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〈SDGs×SEIKYO〉 家庭でも簡単にできる 循環型ごみ処理「コンポスト」 2023年5月16日
ちーちゃんと考える 未来のカタチ

コンポストには野菜や果物の皮、卵の殻などを入れることができる ©Kilito Chan/Getty Images
持続可能な町づくりが求められる今、“循環型のごみ処理”として注目されているものの一つに「コンポスト」があります。
コンポストとは、生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の働きによって発酵・分解し、堆肥にすることです。ごみの量やごみ焼却時の二酸化炭素排出量の削減に加え、栄養ある肥料の生成が期待できます。
実際、諸外国では、各自治体が中心となって各家庭にコンポストを推進。フランスでは街中に数多くの専用容器が設置されており、本年末からは生ごみのコンポスト化を全国民に義務づけることを決定しました。日本でも一部の自治体がコンポストを推進しています。
さらに近年では、コンポストを応用した「コンポスト型トイレ」にも注目が集まり始めています。下水道が整備されていないスラム街などでは、排せつ物がそのまま河川に流されていますが、そうした衛生環境の改善にコンポスト型トイレの有効性が期待されているのです。
コンポストは段ボールなどの資材を用いて、家庭でも簡単に行うことができます。ぜひ皆さんもSDGsの取り組みの一つとして、試してみてはいかがでしょうか。