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【創価学園NAVI】 関西創価学園 多彩な課外活動 2022年8月29日

 学校ごとの特色が強く表れる「課外活動」。関西創価学園では、多くの生徒がクラブや委員会活動に積極的に取り組んでいるという。今回の「創価学園NAVI」では、関西校の課外活動の概要について教員の声を掲載。併せて、アメリカ航空宇宙局(NASA)の教育プログラム「アースカム」への取り組みを紹介する。
  

関西創価中学校・池田勝利副校長 「誰かのため」が成長の機会に

 現在、関西創価学園では、中学・高校合わせて90以上の部活や同好会、委員会などがあります。中高合同で行っている団体も多く、教育プログラム「アースカム」もその一つです。
  
 中学・高校ともに、9割以上の生徒がクラブや同好会などに所属しており、どの団体も活発に活動しています。本年、ディベート部(中高)、ダンス部(中高)、囲碁部(高)、鼓笛隊(高)、箏曲部(高)が全国大会に出場。中学ディベート部と箏曲部は見事、日本一の栄冠に輝きました。
  
 創価学園は、「健康な英才主義」を教育方針の一つに掲げています。創価教育の目的は、単なるエリートを輩出することではありません。学力向上に加え、生徒一人一人が学園生活を通して、しっかりとした人格を形成し、社会で活躍する力を育むことにあります。その点、クラブや委員会活動といった課外活動の担う役割は大きいでしょう。
  
 クラブ活動でいえば、仲間と共に切磋琢磨する中で協調性や粘り強さなどを身に付けることができます。また、豊かな自然に囲まれた関西校では、蛍保存会や理科環境部などの自然と接する活動を行う団体も多く、授業だけでは得られない触発を与えてくれます。
  
 また、学園には、創立者と数多くの原点を刻んできた「栄光の日」「情熱の日」「英知の日」の三大行事があり、生徒が主体となって企画や準備に携わります。これらの行事は「創立の精神」を学ぶ絶好の機会になります。
  
 このように、多彩な課外活動がある関西校には、多くの生徒が輝ける“舞台”が用意されていると言ってもいいでしょう。こうした課外活動を通して、生徒が“仲間・後輩のため”“学園建設のため”に行動する中で、生徒自身が大きく成長していると実感します。これからも学園の良き伝統を残し、さらに発展させていきたいと思います。
  
  

地球の“今”を知ることが、「世界市民」への第一歩
NASAの教育プログラム「アースカム」への参加
本年7月のオープンキャンパスでは、理科室の前にアースカムのクイズコーナーが設置された。担当の生徒が来場者に説明を行う
本年7月のオープンキャンパスでは、理科室の前にアースカムのクイズコーナーが設置された。担当の生徒が来場者に説明を行う
宇宙から撮影

 関西創価学園の多彩な課外活動の中でも、多くの生徒の視野を広げてきたのが、NASAの教育プログラム「アースカム」への参加である。
  
 本年7月に開かれた関西創価学園のオープンキャンパス。理科室の前には、何枚かの写真が並べられ、クイズコーナーが設けられていた。
  
 生徒が来場者に問題を出す。
  
 「写真に映る地域の一部が、茶色になっています。その理由は次の三つのうち、どれでしょうか?」
  
 「①の火事だと思います」
  
 「答えはなんと、②の酸性雨なんで。この地域では、数年前から酸性雨が問題になっていて、森林に影響が出てしまっています」
  
 これらの写真の多くは、地上約400キロを周回する国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されたカメラを使って撮られたものだ。
  

緯度や経度を確認しながら、撮影するポイントを決める
緯度や経度を確認しながら、撮影するポイントを決める

 関西創価学園は、2000年からアースカムに参加している。生徒たちは、ISSの軌道を確認した後で、どの位置でシャッターを切るか、緯度・経度・撮影理由などを英語で入力。後日、撮られた写真は、アースカムのホームページに公開される。
  
 現在、アースカムは、中高合同の課外活動に位置づけられる。有志のメンバーで、撮った写真をもとに気候変動や環境破壊について調べ、オープンキャンパスで発表する。コロナ禍の前は、地域の展示会などにも出展していた。
  
 アースカムの運営責任者を務める荒川心希さん(高校3年)は語る。
  
 「うまく撮れている写真もあれば、雲がかかっている場合もあります。ISSに物資を補給する宇宙船が写っていたこともありました。もちろんインターネットで航空写真を見ることはできますが、それとは違った臨場感がアースカムの魅力だと思います!」
  
  

世界一の参加回数

 関西校がアースカムに初めて参加した当初、同プログラムの参加はアメリカの学校に限られていたという。しかし、宇宙飛行士の毛利衛氏が2000年にスペースシャトル「エンデバー」に乗ることから、日本の学校にも門戸が開放され、募集がかかった。その中の一校に選ばれたのが関西校だった。
  
 アースカムの実施頻度は年に3、4回。関西校は継続的に参加しており、今までの回数はなんと76回。現在、世界一の参加回数となっている。
  
 生徒たちがアースカムに参加を続けてきた背景には、創立者・池田先生が2002年に発表した環境提言「地球革命への挑戦」があった。この中で、創立者は環境教育を進める上での三つの要件を示した。第一に「理解と認識を深める」。第二に「倫理観の確立と生き方の見直し」。第三に「具体的な行動に一歩踏み出すための勇気と力を与える」である。
  
 宇宙からの写真は、地球の“今”を鮮明に伝える。森林伐採、氷河の後退、砂漠化、海洋汚染……地球のありのままの現状を見つめてきた学園生は、“自分たちには何ができるか”を話し合い、啓発ポスターの作成や展示会への出展など、行動に移してきた。
  

2007年4月に撮られたアマゾンの熱帯雨林。森林伐採された跡が魚の骨のように広がっている。アースカムに登録した学校は、年に3、4回、国際宇宙ステーションに搭載されたカメラを使って地球を撮影できる ©NASA
2007年4月に撮られたアマゾンの熱帯雨林。森林伐採された跡が魚の骨のように広がっている。アースカムに登録した学校は、年に3、4回、国際宇宙ステーションに搭載されたカメラを使って地球を撮影できる ©NASA

 ほかにも、「ラムサール条約で登録された湿地の環境調査」「地球温暖化の検証」「砂漠化の進行状況の把握」などをテーマに、継続して写真撮影を行ってきた。
  
 2011年には、高校生が環境活動について提言等を行う「高校生環境活動発表会」の全国大会に、関西創価高校の代表が出場。アースカムで撮影したブラジル・アマゾン川流域等の写真を用いて、「ダレノ チキュウ?」と題したプロジェクトの内容を報告した。
  
  

1枚の写真から

 アースカムの取り組みは、生徒にどのような触発を与えているのか。
  
 「1枚の写真から、何を読み取れるかを皆と考えることで、環境問題や時事問題を“自分ごと”として捉えられるようになりました。そうした姿勢が身に付いたのは、アースカムのおかげです」と荒川さん。
  
 社会の変化が激しく、科学技術が日に日に進歩する現在。学校教育においても、文系・理系の枠を超えた学びを通して、課題の発見・解決や新たな社会的価値を創造する能力を育む「STEAM教育」(※)の重要性が提唱されている。
  

大阪・交野市内で2015年に開催された「環境フェスタin交野2015」。関西校がアースカムに参加した結果を出展した
大阪・交野市内で2015年に開催された「環境フェスタin交野2015」。関西校がアースカムに参加した結果を出展した

 そういった観点から、地球の現状を認識し、問題解決の方途を考えるアースカムの取り組みは評価されているという。最近では、高校の探究型総合学習「GRIT」の一環として、アースカムを取り入れたこともあった。
  
 今後の展望について、顧問の中村国夫教諭は決意を込める。
  
 「地球の今を知ることは、私たち創価学園が目指す『世界市民教育』の大切な一歩だと感じます。宇宙から見た地球には国境はありません。これからの時代、自国だけでなく、地球規模で考えるグローバルな人材がより求められます。生徒一人一人がそういった人材に成長してもらうためにも、アースカムの取り組みを続けていきたいと思います」
  
  
 (※)STEAM教育……AIなどの技術革新が進み、社会が大きく変化する中で、横断的に学習して、今後のIT社会に順応した人材を育てるための教育方針。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の五つの単語の頭文字を組み合わせたもの。
  
    

東西の創価学園で入試関連イベント

 東京・関西の創価学園では、入学希望者のためのイベントが開催されます。体験授業や教員・生徒らによる相談コーナー、入試説明会など、各校で多彩な企画を実施します(全て事前参加申し込みが必要です)。
  
 〈創価高校(東京・小平市)〉
 ◎入試説明会
 【日程】10月9日(日)
 【予約】9月9日(金)から受付開始
  
 〈創価中学校(東京・小平市)〉
 ◎オンライン学園生懇談・教員相談
 【日程】9月24日(土)
 【予約】9月14日(水)から受付開始
  
 ◎入試説明会
 【日程】10月9日(日)
 【予約】9月9日(金)から受付開始
  
 〈東京創価小学校(小平市、国分寺市)〉
 ◎入試説明会(年長児対象)
 【日程】9月3日(土)
 【予約】8月31日(水)まで受付
  
 〈関西創価高校・中学校(大阪・交野市)〉
 ◎オンライン「学園生に聞いてみよう」
 【日程】9月10日(土)
 【予約】9月7日(水)まで受付
  
 ◎教職員によるオンライン相談
 【日程】9月11日(日)
 【予約】9月8日(木)まで受付
  
 ◎オンライン入試説明会
 【日程】9月18日(日)
 【予約】9月17日(土)まで受付
  
 〈関西創価小学校(大阪・枚方市)〉
 ◎入学選考説明会・授業体験(年長児対象)
 【日程】9月17日(土)、18日(日)
 【予約】9月13日(火)まで受付
  
  
 ※各イベントの詳細の確認、申し込みは、各校のホームページを参照してください。こちらのURLからアクセスできます。  
 https://soka.ed.jp/relations/guidance/

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認定NPO法人フローレンス会長。2004年にNPO法人フローレンスを設立し、社会課題解決のため、病児保育、保育園、障害児保育、こども宅食、赤ちゃん縁組など数々の福祉・支援事業を運営。厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進委員会座長

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