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創価大学が「就職偏差値が上がった大学」で1位に!――創大のキャリア支援の魅力を探る 2021年8月23日

  • 〈創大・短大マガジン〉

 創価大学は、本年3月に朝日新聞「EduA」に掲載された「就職偏差値が上がった大学」ランキングの「主要企業の就職者が100人以上200人未満」の中規模グループで、第1位に輝いた。今月8日に、オープンキャンパスと併せて開催されたサマーチャレンジセミナーでは、同ランキングの調査を担当した「大学通信」の井沢秀氏を招いて、トークイベントが行われた。ここでは、その要旨を紹介する。

【「大学通信」井沢秀氏の講演】進路から考える大学選びのポイント

 ◆大企業のハードルは高い
 まず、就職偏差値で取り上げる大企業の状況について説明します。
 求人と希望者の関係を企業の規模別にみると、「従業員300人未満の企業」「300人以上5000人未満の企業」では、希望者数よりも求人総数が多いため、希望者は全員就職できる計算になります。一方、「従業員規模が5000人以上の大企業」は、希望者の約4割しか就職することができません。

井沢秀部長(「大学通信」情報調査・編集部)
井沢秀部長(「大学通信」情報調査・編集部)

 ◆就職偏差値から見る大学の実力
 大学の「人材育成力」を可視化するのはなかなか難しいのですが、就職率は、その一つの有力な指標といえます。そこで今回の調査は、「大企業に強い大学はどこなのか」を可視化してみようとの視点から行いました。
 「就職偏差値」は、主要企業400社をもとに入社難易度の高い企業に多くの学生を送り出しているほど、数値が高くなります。
 創価大学の「56・6」という数値は、有名難関大学と比較しても大差ありません。
 今回は2010年度と2020年度の就職偏差値を比べ、10年間でどれだけ伸びたかを算出しました。そのランキングにおいて、「主要企業就職者が100人以上200人未満の大学」で、創価大学は1位の結果になりました。
 さまざまな要因が考えられますが、一つは総合大学化が挙げられるでしょう。多様な学生、多様な学問が交じり合い、共に成長する環境ができているのではないかと思います。また、2014年に全国の大学の国際化を牽引する「スーパーグローバル大学」に選ばれていることも大きいでしょう。
 創価大学が学生を送り出している大企業の中には、グローバル展開をしている企業が多く見られます。さらに企業ごとに細かく見てみると、創価大学と同程度の学生数を送り出している学校には、大規模な有名大学が並んでいます。こうしたことからも、創価大学の就職力の高さがうかがえます。
  
 ◆進路から考える大学選びのポイント
 今回、“主要企業への就職力”を指標としましたが、何も「大企業が全て」と言うつもりはありません。しかし、ハードルの高い主要企業に強いということは、一般的な企業に対しても当然強いと言えます。
 これからの社会は、高度情報化、グローバル化、超高齢化に起因するさまざまな変化に見舞われます。そうした社会に出る学生には、新たなものを生み出す力、イノベーション(革新)を起こす力が求められます。また、転職が当たり前になりつつありますが、そうした時代に必要なのは「生涯学び続ける力」です。人間としての土台を鍛えることが大事です。
 そして、もうひとつ重要なことは、大学のキャリアセンターの実力です。コロナ禍の影響で就職形態が多様化しました。さらに就職状況が冷え込む可能性もあります。企業と自分の大学の学生の特徴を両方熟知しているキャリアセンターの実力も、大学選びのポイントになるでしょう。
 その点、創価大学は申し分ない大学といえます。
  
  

【パネルディスカッション】

 井沢さんの講演後、創大キャリアセンター職員の佐藤伸幸さん、創大卒業生で大手IT企業勤務の阿部薫子さんが加わり、パネルディスカッションが行われた。

創価大学のディスカバリーホールで行われたパネルディスカッション
創価大学のディスカバリーホールで行われたパネルディスカッション

 ――三つのテーマに沿ってお話を聞きたいと思います。まずは「創価大学のキャリア支援の特色とは?」です。
  
 〈佐藤〉 一つは「一人一人を大切にした支援」です。本学では、1年生の時から専門資格をもった職員が進路相談をしています。内定を取った4年生が、一人一人に寄り添いながら大学生活のアドバイスもしています。二つ目は「体系的なキャリア就職支援」です。キャリア教育科目を土台に、1年次から4年次までキャリアイベント等を実施しています。最後に「テクノロジーを活用したサポート」です。昨年もオンラインを活用し、全国にいる在学生の支援を続けることができました。
  
 〈阿部〉 キャリア教育に関わる人の多さが大きな特色であり、強みだと思います。教職員だけにとどまらず、先輩や卒業生も親身にサポートしてくれます。相談したいときにすぐに話を聞いてくれる人がいるのはとても心強かったです。私も後輩たちのためなら、何でも喜んで携わろうと決めています。
  
 〈井沢〉 学生に対する愛情だと思います。中には卒業すれば終わり、就職さえできればいいという大学も数多くあります。ところが創価大学のキャリア支援はその先を見据えている。予測不能とも言われる変化の激しい社会にあって、どんな局面でも対応できる力をつけさせようという創価大学の姿勢に、私はとても好感を持っています。大学が愛情を注ぐ分、学生も応えようとします。就職が決まった4年生によるサポートなど、大学が一体となっている支援は、大変素晴らしいと思います。
  
 ――次のテーマは「創価大学は、“就職偏差値1位”になぜなれたのか」です。
  
 〈佐藤〉 2004年にキャリアセンターが発足して、学生が自ら未来を切り拓く力をつけることを目指して取り組んできましたが、徐々に難関企業を勝ち取る学生が増えてきました。もうひとつは、卒業生の活躍です。課外講座で卒業生が講師として来てくださるなど、学生にとって大きな刺激となっています。

佐藤伸幸さん(創大キャリアセンター職員)
佐藤伸幸さん(創大キャリアセンター職員)

 〈阿部〉 大学が、将来を見据えた教育プログラムを提供してくれていることも一つの要因だと思います。学外のコンクール等で目覚ましい活躍をみせる学生も増え、とても頼もしいです。卒業生の多くは、“大学の真価は卒業生で決まる”との言葉を胸に働いています。そうした個人の信用が、大学の信用につながっているのだと思います。
  
 〈井沢〉 私は「創造」というキーワードを挙げたいと思います。創価大学が育成を目指す創造的人間。それを構成するのは、知力と人間力です。いくら知力があっても社会で使いこなせなければ意味がありません。そこで、人間力を重視している。知力と人間力を持った人材は、どこの企業も求めています。さらにグローバルな視野を持った「創造的世界市民」の育成を目指している。グローバル展開をする企業はどこも喉から手が出るほど欲しいでしょう。
  
 ――最後のテーマは「これからの時代に求められるキャリア教育とは?」です。
  
 〈佐藤〉 一つは「一人一人に寄り添うキャリア支援」が必要だと思います。価値観や生き方が多様化する中、どうやってその学生に合ったサポートをしていくかが問われていくのではないでしょうか。二つ目は、「つながりをどう育むか」がポイントになると思います。“将来どう生きていきたいか”という思いは、良き先輩や友人らとの出会いを通じて形作られていきます。三点目は「良質な経験機会の創出」です。インターネットで何でも情報が得られる今、「経験」の中に新しい価値があると思います。本学では、インターンシップ、ボランティア、ゼミ、留学等、経験を積む機会が充実しています。

阿部薫子さん(創大2015年卒、大手IT企業勤務)
阿部薫子さん(創大2015年卒、大手IT企業勤務)

 〈阿部〉 抽象的になってしまいますが、どんなに大変な状況でも常に考え続け、行動し続け、結果を出す人が、どの分野でも求められていると感じます。
  
 〈井沢〉 数年先の社会がどうなっているか誰にも分かりません。今、災害時にドローンで撮影が行われていますが、ドローンパイロットという職業が生まれるとは、4、5年前には想像もできなかったことです。どんな社会でも生きていける人間、スポーツでいうところの“体幹の強い人間”――それが創価大学が目指す「創造的人間」だと思います。
 さらに、グローバル化です。創価大学は、「スーパーグローバル大学創成支援」の中間評価で最高の「S」を獲得しています。これからも日本も含め世界に貢献できる力を育み、そこに向けたキャリア支援を、創価大学には期待したいと思います。

 こちらの創大ホームページでダイジェスト動画を視聴できます。

創大・短大オープンキャンパス
今月29日 オンラインでの参加をまだまだ受付中!

 【開催日時】
 8月29日(日)
 午前の部 10:00~12:00
 午後の部 13:00~15:00
 オンライン参加は、人数制限がありません。「午前」「午後」どちらにも参加いただけます。各プログラムをZoomにて開催。
 ※キャンパス参加の受け付けは終了しました。
  
 【予約方法】
 創価大学のホームページから事前の参加登録をお願いします。
 ※LINEアカウントが必要です。
 参加登録はこちらから。

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高知県出身。IT企業勤務を経て独立。エンタメから古典文学まで評論や解説を幅広く手がける。新刊『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)発売中。

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