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〈シネマ〉 小学校~それは小さな社会~ 2024年12月13日
- 12月13日(金)から全国順次公開

日本人らしさを育てるのは、小学校ではないか――。
イギリス人の父と日本人の母の元に生まれ、日本の公立小学校を卒業した山崎エマ監督が、自身の体験に基づき、日本の小学校教育に焦点を当て、小学1年生と6年生の子どもたちの1年間を追ったドキュメンタリー作品。

©Cineric Creative/NHK/Pystymetsä/Point du Jour(以下同)

舞台は、東京都内の公立小学校。150日、4000時間もの長期取材を行い、日本の学校教育の特徴を独自の視点で映し出している。中でも、世界から注目を浴びているのが、日本式教育といわれる「学級活動(学級会)」「委員会」「クラブ活動」「学校行事」などの「特別活動」だ。


協調性や課題を解決する力や自主性を育むことを目的とするこの取り組みは、国語や算数などに並び、国の学習指導要領に定められている。この「特別活動」は、エジプトやインドネシア、マレーシア、モンゴルなどの海外の教育現場でも、「TOKKATSU」として取り入れられているという。


本作は、日本の小学校教育の特徴とその素晴らしさを見詰め直す目的で製作されている。多くの日本人にとって当たり前のことが、“規律や責任”を重んじる“日本人の国民性”を育てていたことを浮き彫りにしていく。
“日本人らしさ”とは何かを考えながら、1年間を通しての子どもたちの成長や人間ドラマを見ていると、さまざまな気付きを得られることだろう。1時間39分。
公式ホームページはこちら