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〈SUA開学25周年特集〉 生涯向上の人生を!――SUA卒業生の挑戦
〈SUA開学25周年特集〉 生涯向上の人生を!――SUA卒業生の挑戦
2026年5月6日
●16期生 モエコ・フカダさん
●16期生 モエコ・フカダさん
人間性備えた医師を目指して
人間性備えた医師を目指して
モエコ・フカダさんは日本、シンガポールを経て、6歳でハワイ・カウアイ島に移住した。そこで出会った医師の誠実な姿に感動し、“人間性を兼ね備えた医師になりたい”という夢を抱くようになった。
まずは人として成長しようと、2015年にSUAに入学。当時、SUAには米国内のメディカルスクール(医学系の専門職大学院)に入学するために必要な単位を取得できる授業はなかった。医学の道に進みたいと願う彼女の思いを知ったある教員は「一緒に授業をつくろう」と提案。フカダさんは教授のサポートを受けつつ、名門大学での授業を研究し、自らカリキュラムを練り上げ、大学に提出。授業の受講を希望する仲間を募った。
こうした取り組みによって、SUAで初めて一般化学の授業が開講。その後、他の理数系授業も次々と開設された。20年には「生命科学コース」と「医学大学院進学準備プログラム」もスタート。メディカルスクールの出願に必要とされる科目を履修できるようになった。
卒業後は病院での勤務経験を積みながら、医学部への受験を開始。何度も挫折しかける中で、彼女を支えたのはSUAで培った「Never give up!(決して諦めない!)」との精神だった。不断の努力を続け、昨年、難関のハワイ大学医学部の準備プログラムに晴れて合格した。
フカダさんは本年2月に第1子を出産。子育てと勉学の両立に挑む。夢は、愛するハワイのカウアイ島で医師として働くこと。「人々の生命と未来を守る医師になります!」
モエコ・フカダさんは日本、シンガポールを経て、6歳でハワイ・カウアイ島に移住した。そこで出会った医師の誠実な姿に感動し、“人間性を兼ね備えた医師になりたい”という夢を抱くようになった。
まずは人として成長しようと、2015年にSUAに入学。当時、SUAには米国内のメディカルスクール(医学系の専門職大学院)に入学するために必要な単位を取得できる授業はなかった。医学の道に進みたいと願う彼女の思いを知ったある教員は「一緒に授業をつくろう」と提案。フカダさんは教授のサポートを受けつつ、名門大学での授業を研究し、自らカリキュラムを練り上げ、大学に提出。授業の受講を希望する仲間を募った。
こうした取り組みによって、SUAで初めて一般化学の授業が開講。その後、他の理数系授業も次々と開設された。20年には「生命科学コース」と「医学大学院進学準備プログラム」もスタート。メディカルスクールの出願に必要とされる科目を履修できるようになった。
卒業後は病院での勤務経験を積みながら、医学部への受験を開始。何度も挫折しかける中で、彼女を支えたのはSUAで培った「Never give up!(決して諦めない!)」との精神だった。不断の努力を続け、昨年、難関のハワイ大学医学部の準備プログラムに晴れて合格した。
フカダさんは本年2月に第1子を出産。子育てと勉学の両立に挑む。夢は、愛するハワイのカウアイ島で医師として働くこと。「人々の生命と未来を守る医師になります!」
●2期生 ダマン・チカラさん
●2期生 ダマン・チカラさん
研究論文が国際的学術誌に掲載
研究論文が国際的学術誌に掲載
SUAで向学の日々を送ったダマン・チカラさん。卒業後は“人の人生を少しでも豊かにできる仕事がしたい”と、インドの非営利団体でスラム街の若者のキャリア支援に携わった。その後、教育コンサルティング機関に勤め、教育課題の分析など実地経験を積んできた。
現在は、アメリカ・南カリフォルニア大学の政策研究機関で、子どもの教育政策について研究を重ねる。
学力や家庭環境の違いによって生じる「学びの経験」の差に着目し、学校の教師との関係などが、学生の学び方や成長にどのような影響を与えるのかを分析。さらに、その違いが、学習意欲や将来の進路選択にどう結びつくのかにも目を向け、教育の在り方を問い直す研究も進めている。
これまでの研究成果をまとめた論文は国際的な学術誌に掲載され、賞を受けるなど高く評価されている。
チカラさんがこうした研究に興味を抱いたのは、SUAでの経験がある。
在学中は模擬国連クラブに所属し、国際会議に参加。論理的思考力と発信力を磨いた。
一方、卒業研究ではテーマが定まらず、焦りを感じる時期もあった。そんな時、教授や学友が親身になって相談に乗ってくれたという。そこには、競争を重視する教育環境とは異なり、互いの成長を喜び合うSUAならではの温かなつながりがあった。この経験を通して“教育の価値は点数だけで測れるものではない”と実感した。
チカラさんは「人に支えられた経験が、学生の成長にどのようにつながるのかを明らかにしたい」と語る。
SUAで向学の日々を送ったダマン・チカラさん。卒業後は“人の人生を少しでも豊かにできる仕事がしたい”と、インドの非営利団体でスラム街の若者のキャリア支援に携わった。その後、教育コンサルティング機関に勤め、教育課題の分析など実地経験を積んできた。
現在は、アメリカ・南カリフォルニア大学の政策研究機関で、子どもの教育政策について研究を重ねる。
学力や家庭環境の違いによって生じる「学びの経験」の差に着目し、学校の教師との関係などが、学生の学び方や成長にどのような影響を与えるのかを分析。さらに、その違いが、学習意欲や将来の進路選択にどう結びつくのかにも目を向け、教育の在り方を問い直す研究も進めている。
これまでの研究成果をまとめた論文は国際的な学術誌に掲載され、賞を受けるなど高く評価されている。
チカラさんがこうした研究に興味を抱いたのは、SUAでの経験がある。
在学中は模擬国連クラブに所属し、国際会議に参加。論理的思考力と発信力を磨いた。
一方、卒業研究ではテーマが定まらず、焦りを感じる時期もあった。そんな時、教授や学友が親身になって相談に乗ってくれたという。そこには、競争を重視する教育環境とは異なり、互いの成長を喜び合うSUAならではの温かなつながりがあった。この経験を通して“教育の価値は点数だけで測れるものではない”と実感した。
チカラさんは「人に支えられた経験が、学生の成長にどのようにつながるのかを明らかにしたい」と語る。
●7期生 ジェニファー・クックさん
●7期生 ジェニファー・クックさん
子どもの笑顔輝く未来のために
子どもの笑顔輝く未来のために
2007年にSUAに入学したジェニファー・クックさん。彼女には忘れられない出来事がある。環境をテーマにしたプログラムでアマゾンを訪れ、村の子どもたちと交流した時のこと。皆、学ぶ意欲にあふれているにもかかわらず、教師は月に一度しか来ないという。子どもの中には障がいがあり、特別な支援を必要とする子もいた。
“子どもの幸福を開く教育を!”――この時の思いを胸に、クックさんは教育の道を歩み始めた。
クックさんは卒業後、南カリフォルニア大学大学院で2年間学び、教員となった。主に高校教員として、ワシントン、シカゴなど各地で勤務。虐待を受けた子どもをはじめ、多様な背景を持つ生徒と真摯に向き合ってきた。
壁にぶつかるたびに思い返したのは、SUAで学んだ“慈悲を根底にした教育”だった。目の前の一人に寄り添い、信頼を築く教育に尽くしてきた。
クックさんは、身体的・精神的な傷を負った子どもたちと出会う中で、次第に医療の面でも支援がしたいとの思いが募っていく。そして本年、看護師という新たな夢に向かって前進を開始した。12年にわたる教員生活を終え、看護師の資格試験に向けて集中プログラムを受けている。
1児の母として子育てに奮闘しながらの挑戦。しかし、「Nothing is impossible!(不可能はないよ!)」と声を弾ませる。
「いつか、SUAで自らの教育と看護の体験を学生に伝えられたら、こんなうれしいことはありません」。子どもの笑顔輝く未来のために走り続ける。
2007年にSUAに入学したジェニファー・クックさん。彼女には忘れられない出来事がある。環境をテーマにしたプログラムでアマゾンを訪れ、村の子どもたちと交流した時のこと。皆、学ぶ意欲にあふれているにもかかわらず、教師は月に一度しか来ないという。子どもの中には障がいがあり、特別な支援を必要とする子もいた。
“子どもの幸福を開く教育を!”――この時の思いを胸に、クックさんは教育の道を歩み始めた。
クックさんは卒業後、南カリフォルニア大学大学院で2年間学び、教員となった。主に高校教員として、ワシントン、シカゴなど各地で勤務。虐待を受けた子どもをはじめ、多様な背景を持つ生徒と真摯に向き合ってきた。
壁にぶつかるたびに思い返したのは、SUAで学んだ“慈悲を根底にした教育”だった。目の前の一人に寄り添い、信頼を築く教育に尽くしてきた。
クックさんは、身体的・精神的な傷を負った子どもたちと出会う中で、次第に医療の面でも支援がしたいとの思いが募っていく。そして本年、看護師という新たな夢に向かって前進を開始した。12年にわたる教員生活を終え、看護師の資格試験に向けて集中プログラムを受けている。
1児の母として子育てに奮闘しながらの挑戦。しかし、「Nothing is impossible!(不可能はないよ!)」と声を弾ませる。
「いつか、SUAで自らの教育と看護の体験を学生に伝えられたら、こんなうれしいことはありません」。子どもの笑顔輝く未来のために走り続ける。