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〈SDGs×SEIKYO〉 解説編「パートナーシップで目標達成へ」 2023年7月25日

 「SDGs×SEIKYO」の解説編「ちーちゃんと考える 未来のカタチ」。今回のテーマは、SDGs(持続可能な開発目標)の目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」です。ここでは特に、開発途上国の支援について考えます。

「パートナーシップで世界はもっと明るくなる」 作・迎朝子
「パートナーシップで世界はもっと明るくなる」 作・迎朝子

 父さん、この本の写真見て! こんなところに日本の国旗があるよ!

 おっ、これはカンボジアにある「日本橋」だ!

 ニホンバシ?

 そうだよ! たしか正式名は「日本・カンボジア友好橋」。日本の支援によって1960年代に建設された橋だ。数年前、改修工事がニュースになっていたな。

 そうなんだ! 外国に、こういう橋はたくさんあるの?

 うん。日本は海外のいろいろな国で、こうした橋をはじめ、道路の整備や工場の建設、また技術の支援などを行っているよ。

 へー、知らなかった! 日本も頑張っているんだね!

 でも、世界の全ての人が豊かな生活を送るには、日本も、国際社会も、さらに協力していかないといけない。父さんも今、勉強中なんだけど、SDGsの「目標17 パートナーシップで目標を達成しよう」では、先進国が開発途上国に対するODAについて具体的な目標を示している。例えば……。

 ちょっと待って! ODAって何のこと?

 ごめん、少し説明が必要だったね……。ODAというのは、開発途上国に対して、他国の政府が行う資金や技術の協力のことだよ。日本語では「政府開発援助」と言うんだ。
 「目標17」では、日本を含む先進国が、開発途上国へのODAを、国民総所得(GNI)比で0・7%を目指そう、と呼びかけている。でも、実現できているのは世界で数カ国。日本も達成できていないんだ。

 なんだか難しい話だなあ……。

 つまり、日本も世界も、開発途上国への支援に、さらに力を注がないといけないということだよ。コロナ禍の影響で、経済的に貧しい国は、さらに状況が厳しくなっている。

 そっか……。

 2000年から比べると、実は世界のODAはかなり増えていて、貧困に苦しむ人々も大きく減ったんだ。一方、日本はかつてODAの額が世界1位だったけど、最近では予算が半減してしまっている。解決しないといけない国内の問題も多いからね。

 父さんが言っていた「パートナーシップ」っていうのは、みんなで協力し合うってことなの?

 そうだよ。みんなが同じ地球に暮らす一員として、国や民族の違いを乗り越え、助け合う。それが、SDGsを達成するための一番大事な「手段」でもあるし、目指すべき「未来のカタチ」でもある。
 国による協力も大切だ。でも、民間企業や個人による支援も、ますます大切になってきているよ。

 ほかにも、日本が世界のためにできることってあるかな?

 日本は、大きな公害や自然災害を経験してきた国だ。国として、どのように復興を進めてきたか。どのように苦難を乗り越えてきたか。いかに防災対策をしていくか。それを世界に伝えていくことも、大きな国際貢献になるんじゃないかな。
 あと、世界のために、今いる場所で自分たちに何ができるか――。このことについて、家族や友達と話し合うことも大事だね。それが、目標17の「パートナーシップ」を実践する第一歩になると思うよ。

※ご感想をお寄せください
sdgs@seikyo-np.jp
  
※聖教電子版の「SDGs」特集ページが閲覧できます。
https://www.seikyoonline.com/summarize/sdgs_seikyo.html

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