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〈教育〉 楽しく片付け 2026年5月28日

親子で心地よい時間を

 小学校のプリントが部屋のどこかに消えた……。子ども部屋が年中散らかっていて、お困りのご家庭はございませんか。小学生の部屋が片付きにくいのには、理由があるそうです。『かわいい 楽しい はじめてのお片づけレッスン』(講談社)の著者で、メディア・SNS等で片付けの魅力を発信する後藤まりさんに、子ども部屋の片付けについて聞きました。

整理収納アドバイザー 後藤まりさん
◆基本ステップ

 子どもの部屋というのは、なかなか片付かないものですよね。小学生であれば、なおさらでしょう。なぜなのでしょうか。
 親が「机をきれいにしなさい」と言うと、子どもはたいてい、机上の散らかった物だけを引き出しなどに詰め込もうとします。
 この“取りあえず物をしまう”という動作が、実はくせものなんです。
 物がどんどん押し込まれてぐちゃぐちゃになり、何がどこにあるのかが分からなくなります。そうすると、片付けるのがおっくうになってしまいます。
 ポイントは、次の基本ステップに沿って片付けることです。親子で確認しながら進めてみましょう。
  
 ①全部出す
 机の引き出し、ランドセル、衣装ケースなど、片付けたい場所の中にある物をまず全部出します。中に入っている物が目に見える状態になることで、本当に必要なもの、使っていない物がパッと分かります。全部出すというと、初めは大変に思えるかもしれませんが、実際にやってみると、そこまで時間はかかりません。
  
 ②三つに分ける
 出した物を「いる」「いらない」「モヤモヤ」の三つに分けます。「いる」は、現在使っている、または今後も使用する物。「いらない」は、壊れたり汚れたりして使えない物です。「モヤモヤ」は、いるいらないに迷う場合の一時保管場所です。“モヤモヤボックス”を作り、学期ごとに捨てるかどうかを見直すのがオススメです。モヤモヤボックスはどんなものでも構いませんが、透明なプラスチックのものだと、外から確認しやすいでしょう。
  
 ③出し入れしやすく
 いる物が決まったら、しまっていきます。ここで大切なのが“出し入れしやすくする”という点。文房具の入った机の引き出しであれば、文房具が交ざらないよう、仕切りなどで分けます。鉛筆、消しゴムなど種類別のスペースをつくると、出し入れしやすくなります。物をぎゅうぎゅうに詰めないように注意します。
  
 ④元の場所に戻す
 ステップ①~③で、しまう場所が決まったら、最後は元の場所に戻します。
 片付けは、散らかったらやるのではなく、歯磨きなどと同じように習慣づけるものです。「寝る前」や「朝起きた時」など、定期的に行うことで自然と習慣になっていきます。

◆学習効率に影響

 学習机は、本人任せにすると、“カオス”になります。引き出しの中に、えたいの知れない物が入っていたなんていう、恐ろしいことも……。
 片付けの方法については、前述のステップの通りですが、学習机のしまう場所には、“役割”があるのをご存じですか?
 学習机で意識したいのは、「ワンアクション収納」といって、一つの動作で取り出し、一つの動作で戻せる収納方法です。動作の数が最小限になることで、学習効率が上がります。下表の通り、それぞれの特徴を意識してみるといいでしょう。
 片付けというのは、どの子にとっても、生涯にわたって繰り返していくものです。小学生の頃から、“面倒くさい”“苦手だな”という意識が定着してしまうと、社会人として独立してからが大変です。
 逆に、“こうすればきれいになるんだ”とコツを覚えると、片付けの時間を心地よく過ごすことができます。もっと多くの子どもたちに、片付けを楽しんでほしい。そう願っています。

★学習机のしまう場所の特徴
【お悩みQ&A】

 〈Q、部屋が散らかっていると、「早く片付けなさい」と、つい怒ってしまいます〉
 A、感情をぶつけても、子どもはどうしたらいいか分かりません。できるだけ具体的に声がけするようにしましょう。例えば、プリントが散乱していたら、「これはランドセルにしまってね」と伝えます。
 疑問形にして問いかけるのも効果的です。放課後、校帽が置きっ放しになっていたとします。そんな時は、親が置くのではなく、「これは、どうするんだっけ?」と子どもに問いかけます。自分で考えることで、一人で片付けられるようになります。
  
 〈Q、使わなくなった物を手放したがらず、物がたまっていく一方です〉
 A、子どもにとって、物を手放すことには抵抗があるもの。物との“ハッピーな別れ方”として伝えているのが、「リサイクル」です。今は、親子向けのフリーマーケットやリサイクルショップなど、さまざまな方法があります。
 「自分が使わなくなった物を他の人が使ってくれて、環境にも良いんだよ」と説明すると、子どもも納得しやすくなります。
 子どもの物を処分する際は、できるだけ本人に決めてもらいましょう。子どもが主体的に関わることで、物を大切にする姿勢やエコの意識が育まれていきます。

後藤さんの近著。文中の表は著作から転載・加工
後藤さんの近著。文中の表は著作から転載・加工

 ※後藤さんのインスタグラムで情報発信中。

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