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〈名字の言〉 2025年5月6日

 初夏の季語である「薫風」とは、青葉の香りを運んでくるような、爽やかな風を表現したもの。この「薫」という字は、花や香水のように、実際に匂いを感じる「香」とは違い、比喩的・抽象的な言葉として用いられる▼かねてから人々は、人生の折々に匂いを感じてきた。「その人の足あとふめば風薫る」(正岡子規)、「押さへてもふくらむ封書風薫る」(八染藍子)と。それは人が人と交わる時の“薫り”だろう▼広島のある壮年部員は、毎年5月の大型連休に友の元へ足を運ぶ。親戚や同窓生、元同僚……。70歳を過ぎ、「訪ねてくるのはお前くらい」と、皆が心待ちにしてくれる。元々は引っ込み思案な性格で、今でも会う前は緊張するという。だからこそ「真剣に祈ってから行くんじゃ」と。誠実に語る中で、皆が学会の理解者となり、「心薫る交流が続いている」と言う▼仏法には、生命の内側から仏性が薫り出ることで、それに引かれて他の生命の仏性が働き始め、外から守る働きが現れる「内薫外護」の法理がある。それは、自分自身が信心の実践をすることから始まる▼友の幸福を真剣に祈り、勇気を出して対話の風を起こす。その挑戦の中で、薫り豊かな心の交流が織り成されていく。(子)

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