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〈時事解説〉 中国の若者に人気のアートトイとは? 2024年2月13日
- Z世代の学生記者が選ぶフォトニュース
ここ数年、中国でアートトイが若者に人気だ(昨年3月=新華社/共同通信イメージズ)
こちらは、中国の広東省で開かれたイベントで、参加者が「アートトイ」を組み立てている様子です。若者たちが手先にグッと意識を集中させているのが分かります。
アートトイは、デザイナーがアニメやゲームのキャラクターをモチーフにせずに制作したフィギュアのことで、デザイナーズトイとも呼ばれます。中国では近年、アートトイが若者の流行文化の一つとなり、関連産業が急速に発展しています。中には、中国の伝統文化から着想を得た作品も登場するなど、表現の幅も広がっているようです。
流行は日本にも波及。中国の有名アートトイブランド「POP MART」は一昨年7月に原宿で日本一号店をオープンしたのを皮切りに、現在、東京で8店舗、大阪で2店舗の直営店を運営しています。
世界のアートトイの市場規模は、2015年の約87億ドルから22年の約340億ドルへ、約4倍に成長したそうです。
私は今までアートトイには詳しくありませんでしたが、写真のようなフィギュアを組み立てるイベントのほか、デザイナーによるサイン会、愛好家同士の交流会などが催されているのを知って驚きました。
また、趣味の発信に対し、顔が見えない相手から「いいね!」をもらうより、見える相手から共感してもらった方が喜びが増幅するように感じる個人的な経験からしても、コロナ禍が明けた今、アートトイがオフラインで人と人をつなぐきっかけとなりながら、さらに流行していくのではないかと見ています。(インゲン)
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