中学校のバスケットボール部で指導している壮年が語っていた。「チームは“団体戦”ですが、どこまでも“一人”に向き合うことが勝利の鉄則」と▼かく言う壮年自身、かつては全体を一挙にまとめようと焦り、一方的に指示を出し、持論を押し付けがちだったという。一見、部員たちは従っているようでも、それは表面的なもの。チームは低迷するばかりだった▼彼は祈る中で自分を見つめ直し、姿勢を変えた。練習後も一人一人と対話し、家庭や勉強の話、将来の夢にじっくり耳を傾けた。時には手紙を書き、寄り添うことに心を砕いた。すると部員たちが目覚ましい活躍を見せるように。壮年は言う。「一対一で心を通わせたからこそ、真の結束が生まれ、皆が本気になった。どうすれば強いチーム、勝つチームになるか、子どもたちから教わりました」▼池田先生の戦いに思いをはせた。広布史に燦然と輝く「大阪の戦い」「札幌・夏の陣」「山口開拓指導」……。先生は、いかなる戦いにおいても最前線を一軒一軒と駆け巡り、一対一で励まし抜いた。その一人一人の決意が連鎖し、異体同心の爆発力は生み出された▼徹底して一人を大切に！　この広布拡大の要諦は、昔も今も、これからも変わらない。（実）

　中学校のバスケットボール部で指（し）導（どう）している壮年が語っていた。「チームは“団体戦”ですが、どこまでも“一人”に向き合うことが勝利の鉄（てっ）則（そく）」と▼かく言う壮年自身、かつては全体を一（いっ）挙（きょ）にまとめようと焦（あせ）り、一方的に指示を出し、持（じ）論（ろん）を押（お）し付（つ）けがちだったという。一見、部員たちは従（したが）っているようでも、それは表面的なもの。チームは低（てい）迷（めい）するばかりだった▼彼は祈（いの）る中で自分を見つめ直し、姿（し）勢（せい）を変えた。練習後も一人一人と対話し、家庭や勉強の話、将（しょう）来（らい）の夢にじっくり耳（みみ）を傾（かたむ）けた。時には手紙を書き、寄（よ）り添（そ）うことに心を砕（くだ）いた。すると部員たちが目（め）覚（ざ）ましい活（かつ）躍（やく）を見せるように。壮年は言う。「一対一で心を通（かよ）わせたからこそ、真の結（けっ）束（そく）が生まれ、皆（みな）が本気になった。どうすれば強いチーム、勝つチームになるか、子どもたちから教わりました」▼池田先生の戦いに思いをはせた。広布史に燦（さん）然（ぜん）と輝（かがや）く「大阪の戦い」「札幌・夏の陣（じん）」「山口開（かい）拓（たく）指導」……。先生は、いかなる戦いにおいても最（さい）前（ぜん）線（せん）を一（いっ）軒（けん）一軒と駆（か）け巡（めぐ）り、一対一で励（はげ）まし抜（ぬ）いた。その一人一人の決意が連（れん）鎖（さ）し、異（い）体（たい）同（どう）心（しん）の爆（ばく）発（はつ）力（りょく）は生み出された▼徹（てっ）底（てい）して一人を大切に！　この広布拡大の要（よう）諦（てい）は、昔も今も、これからも変わらない。（実）