「聖教の未来」を真剣に考えた夜――創刊記念イベントから
「聖教の未来」を真剣に考えた夜――創刊記念イベントから
2026年4月23日
- ◆登壇者◆
- 日本大学教授 西田亮介さん
- 編集工学研究所社長 安藤昭子さん
- ◆登壇者◆
- 日本大学教授 西田亮介さん
- 編集工学研究所社長 安藤昭子さん
SNSが普及し、情報が瞬時に拡散される時代において、新聞メディアがいかに信頼を築き、人と社会をつなぐ存在であるかが問われています。今月8日に東京・信濃町の世界聖教会館で開催された本紙創刊75周年記念イベント(9日付で既報)では、「聖教新聞のあれこれ」と題し、日本大学教授の西田亮介さんと、編集工学研究所社長の安藤昭子さんをゲストに迎えて、新聞メディアの現状や本紙の可能性について語り合ってもらいました。ここでは要旨を紹介します。
SNSが普及し、情報が瞬時に拡散される時代において、新聞メディアがいかに信頼を築き、人と社会をつなぐ存在であるかが問われています。今月8日に東京・信濃町の世界聖教会館で開催された本紙創刊75周年記念イベント(9日付で既報)では、「聖教新聞のあれこれ」と題し、日本大学教授の西田亮介さんと、編集工学研究所社長の安藤昭子さんをゲストに迎えて、新聞メディアの現状や本紙の可能性について語り合ってもらいました。ここでは要旨を紹介します。
本紙の創刊記念イベントに登壇した日本大学教授の西田亮介さん㊨と、編集工学研究所社長の安藤昭子さん㊥。機関紙の役割などについて、率直な意見が交わされた(8日、東京・信濃町の世界聖教会館で)
本紙の創刊記念イベントに登壇した日本大学教授の西田亮介さん㊨と、編集工学研究所社長の安藤昭子さん㊥。機関紙の役割などについて、率直な意見が交わされた(8日、東京・信濃町の世界聖教会館で)
●情報は減らす方がいい?
●情報は減らす方がいい?
――“新聞離れ”が、一段と進んでいます(日本新聞協会によれば、この20年で日刊紙の発行部数は半分以下に減少)。日本のメディアの状況や、新聞という媒体の立ち位置などについて、どのような問題意識をお持ちでしょうか。
◆西田◆
世界を見ても報道で生き残っている媒体は、紙からネットに軸足を移しています。紙の新聞の時代が終わりかけている一方で、重要なのは、新聞社の機能だと考えています。
それは、150年ほどの歴史の中で培われた新聞を作るハード(設備)、記者育成などの人のインフラ(基盤)、流通させるノウハウ(方法)です。
日本の新聞業界全体では、この10年で25%ほど人員が減少しているということですから、このまま民業が成り立たなくなってしまえば、新聞社の機能も散逸してしまう。なかなか厳しい業界の現状だと思います。
――“新聞離れ”が、一段と進んでいます(日本新聞協会によれば、この20年で日刊紙の発行部数は半分以下に減少)。日本のメディアの状況や、新聞という媒体の立ち位置などについて、どのような問題意識をお持ちでしょうか。
◆西田◆
世界を見ても報道で生き残っている媒体は、紙からネットに軸足を移しています。紙の新聞の時代が終わりかけている一方で、重要なのは、新聞社の機能だと考えています。
それは、150年ほどの歴史の中で培われた新聞を作るハード(設備)、記者育成などの人のインフラ(基盤)、流通させるノウハウ(方法)です。
日本の新聞業界全体では、この10年で25%ほど人員が減少しているということですから、このまま民業が成り立たなくなってしまえば、新聞社の機能も散逸してしまう。なかなか厳しい業界の現状だと思います。
日本大学教授 西田亮介さん
日本大学教授 西田亮介さん
◆安藤◆
西田さんがおっしゃる通り、新聞メディアは厳しい状況ですね。ただ、情報と人間の付き合い方を考えた時に、紙の新聞には時間と空間の「限定性」の価値があると私は思います。
紙面に載るのは、締め切り時間までの情報に限られています(時間の限定性)。また、紙面に載せられる文字数にも限りがあります(空間の限定性)。逆に、ネットの情報は常に更新され、文字数にも限りはありません。
爆発的にあふれ出る情報に、人間の認知機能が対応できていない今の社会においては、むしろ、紙の新聞が持つ、情報が限定される価値、情報を減らす価値というのが、生きてくるのではないでしょうか。
◆安藤◆
西田さんがおっしゃる通り、新聞メディアは厳しい状況ですね。ただ、情報と人間の付き合い方を考えた時に、紙の新聞には時間と空間の「限定性」の価値があると私は思います。
紙面に載るのは、締め切り時間までの情報に限られています(時間の限定性)。また、紙面に載せられる文字数にも限りがあります(空間の限定性)。逆に、ネットの情報は常に更新され、文字数にも限りはありません。
爆発的にあふれ出る情報に、人間の認知機能が対応できていない今の社会においては、むしろ、紙の新聞が持つ、情報が限定される価値、情報を減らす価値というのが、生きてくるのではないでしょうか。
編集工学研究所社長 安藤昭子さん
編集工学研究所社長 安藤昭子さん
◆西田◆
今まさにおっしゃった通り、情報が多くなりすぎた時代です。その一方、人間の認知能力は、大きくは進化していないので、情報量があふれると追いつかなくなるのは当然でしょう。
ぼくは2010年代から、情報の「整理・分析・啓蒙」が重要だと申し上げてきました。大量にあふれている情報を整理し、分析して意味を見いだして、情報を届けていく。そして、情報をどう捉えればよいかという読み方を啓蒙(解説)する。メディアには、こうした役割がますます求められています。
◆安藤◆
大量の情報をどう自分のものにするか、という点を考えた時、自分自身の「編集力」が大切になってきます。
ここで私たち編集工学研究所の「編集」という考え方をお話ししたいと思います。
一般的には、さまざまな情報を集めて整理し、新聞や映像などの一つのコンテンツにまとめる作業が、編集です。
私たちが言う「編集」は、記者などが行う専門的な仕事に限られるものではありません。それは、人間の根源的な活動であり、情報を扱う営み全般を指します。
例えば、スーパーを歩くと、キャベツやひき肉がある。この時点ではただの情報に過ぎません。
しかし、「今日の晩御飯は何にしようかな」という問いが立った時、キャベツやひき肉といった情報が、自分の中で編集され、新たにロールキャベツという考えが生まれます。
このように、私たちは日常的に編集を行っています。世の中にある情報を自分のものとして編集するには、自分の中に「問い」がある状態が大事なんです。
◆西田◆
膨大な情報を処理する方法については、生成AI(人工知能)の登場が劇的に状況を変えています。
AIは、すでに普及しているネットの基盤の上で動くので、あっという間に利用者が広がっています。
便利で生産性の高いAIが情報を取りまとめてくれるので、ますますメディアの役割が問われてくるでしょう。
メディアは信頼できる情報が流通する基盤です。その基盤を維持するためには、何より「信頼感」が重要になってきています。
社会では権威への不信感が広がっています。権威とは、マスメディアだけでなく、ぼくのような大学教員も含まれていると考えています。
正確な情報を提供するところに成り立つ「信頼」が大事なのはもちろんですが、「信頼感」は「この人が言うなら信じてみようかな」という慣れ親しみのことです。
真面目なことを言うだけでは信頼感は得られません。信頼と信頼感、両方を満たす努力が必要なのです。
今は動画全盛の時代ですから、ぼく個人としても、動画メディアの中での振る舞いを考えながら、信頼と信頼感を培っていこうと試行錯誤しています。
◆西田◆
今まさにおっしゃった通り、情報が多くなりすぎた時代です。その一方、人間の認知能力は、大きくは進化していないので、情報量があふれると追いつかなくなるのは当然でしょう。
ぼくは2010年代から、情報の「整理・分析・啓蒙」が重要だと申し上げてきました。大量にあふれている情報を整理し、分析して意味を見いだして、情報を届けていく。そして、情報をどう捉えればよいかという読み方を啓蒙(解説)する。メディアには、こうした役割がますます求められています。
◆安藤◆
大量の情報をどう自分のものにするか、という点を考えた時、自分自身の「編集力」が大切になってきます。
ここで私たち編集工学研究所の「編集」という考え方をお話ししたいと思います。
一般的には、さまざまな情報を集めて整理し、新聞や映像などの一つのコンテンツにまとめる作業が、編集です。
私たちが言う「編集」は、記者などが行う専門的な仕事に限られるものではありません。それは、人間の根源的な活動であり、情報を扱う営み全般を指します。
例えば、スーパーを歩くと、キャベツやひき肉がある。この時点ではただの情報に過ぎません。
しかし、「今日の晩御飯は何にしようかな」という問いが立った時、キャベツやひき肉といった情報が、自分の中で編集され、新たにロールキャベツという考えが生まれます。
このように、私たちは日常的に編集を行っています。世の中にある情報を自分のものとして編集するには、自分の中に「問い」がある状態が大事なんです。
◆西田◆
膨大な情報を処理する方法については、生成AI(人工知能)の登場が劇的に状況を変えています。
AIは、すでに普及しているネットの基盤の上で動くので、あっという間に利用者が広がっています。
便利で生産性の高いAIが情報を取りまとめてくれるので、ますますメディアの役割が問われてくるでしょう。
メディアは信頼できる情報が流通する基盤です。その基盤を維持するためには、何より「信頼感」が重要になってきています。
社会では権威への不信感が広がっています。権威とは、マスメディアだけでなく、ぼくのような大学教員も含まれていると考えています。
正確な情報を提供するところに成り立つ「信頼」が大事なのはもちろんですが、「信頼感」は「この人が言うなら信じてみようかな」という慣れ親しみのことです。
真面目なことを言うだけでは信頼感は得られません。信頼と信頼感、両方を満たす努力が必要なのです。
今は動画全盛の時代ですから、ぼく個人としても、動画メディアの中での振る舞いを考えながら、信頼と信頼感を培っていこうと試行錯誤しています。
●一般の新聞との違いとは
●一般の新聞との違いとは
――新聞メディアが難しい状況にあるからこそ、本紙では、より価値ある紙面を作っていきたいと考えています。本紙の紙面制作の印象や今後のあり方について、お聞かせください。
◆安藤◆
聖教新聞社の皆さんとの関わりは、読書についての記事で取材していただいたのが始まりです(創価新報2025年3月1日付)。
先ほど記者の方に伺いましたが、聖教新聞には通信員が全国にいるということで、とても面白いなと思いました(本紙通信員は70年以上の歴史があり、全国約2000人が活躍している)。
こうした貴重な取り組みをされている聖教新聞のあり方は、一般の新聞とは分けて考えた方がいいのではないかという印象です。
――新聞メディアが難しい状況にあるからこそ、本紙では、より価値ある紙面を作っていきたいと考えています。本紙の紙面制作の印象や今後のあり方について、お聞かせください。
◆安藤◆
聖教新聞社の皆さんとの関わりは、読書についての記事で取材していただいたのが始まりです(創価新報2025年3月1日付)。
先ほど記者の方に伺いましたが、聖教新聞には通信員が全国にいるということで、とても面白いなと思いました(本紙通信員は70年以上の歴史があり、全国約2000人が活躍している)。
こうした貴重な取り組みをされている聖教新聞のあり方は、一般の新聞とは分けて考えた方がいいのではないかという印象です。
各地で活躍する本紙通信員(愛知)
各地で活躍する本紙通信員(愛知)
◆西田◆
聖教新聞は、事件取材などの一般的な意味の報道を担っているのではなく、機関紙であり、会員読者とのつながりを強くするところに軸足があるはずなので、一般の新聞とは役割が違うのではないでしょうか。
ぼくは10年以上、聖教新聞社の方とも仕事をしています。記者の方が事前にしっかり予習をしてから取材に臨まれているし、記事もじっくり手をかけて、真面目に作られている印象です。
好ましい意味で、古き良きメディアの作り方を思い起こさせてもらって、背筋が伸びる思いがしますね。
◆西田◆
聖教新聞は、事件取材などの一般的な意味の報道を担っているのではなく、機関紙であり、会員読者とのつながりを強くするところに軸足があるはずなので、一般の新聞とは役割が違うのではないでしょうか。
ぼくは10年以上、聖教新聞社の方とも仕事をしています。記者の方が事前にしっかり予習をしてから取材に臨まれているし、記事もじっくり手をかけて、真面目に作られている印象です。
好ましい意味で、古き良きメディアの作り方を思い起こさせてもらって、背筋が伸びる思いがしますね。
●動画の強さと活字の良さ
●動画の強さと活字の良さ
――ありがとうございます。本紙では日々の紙面制作とともに、電子版や動画・音声コンテンツの充実にも取り組んでいます。動画と活字の違いについてはどう考えていますか。
◆西田◆
動画は身ぶり手ぶりなど非言語的(ノンバーバル)な要素がたくさんあるので情報量が多く、見る人の注意も散漫になります。
文字起こしをして、改めて読むと、主語と述語が対応していないなど、実は論理が通っていないことも少なくありません。余計な情報が入ってきてしまうので、情報を収集する上では、動画は“コスパ”が悪い媒体ですよね。
ですので、調べ物をする時は基本的に活字が好ましいと思っています。
――ありがとうございます。本紙では日々の紙面制作とともに、電子版や動画・音声コンテンツの充実にも取り組んでいます。動画と活字の違いについてはどう考えていますか。
◆西田◆
動画は身ぶり手ぶりなど非言語的(ノンバーバル)な要素がたくさんあるので情報量が多く、見る人の注意も散漫になります。
文字起こしをして、改めて読むと、主語と述語が対応していないなど、実は論理が通っていないことも少なくありません。余計な情報が入ってきてしまうので、情報を収集する上では、動画は“コスパ”が悪い媒体ですよね。
ですので、調べ物をする時は基本的に活字が好ましいと思っています。
「ラジオ SEIKYO LABO」のスタジオ
「ラジオ SEIKYO LABO」のスタジオ
◆安藤◆
情報を受信した瞬間の刺激は、音も動きも全て入ってくる動画が圧倒的に強いですね。
一方で、活字は、頭の中で意味やイメージに変換して初めて、自分の記憶や思考と結びつきます。その瞬間の刺激に、人間は気持ち良さを感じます。
ところが、動画の反射的な刺激に慣れてしまうと、活字をイメージに変換するという作業が面倒くさくなり、耐えられなくなってしまいます。
活字を読むのが面倒だと感じる心を超えるのは、好奇心や問題意識です。それらを育めるような環境を提供するのは、メディアが担うべき責任だと思います。
◆安藤◆
情報を受信した瞬間の刺激は、音も動きも全て入ってくる動画が圧倒的に強いですね。
一方で、活字は、頭の中で意味やイメージに変換して初めて、自分の記憶や思考と結びつきます。その瞬間の刺激に、人間は気持ち良さを感じます。
ところが、動画の反射的な刺激に慣れてしまうと、活字をイメージに変換するという作業が面倒くさくなり、耐えられなくなってしまいます。
活字を読むのが面倒だと感じる心を超えるのは、好奇心や問題意識です。それらを育めるような環境を提供するのは、メディアが担うべき責任だと思います。
●聖教は「界隈」を作るメディア
●聖教は「界隈」を作るメディア
――本紙の読者の中には、面白いと感じた記事を友人に紹介し、語ってくださる方もいます。周囲の人と実際に会って語り合うことが、好奇心や問題意識を育むきっかけになることがあります。
◆西田◆
創価学会には、聖教新聞を使った対話会もありますよね。以前、学会の方と何回か対話会をやったことがあるんですよ。何年か前には、青年部と池田華陽会の代表の方とのてい談が、紙面になりました(創価新報23年1月18日付)。
聖教新聞を話題の中心にして、「この内容は私たちに置き換えてみたら、こういうことなのかもしれないね」などと皆で話し合いながら、つながりを深めていく様子は、メディアの原初的な姿と言えます。とても好ましいことではないかと思います。
――本紙の読者の中には、面白いと感じた記事を友人に紹介し、語ってくださる方もいます。周囲の人と実際に会って語り合うことが、好奇心や問題意識を育むきっかけになることがあります。
◆西田◆
創価学会には、聖教新聞を使った対話会もありますよね。以前、学会の方と何回か対話会をやったことがあるんですよ。何年か前には、青年部と池田華陽会の代表の方とのてい談が、紙面になりました(創価新報23年1月18日付)。
聖教新聞を話題の中心にして、「この内容は私たちに置き換えてみたら、こういうことなのかもしれないね」などと皆で話し合いながら、つながりを深めていく様子は、メディアの原初的な姿と言えます。とても好ましいことではないかと思います。
本紙を手に語らう同志(栃木)
本紙を手に語らう同志(栃木)
◆安藤◆
新聞が出始めた17世紀、ロンドンのコーヒーハウスでは、集まった人々が新聞などを情報源にしながら、語り合っていました。
ドイツの哲学者ハーバーマスは、そういう「場」のことを「公共圏」と呼びました。
当時はそこでしか得られない情報が、人々を結びつけていましたが、ネットが普及した現代には、情報それ自体に希少性はありません。
人を結びつけるものはいくつかありますが、信仰の存在はすごく大きいと思います。信仰という強い紐帯を軸にして、情報環境の中を区切り、「界隈」を作っていく。ここで言う界隈というのは、先ほど例に挙げたコーヒーハウスのような、関心を語り合う場のことです。
聖教新聞は、そういう界隈性を持った先進的なメディアだと捉えてみてはいかがでしょうか。
◆安藤◆
新聞が出始めた17世紀、ロンドンのコーヒーハウスでは、集まった人々が新聞などを情報源にしながら、語り合っていました。
ドイツの哲学者ハーバーマスは、そういう「場」のことを「公共圏」と呼びました。
当時はそこでしか得られない情報が、人々を結びつけていましたが、ネットが普及した現代には、情報それ自体に希少性はありません。
人を結びつけるものはいくつかありますが、信仰の存在はすごく大きいと思います。信仰という強い紐帯を軸にして、情報環境の中を区切り、「界隈」を作っていく。ここで言う界隈というのは、先ほど例に挙げたコーヒーハウスのような、関心を語り合う場のことです。
聖教新聞は、そういう界隈性を持った先進的なメディアだと捉えてみてはいかがでしょうか。
●人を結ぶ宗教の役割
●人を結ぶ宗教の役割
――社会における本紙の役割を再定義していただいたように思います。今後、期待することは何でしょうか。
◆安藤◆
読者の方は紙面を切り抜いたり、線を引いて書き込んだりと能動的に読まれていると聞きました。そういう方がたくさんいるのは聖教の強みですね。
聖教新聞社の皆さんには、活字を読んで、自分の頭で考える中で起こる発見の喜びを体験できるようなメディアを追求し、さまざまな実験をしていただきたいです。
皆さんの実験的な取り組みは、世の中のメディアのためにもなると思います。
見やすくきれいな紙面を作られていますが、ある時は海外の雑誌のようなスタイルにしてみるなど、デザインやビジュアルにも“とがった”チャレンジを期待します。本日はありがとうございました。
――社会における本紙の役割を再定義していただいたように思います。今後、期待することは何でしょうか。
◆安藤◆
読者の方は紙面を切り抜いたり、線を引いて書き込んだりと能動的に読まれていると聞きました。そういう方がたくさんいるのは聖教の強みですね。
聖教新聞社の皆さんには、活字を読んで、自分の頭で考える中で起こる発見の喜びを体験できるようなメディアを追求し、さまざまな実験をしていただきたいです。
皆さんの実験的な取り組みは、世の中のメディアのためにもなると思います。
見やすくきれいな紙面を作られていますが、ある時は海外の雑誌のようなスタイルにしてみるなど、デザインやビジュアルにも“とがった”チャレンジを期待します。本日はありがとうございました。
本紙の切り抜きを読み返す友(香川)
本紙の切り抜きを読み返す友(香川)
◆西田◆
宗教の重要な役割は、やはり人と人を結びつけることです。一般に人は会って話すだけで、楽しいとか、安心感が生まれるとか、孤独感が和らぐといわれます。だから人と人が一緒にいる場を作るというだけで、公共的なわけです。
ぼくは学会員ではありませんが、ここ十数年、学会の世界も案内してもらっています。ぼくは大勢の人と一緒にいるより、早く家に帰りたいと思う方ですが(笑)、時には人が集まるのも、なかなか良いものだと感じますよ。
聖教新聞は恵まれた読者層や、いろんなポテンシャル(潜在的な力)を持っています。
具体的な聖教新聞のあり方については、今後もさらに語り合っていただければと思います。ありがとうございました。
※登壇者の了承のもと、加筆・再構成しています。
◆西田◆
宗教の重要な役割は、やはり人と人を結びつけることです。一般に人は会って話すだけで、楽しいとか、安心感が生まれるとか、孤独感が和らぐといわれます。だから人と人が一緒にいる場を作るというだけで、公共的なわけです。
ぼくは学会員ではありませんが、ここ十数年、学会の世界も案内してもらっています。ぼくは大勢の人と一緒にいるより、早く家に帰りたいと思う方ですが(笑)、時には人が集まるのも、なかなか良いものだと感じますよ。
聖教新聞は恵まれた読者層や、いろんなポテンシャル(潜在的な力)を持っています。
具体的な聖教新聞のあり方については、今後もさらに語り合っていただければと思います。ありがとうございました。
※登壇者の了承のもと、加筆・再構成しています。
【プロフィル】
にしだ・りょうすけ 日本大学危機管理学部・大学院危機管理学研究科教授。博士(政策・メディア)。専門は社会学。東京大学公共政策大学院非常勤講師、東京科学大学特任教授等を兼任。2024年から現職。著書に『エモさと報道』(ゲンロン)など。
あんどう・あきこ 編集工学研究所・代表取締役社長。出版社で書籍編集や事業開発に従事した後、「イシス編集学校」で松岡正剛氏に師事。編集工学研究所に入社し、2021年から現職。著書に『問いの編集力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
【プロフィル】
にしだ・りょうすけ 日本大学危機管理学部・大学院危機管理学研究科教授。博士(政策・メディア)。専門は社会学。東京大学公共政策大学院非常勤講師、東京科学大学特任教授等を兼任。2024年から現職。著書に『エモさと報道』(ゲンロン)など。
あんどう・あきこ 編集工学研究所・代表取締役社長。出版社で書籍編集や事業開発に従事した後、「イシス編集学校」で松岡正剛氏に師事。編集工学研究所に入社し、2021年から現職。著書に『問いの編集力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
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