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人類の未来に貢献する英才育む Global Citizenship program 特集 2022年4月10日

  • 〈創大マガジン〉

 今回の「創大マガジン」では、激動の現代をリードする「世界市民」の育成を掲げ、国際社会で活躍する人材を数多く輩出してきた、創価大学独自の教育プログラム「グローバル・シティズンシップ・プログラム(GCP)」を特集。この春、卒業した修了生と在学生の代表に、その魅力を聞いた。

自分が思う何十倍も可能性が広がった!
GCPの授業風景。実践的な英語教育で国際社会に通用する人材を数多く輩出する
GCPの授業風景。実践的な英語教育で国際社会に通用する人材を数多く輩出する

 ――GCPの学びには、どのような特色がありますか。
  
 〈谷梅花(修了生)〉 初めの2年間で「グローバル人材」に成長するための基礎学力を徹底して磨きます。

谷梅花さん(GCP8期 修了生)
谷梅花さん(GCP8期 修了生)

 世界の諸問題を英語で学ぶなど、より実践的、学術的な語学を習得するとともに、独自のゼミを通じてリーダーシップや問題発見力、問題解決力などを高めていきます。
  
 こうした学習の中で、「英語力」や「論理的思考力」などの実力面に加えて、「困難に立ち向かう力」「一歩踏み出す力」といった、長い人生の基盤となる力をつけることができたと思います。
  
 〈中沢大樹(2年)〉 真剣勝負で勉学に取り組む中で、学び合い高め合う友情が築けたこともうれしかったです。長期休みの間も、友達と勉強時間を報告し合い、学習に対するモチベーションを高めることができました。
  
 〈藤田裕二(修了生)〉 先輩と後輩のつながりが強いことも特徴の一つです。年に2回、卒業生から現役生まで、皆で顔を合わせて近況を報告し合う「GCP総会」が催され、大きな刺激を受けています。

藤田裕二さん(GCP9期 修了生)
藤田裕二さん(GCP9期 修了生)

 また、3、4年生の希望者から、SA(スチューデントアシスタント)が選出され、GCPラウンジ(自習室)の運営や月1回の懇談などを通じて1、2年生の学びをサポートします。
  
 〈嘉手苅結花(3年)〉 SAの先輩の励ましには本当に助けられました。入学当初、コロナ禍によるオンライン授業で、学習の進捗が心配だったのですが、毎月、先輩とお話しすることで、不安や迷いを振り払うことができました。私も今月からSAとして、後輩をサポートしています。

嘉手苅結花(かでかるゆいか)さん(文学部3年 GCP11期)
嘉手苅結花(かでかるゆいか)さん(文学部3年 GCP11期)

 ――「学部横断型」ということも興味深いですね。
  
 〈中沢〉 専門領域が違うので、学ぶ視野が広がります。僕は教育学部で子どもの幸せを広げる教育者を目指していますが、他学部の友達と話す中で、教育といっても教育関連企業、行政、国際機関やNPOなど、アプローチは多岐にわたることを学びました。

中沢大樹(だいき)さん(教育部2年 GCP12期)
中沢大樹(だいき)さん(教育部2年 GCP12期)

 〈嘉手苅〉 私は高校時代にカナダ留学なども経験しましたが、GCPの学びを通して、かえって地域や地方といったローカルな課題を研究しようと考えるようになりました。
  
 〈藤田〉 異なる考えや意見を理解し、学び合っていくことは、豊かな人格形成にもつながると思います。多様な考えや意見を交わし合う中で、知性と人間性が同時に磨かれていくことを感じます。

GCPラウンジでは多くの学生が英知と友情を育んできた
GCPラウンジでは多くの学生が英知と友情を育んできた

 ――修了生のお二人は、どのように進路を決められたのですか。
  
 〈谷〉 アメリカ留学中に、コロナ禍が始まり、予定を早めて帰国しました。緊急事態宣言の中で就職活動を開始したため、不安も大きかったのですが、こういう状況だからこそ、皆の希望となるような就職をしようと決意し、全力で取り組みました。最終的には第1志望の大手情報・通信会社から採用され、約550人の新入社員を代表して、入社式であいさつもさせていただきました。創立者・池田先生、お世話になった教員や先輩方に恩返しができた気がして、うれしかったです。

桜花爛漫の創価大学で語らうGCP生
桜花爛漫の創価大学で語らうGCP生

 〈藤田〉 僕は、大学院への進学を目指していたのですが、受験した国内の大学院にすべて落ちてしまって。正直、かなり落ち込みました。
  
 その時、海外で学ぶ卒業生が連絡をくれ、挫折から立ち上がった体験を通して「“あの時があったから今がある”と言える、使命ある進路を勝ち取ろう!」と声を掛けてくれたんです。
  
 どこまでも可能性を信じてくれる先輩、同期や先生方の励ましに奮起し、「最後は勝つ!」と決めて、勉強を続けました。その結果、先月の卒業式の直前に、三つの海外大学院から合格通知が届いたんです。秋からフランスのパリ第一大学の大学院で環境経済を学ぶ予定です。

コロナ禍の中、多くの学生が難関の進路を勝ち開いて迎えたGCPの第9回修了式(先月17日)
コロナ禍の中、多くの学生が難関の進路を勝ち開いて迎えたGCPの第9回修了式(先月17日)

 ――最後に、皆さんにとってGCPはどんな存在か教えてください。
  
 〈中沢〉 心から尊敬できて、互いに高め合える最高の仲間に出会える場所です。
  
 〈藤田〉 創立者が示された、民衆の幸福に尽くすリーダーのネットワークが、ここから世界中に広がっています。
  
 〈谷〉 私は、GCPの学びを通して、自分が思っている何十倍も可能性を伸ばすことができたと思います。
  
 〈嘉手苅〉 漠然とでも「勉強頑張りたいな」と思う人は、ぜひGCPにエントリーしてほしいです。入ればすごく世界が広がると思いますよ!

【卒業生インタビュー】
ファイザー株式会社
髙橋葉月さん (GCP2期)

 製薬大手のファイザー株式会社で、オンコロジー部門(がん領域)の営業戦略部に勤務しています。医薬情報担当者(MR)の営業活動のサポートとして、課題の整理や、改善計画の提案などを行っています。
 医療業界を志したきっかけは創大3年時のインド留学で、多くの人が満足に医療を受けられない格差の現実を目にしたことでした。
 一人でも多くの人が、健康で充実した暮らしを送れる社会を目指して、2016年に今の会社に就職。
 入社直後は、私もMRとして、医師、看護師、薬剤師とコミュニケーションを取りながら、自社医薬品の適正な使用を推進するための情報提供活動に注力してきました。GCPで学んだ多角的な視点で物事を捉え、相手に理解できるように伝える力が生きました。
 19年に今の部署へ。昨年には、社内の人材育成プログラムを利用し、入社同期で初となるMBA(経営学修士)を取得しました。
 今後も、GCPで培った課題解決力を発揮し、人々の安心のために尽力していきます。

【卒業生インタビュー】
東京大学 大気海洋研究所/日本学術振興会 特別研究員
菅井洋太さん(GCP1期)

 気候変動における海の役割を解き明かすため、日夜、海洋微生物の研究を続けています。
 学生時代、創立者・池田先生からGCP生に頂いた「君(貴女)よ/勉学博士たれ!/将来/平和と正義(幸福)の/大指導者に/なるために」との指針をきっかけに博士の学位取得を決意。半年間、研究が進まず苦悶した時もありましたが、「GCP1期として負けるわけにはいかない!」と自身を奮い立たせ、結果的には、学術学会における2度の最優秀賞や日本海洋学会奨励論文賞の受賞などを経て、2019年にGCP生として初となる博士の学位を取得できました。
 GCPで学んだ学術英語や論理的で説得力ある文章表現が今の仕事にも生き、多くの研究者が利用する論文の英文校閲サービスを使わず、いち早く研究成果を発表できています。
 現在、国内最高峰となる東京大学大気海洋研究所で特別研究員として未知への探究を続けています。海洋研究の第一人者として人類の未来に貢献すべく、精進していきます。

◆GCPって何?

 2010年に始まったGCP(グローバル・シティズンシップ・プログラム)は、毎年約30人を選抜し、高い英語力、論理的思考力、データ分析力、多様な分野の人々と連携できるコミュニケーション力や優れた人格を磨き、地球規模で社会課題を解決する能力を養う学部横断型のプログラム。
 1、2年の集中的な学びの中で学習基盤を身に付け、3、4年は各学部でさらに高い専門性を培う。卒業生の進路は、国際NGO、海外大学院、国内大学院、国家公務員、有力企業の総合職など多岐にわたる。

◆5つの特徴

 ❶学部に所属したまま参加できる学部横断型プログラム
 ❷徹底した英語教育と奨学金給付(返還不要)による全員参加の海外研修
 ❸社会システムを読み解く力――数理能力をトレーニング
 ❹独自ゼミでグローバルに活躍する人材を育成
 ❺少人数制によるきめ細かい指導と「建学の精神」の深化
 

 GCPに興味がある方、さらに詳しく知りたい方は、GCPのホームページ

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★創大・短大オープンキャンパス
4月30日(土)、5月1日(日)開催!

 創価大学では、4月30日(土)カリスマ英語講師の安河内哲也先生、5月1日(日)映画「ビリギャル」主人公のモデル・小林さやかさんによる特別イベントも行われます。詳細は各ホームページを参照してください。
 問い合わせは「創大アドミッションズセンター」〈042(691)4617〉、「創価女子短期大学入試事務室」〈042(691)9480〉まで。
  
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