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名字の言 『枕草子』で“気品の高い”とされたもの 2025年9月10日

 9月に入っても暑い日が続いている。先日、道すがらに見たかき氷店の前で、炎天下に、入店を待つ人が長い列をつくっていた▼かき氷の歴史は古い。『枕草子』には「気品の高いもの」の一つとして“削った氷にアマチャヅルの煮汁をかけ、新しい金物のわんに入れたさま”とある。エアコンのない平安時代、かき氷を口に含み、わずかな涼を取っては炎暑をしのぐ。当時の人々はそこに品格の高さを感じたのかもしれない▼最近、引っ越してきたという友の自宅を訪れた。すでに日は暮れたものの、日中の熱気が残り、少し歩いただけでも汗ばんだ。約束の時間に到着し、インターホンを押すと友が玄関の扉を開け、笑顔で迎え入れてくれた▼そして冷たいおしぼりを手渡された。「暑い中、ありがとうございます。会えてうれしいです」と友。その心遣いと言葉に暑さも疲れも飛び、心に清風が吹き込んだ気がした▼数値的な気温の高低によって体感する寒暖がある。一方で、人の振る舞いや言葉から伝わってくる心の温かさや、すがすがしさがある。創価の同志は、“広布のため”“友のため”と猛暑の夏も、厳寒の冬も走り続けている。その一貫した信念の行動に、気高い志、高貴な人格が薫っている。(城)

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