〈新春特集〉　陸上・長距離　葛西潤選手　さらに強くなって恩返しの走りを 〈新春特集〉　陸上・長距離　葛西潤選手　さらに強くなって恩返しの走りを 2025年1月1日

　第101回箱根駅伝（1月2、3日）に、創価大学が出場します。5年連続のシード校として、往路優勝・総合優勝を目指すチームの飛翔の“揚力”となっているのが、卒業生の活躍です。
　その一人が、駅伝部初のオリンピアンとなった葛西潤選手。パリ五輪を振り返りつつ、関西創価高校、創大で培った“走りの原点”などについて語ってもらいました。

　第101回箱根駅伝（1月2、3日）に、創価大学が出場します。5年連続のシード校として、往路優（ゆう）勝（しょう）・総合優勝を目指すチームの飛（ひ）翔（しょう）の“揚（よう）力（りょく）”となっているのが、卒業生の活（かつ）躍（やく）です。
　その一人が、駅伝部初のオリンピアンとなった葛（か）西（さい）潤（じゅん）選手。パリ五輪を振（ふ）り返（かえ）りつつ、関西創価高校、創大で培（つちか）った“走りの原点”などについて語ってもらいました。

　あけましておめでとうございます！
　
　日本選手権の優勝、パリ五輪出場と、昨年は私にとって“飛翔の一年”になりました。
　
　五輪は全てが刺激的で、各国の選手の強さに驚きつつ、自身の伸びしろや現在地を確かめることができました。
　
　夢を実現するために、目の前の壁を一つ一つ、丁寧に乗り越えていく――。関西創価高校と創価大学で学び培った姿勢が、技術面でも精神面でも生きていることを実感しています。

　あけましておめでとうございます！
　
　日本選（せん）手（しゅ）権（けん）の優（ゆう）勝（しょう）、パリ五輪出場と、昨年は私にとって“飛（ひ）翔（しょう）の一年”になりました。
　
　五輪は全（すべ）てが刺（し）激（げき）的（てき）で、各国の選手の強さに驚（おどろ）きつつ、自身の伸びしろや現在地を確かめることができました。
　
　夢を実現するために、目の前の壁（かべ）を一つ一つ、丁（てい）寧（ねい）に乗（の）り越（こ）えていく――。関西創価高校と創価大学で学び培（つちか）った姿（し）勢（せい）が、技術面でも精神面でも生きていることを実感しています。

　中学時代に陸上を始め、最初は地元・愛知の高校で競技を継続するつもりでした。でも、母に“強く”背中を押されて（笑）、関西創価に進みました。だから“高校では陸上だけやればいい”と、冷めた見方をしていたのが正直なところです。
　
　転機は2年時に参加した創大研修です。同級生たちとじっくり話をする機会があり、彼らが部活だけでなく勉学にも学校行事にも、本気で挑戦していることを知りました。
　
　その姿がまぶしく見えて、自分も変わろうと思えたのです。人としての成長を促してくれた学園での日々は、私にとって生涯の財産になっています。
　
　大学生になって実家に帰省した際、中学と高校の卒業時に母へ書いた手紙を見つけました。中学の手紙は親への文句ばかり……。でも、高校の手紙は自分でも驚くほど感謝の言葉にあふれていました。

　中学時代に陸上を始め、最初は地元・愛知の高校で競技を継（けい）続（ぞく）するつもりでした。でも、母に“強く”背（せ）中（なか）を押（お）されて（笑）、関西創価に進みました。だから“高校では陸上だけやればいい”と、冷（さ）めた見方をしていたのが正直なところです。
　
　転機は2年時に参加した創大研修です。同級生たちとじっくり話をする機会があり、彼らが部活だけでなく勉学にも学校行事にも、本気で挑（ちょう）戦（せん）していることを知りました。
　
　その姿（すがた）がまぶしく見えて、自分も変わろうと思えたのです。人としての成長を促（うなが）してくれた学園での日々は、私にとって生（しょう）涯（がい）の財産になっています。
　
　大学生になって実家に帰省した際、中学と高校の卒業時に母へ書いた手紙を見つけました。中学の手紙は親への文句ばかり……。でも、高校の手紙は自分でも驚くほど感謝の言葉にあふれていました。

　創大時代は箱根駅伝に4年連続で出場し、大学三大駅伝も経験できました。一方で、けがに苦しんだ4年間でもありました。
　
　特につらかったのは、2年時の箱根を終えてから10月まで、走ることすらままならなかった9カ月間です。ふがいなさで陸上をやめようかとも思いましたが、前に進むことができたのは榎木監督やチームメートが、自分を信じ続けてくれたからです。
　
　けがが多かったことで、リハビリ系の練習や補強、筋力トレーニングなどについて学び直すこともできました。フォームや足の接地など、自分を見つめる時間がなければ、もしかしたら今も、けがを重ねていたかもしれません。
　
　振り返れば、苦しい日々を長く過ごした経験は決して無駄ではなく、大きく成長するために必要な“助走”だったように思えます。

　創大時代は箱根駅伝に4年連続で出場し、大学三大駅伝も経験できました。一方で、けがに苦しんだ4年間でもありました。
　
　特につらかったのは、2年時の箱根を終えてから10月まで、走ることすらままならなかった9カ月間です。ふがいなさで陸上をやめようかとも思いましたが、前に進むことができたのは榎（えの）木（き）監（かん）督（とく）やチームメートが、自分を信じ続けてくれたからです。
　
　けがが多かったことで、リハビリ系（けい）の練習や補（ほ）強（きょう）、筋（きん）力（りょく）トレーニングなどについて学び直すこともできました。フォームや足の接（せっ）地（ち）など、自分を見つめる時間がなければ、もしかしたら今も、けがを重（かさ）ねていたかもしれません。
　
　振（ふ）り返（かえ）れば、苦しい日々を長く過ごした経験は決して無（む）駄（だ）ではなく、大きく成長するために必要な“助走”だったように思えます。

　学園と創大での7年間、創立者・池田先生からたくさんの励ましをいただきました。
　
　“陸上という使命の舞台で恩返しがしたい”との思いが強くなったことで、パリ五輪をはじめ、さまざまな道が開けていったと感じています。
　
　次の目標は今秋、東京で開催される世界選手権、そして2028年のロサンゼルス五輪です。
　
　背伸びをせず地に足を着けて、課題をクリアしながら、最終的に自分の求める結果を出したい。
　
　箱根の総合優勝を目指す後輩たちに負けじと、さらに強くなって、大きく飛翔できるよう、これからも挑戦を続けていきます！
　

　学園と創大での7年間、創立者・池田先生からたくさんの励（はげ）ましをいただきました。
　
　“陸上という使命の舞（ぶ）台（たい）で恩返しがしたい”との思いが強くなったことで、パリ五輪をはじめ、さまざまな道が開けていったと感じています。
　
　次の目標は今秋、東京で開（かい）催（さい）される世界選手権、そして2028年のロサンゼルス五輪です。
　
　背伸びをせず地に足を着けて、課題をクリアしながら、最終的に自分の求める結果を出したい。
　
　箱根の総合優（ゆう）勝（しょう）を目指す後（こう）輩（はい）たちに負けじと、さらに強くなって、大きく飛翔できるよう、これからも挑戦を続けていきます！
　

　【プロフィル】かさい・じゅん　2000年10月24日、愛知県生まれ。関西創価高校を全国高校駅伝初出場に導き、創価大学では箱根駅伝で区間賞を獲得するなど主軸として活躍。23年に旭化成に入社し、昨年のパリ五輪では、関西創価学園、創大駅伝部卒業生として初の五輪代表入りを果たした。

　【プロフィル】かさい・じゅん　2000年10月24日、愛知県生まれ。関西創価高校を全国高校駅伝初出場に導き、創価大学では箱根駅伝で区間賞を獲得するなど主軸として活躍。23年に旭化成に入社し、昨年のパリ五輪では、関西創価学園、創大駅伝部卒業生として初の五輪代表入りを果たした。

　葛西選手の直筆サイン色紙を、10人にプレゼントします。希望される方は、専用フォームから送信してください。締め切りは1月12日（日）。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。

　葛西選手の直筆サイン色紙を、10人にプレゼントします。希望される方は、専用フォームから送信してください。締め切りは1月12日（日）。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。

　聖教電子版には、創大駅伝部特設ページが開設中です。箱根駅伝のコースの特徴などを掲載しています。

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