今月は俳優・渥美清さんの没後30年に当たる。渥美さんが演じた“寅さん”が主役のテレビドラマ「男はつらいよ」は50年以上前に放送され、寅さんがハブにかまれて死ぬという結末だった。すると「勝手に死なせるな」と抗議が殺到し、映画版が生まれた▼渥美さんがこの役に巡り合ったのは40歳の時。18歳で役者を志すも、長い下積みや病による長期休業もあり、紆余曲折をたどった。そんな経験を経たからか、奔放な中にもどこか憎めない寅さんの人情味があるのだろう▼プロサッカー選手の男子部員がいる。高校時代の仲間が世界で活躍する一方、彼は下部リーグに落ちるなど、悔しい経験を何度もしてきた。たとえ報われない時もひたぶるに祈り、血のにじむ努力を重ねた▼彼は本年、J3でゴールを量産して表彰された。「続けてきて良かった」と、しみじみと振り返っていた。その言葉はシンプルだったが、絶え間ない自己闘争に挑んできた重みを感じた▼池田先生は、こう語ったことがある。「たとえ遠回りしても、最後に、勝利のテープを切ればいいのです。強くなることです。強い人が幸福の人です」。苦労は人生を深め、勝利の喜びを際立たせる。焦らず、たゆまず自分自身を磨いていきたい。(靖)
今月は俳優・渥美清さんの没後30年に当たる。渥美さんが演じた“寅さん”が主役のテレビドラマ「男はつらいよ」は50年以上前に放送され、寅さんがハブにかまれて死ぬという結末だった。すると「勝手に死なせるな」と抗議が殺到し、映画版が生まれた▼渥美さんがこの役に巡り合ったのは40歳の時。18歳で役者を志すも、長い下積みや病による長期休業もあり、紆余曲折をたどった。そんな経験を経たからか、奔放な中にもどこか憎めない寅さんの人情味があるのだろう▼プロサッカー選手の男子部員がいる。高校時代の仲間が世界で活躍する一方、彼は下部リーグに落ちるなど、悔しい経験を何度もしてきた。たとえ報われない時もひたぶるに祈り、血のにじむ努力を重ねた▼彼は本年、J3でゴールを量産して表彰された。「続けてきて良かった」と、しみじみと振り返っていた。その言葉はシンプルだったが、絶え間ない自己闘争に挑んできた重みを感じた▼池田先生は、こう語ったことがある。「たとえ遠回りしても、最後に、勝利のテープを切ればいいのです。強くなることです。強い人が幸福の人です」。苦労は人生を深め、勝利の喜びを際立たせる。焦らず、たゆまず自分自身を磨いていきたい。(靖)