じると決めれば、苦難も勝利の物語に不可欠な“一場面”に変わる。不可能を可能にする信心を貫き、幸福の名優と輝こう。（多）

　俳（はい）優（ゆう）のオードリー・ヘプバーンは語った。「この世に達（たっ）成（せい）できないことなんてありません」。そしてこう続けた。「不可能『Impossible』という言葉は、そもそも『I’m　possible（わたしには可能だ）』という言葉で、できているのですから」（酒田真実著、扶桑社文庫）▼彼女はナチス占（せん）領（りょう）下（か）のオランダで育った。わずかばかりのカブを食べて飢（う）えをしのいだ青春時代。バレリーナの夢に挫（ざ）折（せつ）するが、俳優として花を咲（さ）かせ、世界中の人々に希望を送る存（そん）在（ざい）となった▼東京・足立区のヤング白ゆり世代の友は、1人で3人の子を懸（けん）命（めい）に育ててきた。どんなに苦しくても負けなかったのは、創価女子短大時代の原点があったから。入学式での“本物の一人に”との池田先生の言葉が支えとなった▼仕事を掛（か）け持（も）ちしながらPTA活動などにも率（そっ）先（せん）。誠（せい）実（じつ）な姿（すがた）が信（しん）頼（らい）を集め、多くの友人と仏（ぶつ）縁（えん）を結んだ。子どもたちも立（りっ）派（ぱ）に成長し、長女は創価大学を卒業。長男はアイルランドに語学留学し、次女は創大看（かん）護（ご）学部で学ぶ▼人は誰（だれ）もが人生というドラマの主人公。自分にしかできない使命の劇（げき）を演じると決めれば、苦（く）難（なん）も勝利の物語に不（ふ）可（か）欠（けつ）な“一場面”に変わる。不可能を可能にする信心を貫（つらぬ）き、幸福の名（めい）優（ゆう）と輝（かがや）こう。（多）