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名字の言 「手」が人の心を結ぶ 2026年7月24日

 握る、振る、差し出す、そして話す――人と心を結ぶのに、「手」ほど象徴的な体の部位があるだろうか。先月、手話施策推進法の施行から1年を迎えた。同法では、手話言語が意思疎通のための重要な手段と位置付けられた。だが当事者団体は「成立はゴールではなく、新たな運動のスタート」と言う▼学会にも、聞こえる・聞こえないの垣根をなくした社会にしたいと、粘り強く活動してきた友がいる。池田先生が50年前に命名した「妙音会」。聴覚障がい者のグループである。先日、都内で行われた大会では、半世紀の歩みを誇る同志が集い、手話が飛び交った▼中でも、ある未来部員が手話で「祈ると元気が出る。御本尊ってすごい!」と語る場面が印象的だった。その若き手によって、先生が託した“妙なる音”は未来に受け継がれていくと確信した▼1965年3月、仙台での地区部長会。この日、先生の手は赤く腫れ上がっていた。約600人と握手を交わしたためである。手には痛みが走り、万年筆すら握れなくなった。それでも先生は、記念撮影で友を励ました▼伝える手段は声だけではない。何としても目の前の一人を励ましたいという心が、人の心を動かす。「手」はその人の「心」でもある。(東)

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