〈華陽*GOSHO TIME〉 ~池田華陽会 御書30編を学ぶ~
〈華陽*GOSHO TIME〉 ~池田華陽会 御書30編を学ぶ~
2024年10月20日
- 今回の研さん御書「聖人御難事」
- 今回の研さん御書「聖人御難事」
「華陽*GOSHO TIME」では、「池田華陽会 御書30編」から御書の一節と池田先生の指導を学びます。今回は「聖人御難事」の一節を拝し、勇気の信心について学びます。華陽カレッジや日々の研さんなどでご活用ください。(隔月程度で掲載予定)
「華陽*GOSHO TIME」では、「池田華陽会 御書30編」から御書の一節と池田先生の指導を学びます。今回は「聖人御難事」の一節を拝し、勇気の信心について学びます。華陽カレッジや日々の研さんなどでご活用ください。(隔月程度で掲載予定)
拝読のポイント
★「師子王の心」とは最高の勇気
★“師弟不二”で悩みや困難を乗り越える
拝読のポイント
★「師子王の心」とは最高の勇気
★“師弟不二”で悩みや困難を乗り越える
本抄について
本抄について
本抄は弘安2年(1279年)、「熱原の法難」の渦中に、日蓮大聖人が門下一同に送られたお手紙です。
当時、駿河国の熱原(静岡県富士市)では、日興上人を中心に弘教が進み、多くの農民門下が誕生していました。その弘教の勢いを恐れた悪僧らが大聖人の弟子への迫害をたくらみ、ありもしない、うその罪で訴えたことで、農民門下20人が鎌倉に連行されてしまいます。門下たちは、幕府の権力者だった平左衛門尉頼綱の私邸で拷問に等しい取り調べを受け、法華経の信心を捨てるよう脅されました。農民門下は、権力の不当な迫害に屈せず、誰一人、退転することなく、妙法の信心を貫き通したのです。これが「熱原の法難」です。
大聖人は本抄で、この苦難を乗り越えれば、最高の幸福境涯を築けると示され、「かの熱原の迫害に遭っている者たちには、よく励まして、退転させることがあってはならない」(新1620・全1190、趣意)と、最大の苦境にある門下たちを力の限り、励まされました。こうした師の思いを胸に農民門下は、法難を勝ち越えたのです。
本抄は弘安2年(1279年)、「熱原の法難」の渦中に、日蓮大聖人が門下一同に送られたお手紙です。
当時、駿河国の熱原(静岡県富士市)では、日興上人を中心に弘教が進み、多くの農民門下が誕生していました。その弘教の勢いを恐れた悪僧らが大聖人の弟子への迫害をたくらみ、ありもしない、うその罪で訴えたことで、農民門下20人が鎌倉に連行されてしまいます。門下たちは、幕府の権力者だった平左衛門尉頼綱の私邸で拷問に等しい取り調べを受け、法華経の信心を捨てるよう脅されました。農民門下は、権力の不当な迫害に屈せず、誰一人、退転することなく、妙法の信心を貫き通したのです。これが「熱原の法難」です。
大聖人は本抄で、この苦難を乗り越えれば、最高の幸福境涯を築けると示され、「かの熱原の迫害に遭っている者たちには、よく励まして、退転させることがあってはならない」(新1620・全1190、趣意)と、最大の苦境にある門下たちを力の限り、励まされました。こうした師の思いを胸に農民門下は、法難を勝ち越えたのです。
御文
御文
各々、師子王の心を取り出だして、いかに人おどすともおずることなかれ。師子王は百獣におじず。師子の子、またかくのごとし。彼らは野干のほうるなり。日蓮が一門は師子の吼うるなり。(新1620・全1190)
各々、師子王の心を取り出だして、いかに人おどすともおずることなかれ。師子王は百獣におじず。師子の子、またかくのごとし。彼らは野干のほうるなり。日蓮が一門は師子の吼うるなり。(新1620・全1190)
現代語訳
現代語訳
あなたがた一人一人が師子王の心を取り出して、どのように人が脅そうとも、決して怖れてはなりません。師子王は百獣を怖れません。師子の子もまた同じです。彼ら(正法を誹謗する人々)は野干が吠えているのと同じです。日蓮の一門は師子が吼えているのです。
あなたがた一人一人が師子王の心を取り出して、どのように人が脅そうとも、決して怖れてはなりません。師子王は百獣を怖れません。師子の子もまた同じです。彼ら(正法を誹謗する人々)は野干が吠えているのと同じです。日蓮の一門は師子が吼えているのです。
解説
解説
今回学ぶ御文では、百獣の王とその子になぞらえ、日蓮大聖人とその弟子は「師子王」と「師子の子」であると仰せです。悪僧や権力者たちの迫害など、野干が吠えているようなものであり、惑わされることなく、師子王の心で堂々と乗り越えていきなさい――この師の励ましに、迫害の渦中にあった弟子たちは、どれほど励まされたことでしょうか。
この「師子王の心」とは、言い換えれば、“最高の勇気”のことであると言えるでしょう。大聖人は、この最高の勇気は、“取り出す”ものであると仰せです。皆がもともと持つものだからこそ、誰もが取り出すことができるのです。
勇気が必要なのは、当時の日蓮門下のように大難に立ち向かう時や大きな物事を成し遂げようとする時だけではありません。日々の生活の中で、自分が目指す目標や理想に向かって進む力になるのが勇気です。
苦手なことに挑戦しようとすること。どんな人にも笑顔であいさつすること。自分の信念を人に語っていくこと――池田先生の「勇気とは自分に打ち勝つ強さである」との指導の通り、自分の課題に向き合い、悩みながらも一歩を踏み出す、その挑戦の姿に、勇気は輝きます。
では、この最高の勇気はどのようにすれば取り出すことができるのでしょうか。
それは「勇気を出させてください」と御本尊に真剣に祈っていくことです。そう祈る中で自身の「臆病な心」に打ち勝つ「師子王の心」が湧いてくるのです。
池田先生も、「師子王の心」で広宣流布のため、あらゆる障魔を打ち破ってこられました。私たちも、先生と誓いを同じくする“師弟不二”で前進した時、あらゆる悩みや困難を乗り越えられます。
この勇気の道を教えてくださった師匠への報恩を胸に「11・15」、そして「11・18」へ!――今こそ最高の勇気を燃え上がらせて、自分らしい桜梅桃李の勝利の華を咲かせていきましょう。
今回学ぶ御文では、百獣の王とその子になぞらえ、日蓮大聖人とその弟子は「師子王」と「師子の子」であると仰せです。悪僧や権力者たちの迫害など、野干が吠えているようなものであり、惑わされることなく、師子王の心で堂々と乗り越えていきなさい――この師の励ましに、迫害の渦中にあった弟子たちは、どれほど励まされたことでしょうか。
この「師子王の心」とは、言い換えれば、“最高の勇気”のことであると言えるでしょう。大聖人は、この最高の勇気は、“取り出す”ものであると仰せです。皆がもともと持つものだからこそ、誰もが取り出すことができるのです。
勇気が必要なのは、当時の日蓮門下のように大難に立ち向かう時や大きな物事を成し遂げようとする時だけではありません。日々の生活の中で、自分が目指す目標や理想に向かって進む力になるのが勇気です。
苦手なことに挑戦しようとすること。どんな人にも笑顔であいさつすること。自分の信念を人に語っていくこと――池田先生の「勇気とは自分に打ち勝つ強さである」との指導の通り、自分の課題に向き合い、悩みながらも一歩を踏み出す、その挑戦の姿に、勇気は輝きます。
では、この最高の勇気はどのようにすれば取り出すことができるのでしょうか。
それは「勇気を出させてください」と御本尊に真剣に祈っていくことです。そう祈る中で自身の「臆病な心」に打ち勝つ「師子王の心」が湧いてくるのです。
池田先生も、「師子王の心」で広宣流布のため、あらゆる障魔を打ち破ってこられました。私たちも、先生と誓いを同じくする“師弟不二”で前進した時、あらゆる悩みや困難を乗り越えられます。
この勇気の道を教えてくださった師匠への報恩を胸に「11・15」、そして「11・18」へ!――今こそ最高の勇気を燃え上がらせて、自分らしい桜梅桃李の勝利の華を咲かせていきましょう。
池田先生の指導から
池田先生の指導から
勇気は、遠くにあるのではない。十界互具のわが生命の中に、厳然とある。老若男女を問わず、誰でも勇気は出せるのです。題目の師子吼で自身の弱い心を打ち破るのです。諦めの壁を乗り越えて戦っていくのです。
そして自他共の幸福を願って勇気の対話を実践していくことが慈悲に通じていくのです。
戸田先生は教えてくださいました。
「凡夫には慈悲など、なかなか出るものではない。だから慈悲に代わるものは『勇気』です。『勇気』をもって、正しいものは正しいと語っていくことが『慈悲』に通じる。表裏一体なのです。表は勇気です」と。(『わが愛する青年に贈る』)
◆ ◆ ◆
広宣流布の師匠には、すべての民衆を救っていこうという地涌の菩薩の大生命が、脈動している。その“師のために”と、心を定めて戦う時、生命が共鳴し合い、自身の境涯も開かれていくんです。私は、そうすることによって、戸田先生の生命、ご境涯に、連なることができた。わが命は燃え上がり、無限の勇気が湧き、智慧が湧きました。(中略)
師弟の不二の道こそ、自身を開花させる大道なんです。人間は、ただ自分のためだけに頑張っているうちは、本当の力は出せないものです。(小説『新・人間革命』第24巻「灯台」の章)
勇気は、遠くにあるのではない。十界互具のわが生命の中に、厳然とある。老若男女を問わず、誰でも勇気は出せるのです。題目の師子吼で自身の弱い心を打ち破るのです。諦めの壁を乗り越えて戦っていくのです。
そして自他共の幸福を願って勇気の対話を実践していくことが慈悲に通じていくのです。
戸田先生は教えてくださいました。
「凡夫には慈悲など、なかなか出るものではない。だから慈悲に代わるものは『勇気』です。『勇気』をもって、正しいものは正しいと語っていくことが『慈悲』に通じる。表裏一体なのです。表は勇気です」と。(『わが愛する青年に贈る』)
◆ ◆ ◆
広宣流布の師匠には、すべての民衆を救っていこうという地涌の菩薩の大生命が、脈動している。その“師のために”と、心を定めて戦う時、生命が共鳴し合い、自身の境涯も開かれていくんです。私は、そうすることによって、戸田先生の生命、ご境涯に、連なることができた。わが命は燃え上がり、無限の勇気が湧き、智慧が湧きました。(中略)
師弟の不二の道こそ、自身を開花させる大道なんです。人間は、ただ自分のためだけに頑張っているうちは、本当の力は出せないものです。(小説『新・人間革命』第24巻「灯台」の章)
池田華陽会 励ましカード
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池田華陽会の友の疑問や悩みに答える「励ましカード」が、こちらからダウンロードできます。メンバーや友人に渡すなど、“つながるプロジェクト”の推進等にご活用ください。
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Q.勇気を出すために大事なことはなんですか?
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