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〈池田大作先生アルバム フォトストーリー〉21 1983年6月25日 ベルギー・ブリュッセルの駅で 2026年6月10日

 写真と共に、先生と我らの共戦の足跡を紹介する連載「池田大作先生アルバム Photoストーリー」。今回は1983年6月25日、池田先生がベルギーのブリュッセル南駅で同志と記念撮影をした場面を紹介する。
 

池田先生ご夫妻がベルギーのブリュッセル南駅に集まっていた友と記念のカメラに(1983年6月25日)
池田先生ご夫妻がベルギーのブリュッセル南駅に集まっていた友と記念のカメラに(1983年6月25日)
 
北極星のごとく輝く原点の7分間

 「北極星」を意味する急行列車「エトワール・デュ・ノール」が、フランスのパリ北駅を出発した。1983年6月25日の午後5時40分ごろ、池田先生はオランダ・アムステルダムへ向かった。
 この海外平和旅は、アメリカ・アラスカから始まっていた。その後、先生は西ドイツ(当時)、ルーマニア、スイス、スペインを訪問し、要人との会見を重ねた。フランス滞在中には、アラン・ポエール上院議長と2度目の会談を行っている。オランダでは、ルベルス首相との会見が控えていた。当初、移動は空路の予定だった。それが直前に陸路へ変更され、ベルギーを経由することになった。
 約5時間の旅程。列車は緑豊かな風景をコンパートメント(個室)の車窓に映しながら、北へと走った。フランスの国境を越え、ベルギーに入ったことを同行の友から聞くと、先生は香峯子夫人と共に念珠を手にし、静かに題目を唱えた。そして、「ベルギーに住んでいる全ての方々の幸福と健康、ベルギーの平和を祈りました」と語った。
 さらに、同行の友に「みんなも一緒に」と促し、再び題目を三唱した。先生のベルギー初訪問は、同国の平和と繁栄、人々の幸福を願う深き祈りから始まったのである。
 最初の停車駅は、ブリュッセル南駅。駅のホームには、先生が列車で来ることを聞いた友が集っていた。
 午後8時過ぎ、列車がホームに滑り込んだ。この季節のベルギーの日の入りは遅く、駅は明るい光に包まれていた。メンバーは停車した列車に駆け寄り、車窓越しに見えた池田先生に思い切り手を振った。一人一人の表情が喜びに輝いていた。
 先生はサッと席を立ち、駅のホームへ歩き出した。列車のドアが開き、ホームに降り立つと、友に呼びかけた。
 「さあ、座談会をしよう! 第1回の座談会だよ!」
 友の輪の中に進み、メンバーと固い握手を交わした。列車の停車時間は、わずか7分。ベルギーの友にとって“一瞬”とも言える、その短い時間で、先生は励ましを送り、記念のカメラに納まった。発車時刻が迫ると、先生は「皆さん、ありがとう。どうかお元気で」と温かく語りかけ、車中へと戻った。
 列車は静かにホームを離れていった。先生は車中から手を振った。ベルギーの友も、手を振り続けた。
 その後のアントワープ・ベッケム駅にも、友が待っていた。2分足らずの停車時間。先生は、同行の友が紹介する全員の目を一人ずつ、窓越しに見つめた。ある友は「まるで『心で握手されている』ようだった」と述懐する。
 午後11時前、列車はアムステルダムに到着した。車中、先生は“民衆に尽くす以外に指導者の道はない”と力強く語った。
 それぞれの駅での師との出会いは、友の計り知れない勇気と希望となった。6月25日は今、「ベルギーSGIの日」に制定されている。あの日の師の励ましは、「北極星」のごとく不動の原点として、友の心に光り輝き続けている。

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