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〈ドラマ〉 地震のあとで 2025年3月27日

  • NHK 土曜 午後10時
  • 村上春樹の短編小説をドラマ化

 日本を代表する作家・村上春樹。その著書は50以上の言語に翻訳され、世界から高い評価を得ている。そんな彼が30年前の阪神・淡路大震災の後に著した四つの短編小説を、このほどNHKで連続ドラマ化。「地震のあとで」(土曜、後10・0)として、4月5日から全4話で放送される。本作では、岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市が、それぞれ各話の主人公を務める。過日、同番組の会見が行われ、第1話で夫婦役を務める岡田と橋本愛、そして唐田えりかが登壇し、作品への思いを語った。

左から橋本愛、岡田将生、唐田えりか
左から橋本愛、岡田将生、唐田えりか

 第1話は、1995年(平成7年)の東京が舞台。阪神・淡路大震災のニュース映像に連日、くぎ付けになっていた未名(橋本)が、ある日、書き置きを残して姿を消す。夫の小村(岡田)は茫然自失の中、職場の後輩から託された「届け物」をするために、北海道・釧路へと向かう奇妙な旅に出る――。
 
 岡田は、「私自身、役を演じるに当たって、台本を読んでいても答えが見つからないまま、日々、時間が過ぎていく感じがしました」と試行錯誤しながらドラマの撮影に臨んだことを明かした。「ドライブ・マイ・カー」(2021年)に続き、“村上作品”2作目となる出演については、「“この先に何があるのか”ということを考え、向き合い続けなければいけないんですが、この作業はなかなかこたえるものがありました。まだ(作品の)全てを理解できてはいない状況ですが、“人生とは何か”“人とは何か”ということを、ずっと自分に問いかけてくれる作品です」と述べた。

岡田将生
岡田将生

 橋本は、作中でせりふの数は少ないものの、表情やたたずまいによって魅せる演技を。岡田に対しては、「一つの答えを明示するような作品ではないですし、象徴的な作品でもあるので、岡田さんの振る舞いや声に、ある種の“正解”がなかったことがすごくすてきだなと思いました。言語化しない世界観が声に乗って表れていたような気がして、聞いていて心地よかった記憶があります」と称賛を送った。

橋本愛
橋本愛

 昨年、米動画配信大手Netflixの話題作「極悪女王」に出演した唐田。「地震のあとで」では、小村を翻弄する謎の女性・シマオに扮する。「難しさとか、分からなさとか、不安定な状態で演じるからこその面白さみたいなものを感じました」と撮影を振り返った。

唐田えりか
唐田えりか

 難解とも言えるストーリーだが、人の心の深部を描き、えも言われぬ魅力を感じさせる。演者でさえつかみづらいという本作の見どころや感想を自問自答したり、家族や友人と話し合ったりするのもいいだろう。
 
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