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〈SDGs×SEIKYO〉 定期的な運動が病を防ぐ力に 2024年9月17日
- ちーちゃんと考える 未来のカタチ
手軽にできるストレッチには、血糖値を下げる効果があるといわれている ©a-clip/Getty Images
自動車やエレベーターの普及、ロボット技術による家事や仕事の自動化など、生活が便利になるにつれ、私たちの日々の身体活動量は減少しています。
今、世界では3人に1人の大人が、推奨される身体活動量を満たしていない状態に。日本では、1日当たりの平均歩数が男女共に減少傾向にあります。これは、がんやうつなどの非感染性疾患に罹患する危険性を高めています。
WHO(世界保健機関)は、定期的な身体活動を行うことによって、さまざまな非感染性疾患の発症リスクを抑えられると発表。それによると、がんでは8~28%、心臓病や脳卒中では19%、糖尿病では17%ものリスクの減少が報告されています。
また、ヨガやウオーキングなどの有酸素運動は、心身へのリラックス効果のある神経伝達物質の分泌を活性化させ、心の健康にも効果的です。ある調査では、1週間に2時間以上の運動を行うグループは、運動をまったく行わないグループよりも、1年後に抑うつになる可能性が約半分も低いことが分かっています。
運動をはじめ、なるべく階段を使ったり、普段より歩く時間を増やしたりするなど、小さな心がけが病の予防につながるのです。