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済州韓日友好研修センターで南アジア・韓国・日本合同研修会   2025年8月18日

  • 池田先生の海外初訪問65周年 SGI発足50周年を記念
「南アジア・韓国・日本合同研修会」に参加したインド、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国、日本の6カ国の地涌の同志が16日、済州韓日友好研修センターを背に記念のカメラに。戦争と暴力に苦しんだ歴史が刻まれる済州島からアジア、そして世界へ、平和のスクラムを広げゆく誓いを込めて
「南アジア・韓国・日本合同研修会」に参加したインド、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国、日本の6カ国の地涌の同志が16日、済州韓日友好研修センターを背に記念のカメラに。戦争と暴力に苦しんだ歴史が刻まれる済州島からアジア、そして世界へ、平和のスクラムを広げゆく誓いを込めて

 【済州】「南アジア・韓国・日本合同研修会」の舞台は、韓国の美しき平和の島・済州島へ――。16日に首都ソウルから移動した谷川SGI(創価学会インタナショナル)理事長はじめ、インド、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国、日本の交流団は済州韓日友好研修センターでさまざまな研修を行った。今回の研修会は、池田大作先生の海外初訪問65周年、SGI発足50周年を記念するもの。先生が展望した“21世紀前半の50年でアジアをはじめ世界の平和の基盤を築く”との「第2の『七つの鐘』」の壮大な構想の実現へ、いかに進むか。16日には谷川SGI理事長による質問会、17日には国を超えた活発な意見交換を行い、広布へ心一つに進みゆく誓いを固め合った。(記事=加藤幸一、加藤伸樹)

ようこそ済州へ!――韓国の同志がウエルカムボードを掲げ、盛大な歓声と拍手で遠来の友を迎えた(16日)
ようこそ済州へ!――韓国の同志がウエルカムボードを掲げ、盛大な歓声と拍手で遠来の友を迎えた(16日)

 優しい光が差し込む済州韓日友好研修センター。英語、タイ語、韓国語、日本語と、話す言葉は違えど握手を交わし、肩を抱き、この時に集い合った喜びを共有する各国の友。そこには周囲に咲き誇る無窮花の白とピンクの美しい花に勝るとも劣らない“平和と共生の花”が咲いていた。
 
 雄大な漢拏山、透明な海や白い砂浜など、自然豊かな景観から“東洋のハワイ”と呼ばれる済州島。本年、この地で研修会が行われる意義は大きい。

17日の朝、済州韓日友好研修センターの屋上から見た風景。後方には韓国の最高峰・漢拏山(ハルラサン)がそびえる。済州島は漢拏山の噴火によって形づくられ、この火山活動がもたらした風光明媚(めいび)な景観は2007年、同国初の世界自然遺産に登録された
17日の朝、済州韓日友好研修センターの屋上から見た風景。後方には韓国の最高峰・漢拏山(ハルラサン)がそびえる。済州島は漢拏山の噴火によって形づくられ、この火山活動がもたらした風光明媚(めいび)な景観は2007年、同国初の世界自然遺産に登録された

 池田先生は第3代会長に就任した1960年の7月16日、太平洋戦争の激戦地となった沖縄を初訪問。同年10月2日には、同戦争の発端となったハワイに世界平和旅の第一歩を記し、75年1月26日には戦禍に苦しんだグアムでのSGI発足の集いに出席した。
 
 済州島もまた、戦争の爪痕が刻まれた地である。日本の過酷な植民地支配を受け、太平洋戦争では島民が強制労働に駆り出された。
 
 島では、その後も混乱が続いた。アジア人女性初のノーベル文学賞に輝いた韓国の作家ハン・ガン氏が著書で取り上げた「四・三事件」は有名である。
 
 戦後の48年、祖国の南北分断に反対する一部の島民が武装蜂起。軍や警察による武力鎮圧で、蜂起とは無関係の島民を含む約3万人が命を失った。虐殺から逃れるため、日本に移り住んだ人もいた。
 
 そうした歴史を踏まえ、池田先生はつづっている。「私が今まで、『平和の発信地』として注目してきたのは、沖縄であり、ハワイであり、グアムであり、そして済州島であった」
 
 この師の思いをわが心とし、我らの熱と力で済州島からアジア、世界へ平和と幸福の光を!――その誓いを深める研修会となった。

済州韓日友好研修センターに到着したインドのメンバーを、韓国の友がハイタッチで歓迎(16日)
済州韓日友好研修センターに到着したインドのメンバーを、韓国の友がハイタッチで歓迎(16日)

 16日は、韓国SGIの金仁洙理事長のあいさつの後、ソウル第8方面の鄭喜汀婦人部長が、家族の宿命を使命に変えた喜びの体験を発表。谷川SGI理事長を囲んで行った質問会では、活発に参加者の手が挙がった。
 
 南アジアのある婦人部の友は「平和に貢献していくために心がけるべき点は?」と質問。谷川SGI理事長は「先生がさまざまな障壁の中で今できることに全力を注ぎ、一人一人と心を結びながら今日の学会を築かれたように、私たちもまた目の前の課題と向き合い、足元から行動の連帯を広げていくことが大切です」と答えた。

求道の心にあふれた16日の質問会。“少子化が進む中で、どう青年を育成していけばいいのか”との問いに、谷川SGI理事長は“社会が大きく変化する今こそ、各国の取り組みに学び合うことが大切”と
求道の心にあふれた16日の質問会。“少子化が進む中で、どう青年を育成していけばいいのか”との問いに、谷川SGI理事長は“社会が大きく変化する今こそ、各国の取り組みに学び合うことが大切”と
研修で得たことを地域の同志に伝えるため、参加した皆が真剣にペンを走らせていた(16日)
研修で得たことを地域の同志に伝えるため、参加した皆が真剣にペンを走らせていた(16日)
この日を目指し、それぞれの使命の天地で広布拡大に走り抜き、戦い切って集った参加者たち。各国の前進の様子を聞き、互いの健闘をたたえ合う拍手が自然と(16日)
この日を目指し、それぞれの使命の天地で広布拡大に走り抜き、戦い切って集った参加者たち。各国の前進の様子を聞き、互いの健闘をたたえ合う拍手が自然と(16日)

 17日に行われた御書講義では、谷川SGI理事長が「一生成仏抄」の「すべて一代八万の聖教、三世十方の諸の仏菩薩も、我が心の外に有りとはゆめゆめ思うべからず」(新317・全383)の一節を通し、自らの一念でわが家、わが地域を照らしゆく人間革命の主体者にと呼びかけた。
 
 研修会に集ったマレーシアのアォウ・イン・ペン副理事長は「ここで学んだ師弟の心を組織の隅々に伝えていきたい」、沖縄の安田総県長は「皆さんと手を携え、世界広宣流布の先駆を切っていきたい」と決意を語った。

17日の午後には、谷川SGI理事長が御書講義を。子どもへの信心の継承、一家和楽の信心をテーマに学び合った
17日の午後には、谷川SGI理事長が御書講義を。子どもへの信心の継承、一家和楽の信心をテーマに学び合った
17日に行われた男女別懇談会。シンガポールと韓国の壮年部が和やかな交流のひとときを
17日に行われた男女別懇談会。シンガポールと韓国の壮年部が和やかな交流のひとときを
日本の女性部と韓国婦人部との語らい。地域の課題や取り組みについて意見を交わした(17日)
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