〈世界の体験〉 アメリカ 世界市民教育の実現に奮闘する研究者
〈世界の体験〉 アメリカ 世界市民教育の実現に奮闘する研究者
2026年5月8日
アメリカSGI
アランクリタ・チカラさん
アメリカSGI
アランクリタ・チカラさん
「価値ある学びとは何か?」
この問いの答えを探すために、私は毎日、机に向かい、新たな発見を追い求めています。
学校教育における教育内容や方法を理論的、実証的に分析し、より効果的な指導・開発方法を追究する「カリキュラム研究」。
何を、どのタイミングで、どのような方法で学ぶことが最適なのか。そしてどのような学びが、良き人間を育み、社会貢献の人材を輩出できるかを追究する研究です。
専門的にカリキュラム研究に携わって今年で10年目。祈りを根本に、一日一日を勝ち抜いてきました。
「価値ある学びとは何か?」
この問いの答えを探すために、私は毎日、机に向かい、新たな発見を追い求めています。
学校教育における教育内容や方法を理論的、実証的に分析し、より効果的な指導・開発方法を追究する「カリキュラム研究」。
何を、どのタイミングで、どのような方法で学ぶことが最適なのか。そしてどのような学びが、良き人間を育み、社会貢献の人材を輩出できるかを追究する研究です。
専門的にカリキュラム研究に携わって今年で10年目。祈りを根本に、一日一日を勝ち抜いてきました。
米ワシントン州西部の港湾都市シアトル。商工業・交通の要衝として発展してきた
米ワシントン州西部の港湾都市シアトル。商工業・交通の要衝として発展してきた
――私はインド・ニューデリーで3人きょうだいの2番目として生まれました。
両親は、異なるカースト(身分階級制度)同士で結婚したため、周囲から猛反対されたそうです。そのことから、親族の仲が悪く、とりわけ母は、苦しい思いをしていました。
1996年、母が友人から仏法の話を聞き、状況を変えたい一心で創価学会に入会。私も母に続きました。その翌97年、池田先生がインドを訪問し、「日印友好文化祭」に出席されたのです。私は未来部の一員として、先生の前でダンスを披露しました。終了後、“池田先生と共に生きていきたい”との思いがあふれ、涙が止まらなかったのを、昨日のことのように覚えています。人生の原点になりました。
――私はインド・ニューデリーで3人きょうだいの2番目として生まれました。
両親は、異なるカースト(身分階級制度)同士で結婚したため、周囲から猛反対されたそうです。そのことから、親族の仲が悪く、とりわけ母は、苦しい思いをしていました。
1996年、母が友人から仏法の話を聞き、状況を変えたい一心で創価学会に入会。私も母に続きました。その翌97年、池田先生がインドを訪問し、「日印友好文化祭」に出席されたのです。私は未来部の一員として、先生の前でダンスを披露しました。終了後、“池田先生と共に生きていきたい”との思いがあふれ、涙が止まらなかったのを、昨日のことのように覚えています。人生の原点になりました。
SUA生の誇り
SUA生の誇り
進路を考えていた高校生の時、兄が学ぶアメリカ創価大学(SUA)を訪ねました。
「貢献的人生を生きゆく世界市民の確固たる潮流を築く」とのSUAの使命を知り、私もその一翼を担いたいと決心。2005年、5期生として創価の学びやに入りました。
宝の4年間を通して、私は、教育分野で使命を果たしたいと、卒業後はインドの大学院で英文学の修士号を取得しました。
その後は、ニューデリーで体験型学習を取り入れている高校の教員として採用されたのです。今でこそ、体験型学習を重視する学校が増えていますが、当時はまだ少なく、先駆的な学校でした。私は、創価教育の理論を実践しようと、対話や批判的思考の重要性を伝えるなど、授業に工夫を重ねました。
進路を考えていた高校生の時、兄が学ぶアメリカ創価大学(SUA)を訪ねました。
「貢献的人生を生きゆく世界市民の確固たる潮流を築く」とのSUAの使命を知り、私もその一翼を担いたいと決心。2005年、5期生として創価の学びやに入りました。
宝の4年間を通して、私は、教育分野で使命を果たしたいと、卒業後はインドの大学院で英文学の修士号を取得しました。
その後は、ニューデリーで体験型学習を取り入れている高校の教員として採用されたのです。今でこそ、体験型学習を重視する学校が増えていますが、当時はまだ少なく、先駆的な学校でした。私は、創価教育の理論を実践しようと、対話や批判的思考の重要性を伝えるなど、授業に工夫を重ねました。
シアトルのボランティア・パーク地区の友と(本年1月、後列左端がチカラさん)
シアトルのボランティア・パーク地区の友と(本年1月、後列左端がチカラさん)
しかし、人間関係で悩みました。年上の教員らから無視されるようになったのです。年功序列の風習が強く、一番新しく入った私に対する、ねたみでした。“必ずこの苦境を突破してみせる。皆を味方にする”と、毎朝、御本尊の前で強く祈り続けました。学校では、明るく振る舞う中で、徐々に笑顔を向けてくれる教員が増え、最終的には、皆が“良き仲間”となりました。仕事でも11年生(日本の高校生に相当)の新しい教科書作成を任されたり、学生サービス委員会の責任者に就任したりするなど、信頼を勝ち得ることができました。私が勤務した、この高校は、インドでも指折りの名門校とたたえられるようになりました。
この頃、SUA大学院の修士課程プログラム「リーダーシップと社会変革のための教育基礎学」がスタートするというニュースを耳にしました。私自身、創価教育の素晴らしさを世界に伝えていく、そのための力を付けたいと願っていました。14年、同プログラムの1期生として、再びSUAに戻り、研究にいそしみ、2年で修了できました。
しかし、人間関係で悩みました。年上の教員らから無視されるようになったのです。年功序列の風習が強く、一番新しく入った私に対する、ねたみでした。“必ずこの苦境を突破してみせる。皆を味方にする”と、毎朝、御本尊の前で強く祈り続けました。学校では、明るく振る舞う中で、徐々に笑顔を向けてくれる教員が増え、最終的には、皆が“良き仲間”となりました。仕事でも11年生(日本の高校生に相当)の新しい教科書作成を任されたり、学生サービス委員会の責任者に就任したりするなど、信頼を勝ち得ることができました。私が勤務した、この高校は、インドでも指折りの名門校とたたえられるようになりました。
この頃、SUA大学院の修士課程プログラム「リーダーシップと社会変革のための教育基礎学」がスタートするというニュースを耳にしました。私自身、創価教育の素晴らしさを世界に伝えていく、そのための力を付けたいと願っていました。14年、同プログラムの1期生として、再びSUAに戻り、研究にいそしみ、2年で修了できました。
良きインパクト
良きインパクト
しかし、この頃から体調が悪い日が続き、病院での診断結果は、「甲状腺機能亢進症」。ホルモンバランスが乱れ、精神的にも不安定になるなど、日常生活にも支障をきたしました。また、自身が達成できたことを評価できない「インポスター症候群」があることも分かりました。
17年から、インディアナ州にあるパデュー大学大学院で博士課程の挑戦が始まりましたが、病魔との闘いに何度も打ち砕かれそうになりました。
つらい時に読み返したのは、SUA卒業式に贈られた創立者・池田先生のメッセージでした。
「学び抜く心こそ不敗の原理であります。永遠の宝石であります」
この言葉に触れるたび、人類の幸福のために、未来を担う世界市民を育めるように、生涯、学び続けようと定めた、あの日の誓いがよみがえりました。
しかし、この頃から体調が悪い日が続き、病院での診断結果は、「甲状腺機能亢進症」。ホルモンバランスが乱れ、精神的にも不安定になるなど、日常生活にも支障をきたしました。また、自身が達成できたことを評価できない「インポスター症候群」があることも分かりました。
17年から、インディアナ州にあるパデュー大学大学院で博士課程の挑戦が始まりましたが、病魔との闘いに何度も打ち砕かれそうになりました。
つらい時に読み返したのは、SUA卒業式に贈られた創立者・池田先生のメッセージでした。
「学び抜く心こそ不敗の原理であります。永遠の宝石であります」
この言葉に触れるたび、人類の幸福のために、未来を担う世界市民を育めるように、生涯、学び続けようと定めた、あの日の誓いがよみがえりました。
夫のラジェンドラ・ブディラジャさん㊧と
夫のラジェンドラ・ブディラジャさん㊧と
そして23年8月、ついに博士号を取得することができたのです。
現在はワシントン州シアトルに居住しながら、リーダーシップ教育を提供するNPO法人にボランティアとして所属し、バーチャルで学べる「異文化間リーダーシップ教育」のプログラムに携わっています。また明年、私の博士論文を基にした書籍を共同出版する予定で、その準備にも全力を挙げています。
こうした取り組みの根底には、常日頃の学会活動が欠かせません。師弟不二の誓願と、真剣な祈りを根本に、幸の連帯を広げていこうと決意しています。
世界に良きインパクトを与える教育者になる――私が描いた、この大きな夢への挑戦は、始まったばかりです。
そして23年8月、ついに博士号を取得することができたのです。
現在はワシントン州シアトルに居住しながら、リーダーシップ教育を提供するNPO法人にボランティアとして所属し、バーチャルで学べる「異文化間リーダーシップ教育」のプログラムに携わっています。また明年、私の博士論文を基にした書籍を共同出版する予定で、その準備にも全力を挙げています。
こうした取り組みの根底には、常日頃の学会活動が欠かせません。師弟不二の誓願と、真剣な祈りを根本に、幸の連帯を広げていこうと決意しています。
世界に良きインパクトを与える教育者になる――私が描いた、この大きな夢への挑戦は、始まったばかりです。
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