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訪韓リポート 済州編 2025年8月29日

新世紀を開く人材と活力の天地
16日の午後3時50分に済州韓日友好研修センターに到着した交流団一行を、韓国の同志が三色旗を振って大歓迎した

 韓国で開催された「南アジア・韓国・日本合同研修会」(14~17日)。ここでは、16、17日の舞台となった済州島での模様とともに、日本の交流団として参加した友の声を紹介する。(記事=田島大樹)

 研修会参加者が、ソウルから済州島に向かった16日。その移動のさなかも、韓国の友の真心を感じずにはいられなかった。
 飛行機に乗れば、「インド、タイ、マレーシア、シンガポール、日本からいらっしゃったSGIの皆さま、こんにちは!」との機内アナウンス。大韓航空からの歓迎の言葉に、メンバーの心は躍った。
 空港からバスで済州韓日友好研修センターへ向かう道中も、広い草原で韓国の友が「ようこそ韓国へ」との横断幕を広げ、手を振って歓迎してくれた。
 ほんの一瞬の出会いでも各国から集った同志を真心で迎えたい!――至る所に、そんな思いがあふれていた。
 車窓には、石垣に囲まれた家やミカン畑……。南国情緒漂う町並みを抜け、交流団がセンターに着いたのは午後3時50分だった。
 ◇ 
 この時、入り口で遠来の友を出迎えた一人が西済州圏・圏婦人部長の洪京希さん。「全てに勝利し、アジアの同志を迎えることができました。これ以上の喜びはありません!」
 韓国にとって、今回の研修会は参加者だけのものではなかった。研修会の舞台となるソウルや済州をはじめ、全土の同志が“広布を進めた姿で研修会を迎えよう”と、2年前から青年世代の拡大と育成に取り組んできた。
 また、済州はこれまで就職などで若者が転出することが多かった地域。“ただでさえ青年世代が少ない中にあって、どう育成するのか”――リーダーたちは真剣に議論し、まず「題目から出発すること」を決めた。
 洪さんらリーダーが中心となり、毎朝、同盟唱題を開始。祈りは決意の連鎖となり、一つ一つの縁を大切にしながら、青年拡大に挑む友が増えていった。
 西済州圏では、座談会の青年参加にも注力。青年部を中心に企画チームを組み、青年世代が集いやすい時間に開催したり、フリーマーケットの実施や青年の趣味や悩みに合わせた企画を設けたりするなど、青年世代一人一人の状況を考え、気軽に会館へ足を運べる工夫を凝らした。その中で、地元での就職を勝ち取った青年や、引きこもりから社会復帰した友などが誕生。インターネットで見たSGIの情報に興味を持った青年が会館を訪れ、後に入会したというドラマも生まれた。
 こうした戦いの中、班(日本のブロック)に青年1人を含めた新会員3人が誕生し、その全員がその後も3回以上の座談会参加を目指す「大王城班」の挑戦では、圏内の全ての班が達成。洪さんは「“仏法に行き詰まりはない”との先生の言葉を胸に、ますますの心で広布に走ります」と瞳を輝かせた。
 池田先生は1999年5月に済州島を初訪問した折、同志らに次のように呼びかけた。
 「『新しき世紀』を開くものは、『新しきビジョン』の人材であり、『新しき活力』の天地であります」
 まさに、その主役となる新しき力をどう育て、どう伸ばすか――センターで16、17の2日間にわたった研修会の主眼は、自然とそこに向けられた。
 「家庭での信心の継承で心がけていることは?」「青年の宗教離れが進む中、どう拡大しているのか?」
 参加者同士が語らいに花を咲かせる中で、皆が気付いたことがある。国は違えど、同じような課題に直面し、それを乗り越えようと努力していること。だからこそ互いの取り組みに学び、知恵を出し合うことが大切だと感じていた。また、いかなる状況であれ、どこまでも目の前の一人を大切にする中で広布の未来は開けることを確認し合っていた。
 ◇ 
 そんな交流を陰で支えたのは、通訳スタッフ。聞けば、2カ月前から寸暇も惜しんで準備してきたという。それぞれの文化や広布史を知ることはもちろん、研修会の行程や参加者の顔と名前を一致させることまで……。全て円滑に行事を進められるようにするためだ。
 韓国語、日本語、英語、タイ語が飛び交う交流の場。どんな話が出るのか分からない状況にあって、通訳に当たった友の多くが韓国の20代の青年だった。
 語らいはあっという間に過ぎ、閉講式を終えた参加者は、済州新羅ホテルでの集いに向かった。ここは池田先生が済州島を初訪問した折に宿泊し、答礼宴を行った場所だ。
 そこでも各テーブルの中心には、参加者の心と心を結ぼうと通訳に当たる若きスタッフの姿があった。そんな彼らの奮闘に目を細めていたのは、済州方面・副方面長の李泰憲さん。“自らの率先の拡大で青年育成への勢いをつけよう”と対話に挑戦。本年2月に40代の友を入会に導き、7月に晴れて御本尊流布を実らせた。その姿に地域の青年たちも触発され、対話に続いた。
 李さんは胸を張る。「皆さんが訪れたこの済州で、真っ先に池田先生が願われた世界青年学会を構築する。これが私の誓いです!」
 ◇ 
 一切の研修を終え、交流団の乗ったバスが18日朝、センターをゆっくりと出発。その様子を韓国の同志と共に、前日に交流団が記念植樹した桜が見守っていた。ここに集った同志たちは、この桜と共に2030年、そして2050年へ人材の花を咲かせゆく誓いを深めたに違いない。
 師が願った平和の実現へ――アジアから新たな挑戦が始まった。

総新潟長 木下崇さん
終戦80年に平和の思い深く

 今回、私にとって初めての韓国訪問となりましたが、終戦80年というタイミングで開催された意義を、深くかみ締める研修会となりました。
 日本の「終戦の日」である8月15日、ソウルの街に立つ慰安婦像に、多くの花が供えられているのを目にしました。韓国にとって、この日は、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」です。これまでの日本の蛮行に、韓国の人々がいかに苦しめられてきたかに思いをはせました。
 私は2002年、新潟で行われた日韓学生友好展で中心者を務めた際、接する人々の中に日本人への嫌悪感を示す人がいたことを覚えています。これまでの歴史を考えると、当然の反応だったと思います。そうした反日感情がある中で今回、韓国SGIの隅々にまで広がる師弟の心を目の当たりにし、並々ならぬ決意で広布を進めてきた同志一人一人のことを思い、胸が熱くなりました。
 研修会では、各国の同志との語らいを通し、希望の未来を開くために青年育成がいかに大切か、また分断や対立が強まる社会にあって、“一人を大切にする実践”がいかに求められているのかを改めて学びました。
 初代会長・牧口常三郎先生の生誕の地である新潟で戦う一人として、どこまでも目の前の一人を大切にしながら、平和の世紀を築く後継の人材を育ててまいります。

総大阪女性部長 松原直子さん
青年育む創価家族の励まし

 大阪には、日本最大級のコリアタウンがあるなど、韓国は非常に身近な国です。私が活動した地域にも、韓国出身の友がおり、その方と触れ合う中で“家族を大事にする国”という印象を持っていましたが、今回の訪問を通し、その姿勢は自分の家族だけでなく、創価家族に対しても変わらないのだと感じました。
 ある地域では、青年世代と仲良くなった先輩世代が青年の悩みに耳を傾け、寄り添うだけでなく、一緒に誕生日を祝うこともあったそうです。そうした交流の中で青年は入会し、その家族も信心を始めたと伺いました。
 また研修会では、韓国の壮年や婦人のリーダーが、役員の青年たちに笑顔で声をかけ、励ます姿を何度も見ました。そうした温かな雰囲気が組織の中に脈打っているからこそ、青年が躍動しているのだと思います。
 今回の研修会は、各国との言葉の壁に不安がありましたが、通訳を担う青年たちが、私たちが交わす言葉を一言も聞き漏らすまいとメモを取り、伝えてくださったことで思う存分、交流することができました。
 池田先生はよく、青年に“君たちの道を開いておくよ”と語られました。私たちもまた、研修会を支えてくれた青年の未来を開くために、立ち上がる時だと決意しています。深き祈りと行動で、次代に輝く「常勝関西」を築いてまいります。

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