戸田平和研究所の五つの研究プログラム――混迷の世界を照らす使命
戸田平和研究所の五つの研究プログラム――混迷の世界を照らす使命
2026年2月11日
昨年2月の戸田平和研究所の公開セミナーでは5研究プログラムの上級研究員らが講演。参加者との質疑も交え平和への方途を探った(都内で)
昨年2月の戸田平和研究所の公開セミナーでは5研究プログラムの上級研究員らが講演。参加者との質疑も交え平和への方途を探った(都内で)
戸田記念国際平和研究所では現在、五つの研究プログラムを進めている。
戸田記念国際平和研究所では現在、五つの研究プログラムを進めている。
○「協調的安全保障、軍備管理と軍縮」プログラム
○「協調的安全保障、軍備管理と軍縮」プログラム
国家安全保障に対する経済的、軍事的な脅威は相互に関連しており、国家間のみで十分に対応することは難しい。そのため、地域や世界全体による効果的な対応策が求められている。
核の脅威を世界から取り除き軍拡競争の終結を目指し、対話を軸とした、多国間主義に基づく「協調的安全保障」を再構築する方途を探り、発信している。
国家安全保障に対する経済的、軍事的な脅威は相互に関連しており、国家間のみで十分に対応することは難しい。そのため、地域や世界全体による効果的な対応策が求められている。
核の脅威を世界から取り除き軍拡競争の終結を目指し、対話を軸とした、多国間主義に基づく「協調的安全保障」を再構築する方途を探り、発信している。
○「気候変動と紛争」プログラム
○「気候変動と紛争」プログラム
気候変動と紛争に関するオセアニア(大洋州)地域に焦点を置いた研究を行ってきた。社会経済的脆弱性が目立つこの地域は、海面上昇など気候変動による影響を大きく受けて、住民は深刻な危機に直面している。
研究所では、この問題に対して専門家、政策立案者らを招いた会議を開催するなど、積極的に取り組むとともに、その成果を、世界の気候変動と紛争の研究へとつなげている。
気候変動と紛争に関するオセアニア(大洋州)地域に焦点を置いた研究を行ってきた。社会経済的脆弱性が目立つこの地域は、海面上昇など気候変動による影響を大きく受けて、住民は深刻な危機に直面している。
研究所では、この問題に対して専門家、政策立案者らを招いた会議を開催するなど、積極的に取り組むとともに、その成果を、世界の気候変動と紛争の研究へとつなげている。
○「民主主義の危機と課題」プログラム
○「民主主義の危機と課題」プログラム
21世紀に入り、民主的な制度と法の支配の弱体化が進み、世界中で民主主義の後退と権威主義の台頭が顕著になっている。現在は、選挙プロセスが法の支配の尊重を低下させ、独裁的な支配を進めるために利用されるなど、社会通念や権力の分立に対する信頼が、根底から揺らいでいる。
民主主義に対するこうした内外の脅威や課題への理解を深め、いかにして民主主義制度を強靱なものにするか研究を進めている。
21世紀に入り、民主的な制度と法の支配の弱体化が進み、世界中で民主主義の後退と権威主義の台頭が顕著になっている。現在は、選挙プロセスが法の支配の尊重を低下させ、独裁的な支配を進めるために利用されるなど、社会通念や権力の分立に対する信頼が、根底から揺らいでいる。
民主主義に対するこうした内外の脅威や課題への理解を深め、いかにして民主主義制度を強靱なものにするか研究を進めている。
○「北東アジアの平和と安全保障」プログラム
○「北東アジアの平和と安全保障」プログラム
北東アジア地域の持続的な安定・平和を目指し、「軍備・軍拡」「抑止力」を軸とした外交から、互いの信頼を基に成り立つ「安心供与」を軸とした外交政策を検討。
研究会議では、対立の火種となりうる国家のアイデンティティーや歴史認識などの論点、地政学的不安定さに触れつつ、国家間の信頼を築き、軍事衝突のリスクを下げる国家政策や戦略的アプローチを提案していく。
北東アジア地域の持続的な安定・平和を目指し、「軍備・軍拡」「抑止力」を軸とした外交から、互いの信頼を基に成り立つ「安心供与」を軸とした外交政策を検討。
研究会議では、対立の火種となりうる国家のアイデンティティーや歴史認識などの論点、地政学的不安定さに触れつつ、国家間の信頼を築き、軍事衝突のリスクを下げる国家政策や戦略的アプローチを提案していく。
○「ソーシャルメディア、テクノロジーと平和構築」プログラム
○「ソーシャルメディア、テクノロジーと平和構築」プログラム
Xやインスタグラム、YouTubeといったソーシャルメディア・プラットフォームは、憎しみや暴力をあおり、対立を助長し、独裁的指導者に対する支持を拡大させる一方、オンラインでの対話や、正しい情報の拡散を通して、ヘイト・スピーチに立ち向かい民主主義を支持する社会運動に与える力も大きい。
この考えに基づき、多様性の否定やポピュリズム(大衆迎合主義)、紛争などの社会問題に対するソーシャルメディアの正負の両面を探究し、人々への理解を広げる。
Xやインスタグラム、YouTubeといったソーシャルメディア・プラットフォームは、憎しみや暴力をあおり、対立を助長し、独裁的指導者に対する支持を拡大させる一方、オンラインでの対話や、正しい情報の拡散を通して、ヘイト・スピーチに立ち向かい民主主義を支持する社会運動に与える力も大きい。
この考えに基づき、多様性の否定やポピュリズム(大衆迎合主義)、紛争などの社会問題に対するソーシャルメディアの正負の両面を探究し、人々への理解を広げる。