〈暮らし〉　伝わる！　滑舌よく話す方法 〈暮らし〉　伝わる！　滑（かつ）舌（ぜつ）よく話す方法 2025年8月17日

　飲食店などで店員さんを呼んでも気付いてもらえない。人と話す際によく聞き返される。こうした悩み、滑舌のせいかもしれません。「滑舌は正しい訓練をすれば、必ず改善します」と語るのは、フリーランスアナウンサーで話し方講師の花形一実さん。滑舌の基礎となる母音の磨き方を中心に話を聞きました。

　飲食店などで店員さんを呼（よ）んでも気付いてもらえない。人と話す際によく聞き返される。こうした悩み、滑（かつ）舌（ぜつ）のせいかもしれません。「滑（かつ）舌（ぜつ）は正しい訓練をすれば、必ず改（かい）善（ぜん）します」と語るのは、フリーランスアナウンサーで話し方講師の花（はな）形（がた）一（ひと）実（み）さん。滑（かつ）舌（ぜつ）の基（き）礎（そ）となる母（ぼ）音（いん）の磨（みが）き方を中心に話を聞きました。

　言葉の一音一音をはっきりと発音し、滑舌を良くすることで印象はアップします。
　しかし実際には、世代を問わず、滑舌に悩みを抱える人は少なくありません。
　ビジネスパーソンであれば、取引先で初対面の方に好印象を与えたいですよね。
　シニア世代は、仕事をリタイアして話す機会が減ったことで、口を動かしづらい、声が枯れやすい、声のトーンが下がったなどを気にする方もいます。
　口の動きの衰えは、嚥下機能にも影響してきますから気を付けたいですよね。
　滑舌を良くするために、私が伝えているのは母音を鍛えることです。「ア・イ・ウ・エ・オ」の五つの母音をクリアに響かせると、とても聞き取りやすくなります。
　滑舌のベースとなる母音の磨き方を紹介します。

　言葉の一音一音をはっきりと発音し、滑（かつ）舌（ぜつ）を良くすることで印象はアップします。
　しかし実際には、世代を問わず、滑（かつ）舌（ぜつ）に悩みを抱（かか）える人は少なくありません。
　ビジネスパーソンであれば、取引先で初対面の方に好印象を与（あた）えたいですよね。
　シニア世代は、仕事をリタイアして話す機会が減ったことで、口を動かしづらい、声が枯（か）れやすい、声のトーンが下がったなどを気にする方もいます。
　口の動きの衰（おとろ）えは、嚥（えん）下（げ）機能にも影（えい）響（きょう）してきますから気を付けたいですよね。
　滑（かつ）舌（ぜつ）を良くするために、私が伝えているのは母（ぼ）音（いん）を鍛（きた）えることです。「ア・イ・ウ・エ・オ」の五つの母（ぼ）音（いん）をクリアに響（ひび）かせると、とても聞き取りやすくなります。
　滑（かつ）舌（ぜつ）のベースとなる母（ぼ）音（いん）の磨（みが）き方を紹介します。

　五つの母音は、全ての音の基本です（「ン」を除く）。
　音の違いは口の形の違いから生まれます。
　まずは母音の口の動きから確認していきましょう（「母音を響かせる」のイラスト参照）。
　その際、少しオーバー気味に口を動かしてみてください。ラジオ体操でも、腕や脚を大きく動かしますよね。関節をしっかり曲げて、伸ばすことで、少し高い所でも楽に手を伸ばすことができるようになります。
　それと同じことで、口を大きく動かす練習が、話す際に余裕を生みます。また、口の中にできた大きな空洞が、音を響かせる効果を高めます。

　五つの母（ぼ）音（いん）は、全ての音の基本です（「ン」を除（のぞ）く）。
　音の違（ちが）いは口の形の違（ちが）いから生まれます。
　まずは母（ぼ）音（いん）の口の動きから確（かく）認（にん）していきましょう（「母（ぼ）音（いん）を響（ひび）かせる」のイラスト参照）。
　その際、少しオーバー気味に口を動かしてみてください。ラジオ体（たい）操（そう）でも、腕（うで）や脚（あし）を大きく動かしますよね。関節をしっかり曲げて、伸（の）ばすことで、少し高い所でも楽に手を伸（の）ばすことができるようになります。
　それと同じことで、口を大きく動かす練習が、話す際に余（よ）裕（ゆう）を生みます。また、口の中にできた大きな空（くう）洞（どう）が、音を響（ひび）かせる効果を高めます。

　私が話し方講座や書籍で伝えているのは、「声や言葉を使って分かりやすく伝える」ということです。
　この時、心が大きく影響してきます。滑舌が悪いから伝わらなかったらどうしよう。そんな心配や不安から、心が後ろ向きになってしまいます。この後ろ向きの心が、声にも影響します。
　まずはリラックス。皆さんには「最初は、母音の発音が思うようにいかなくてもいいんですよ」とお伝えしています。まずやってみる。この挑戦自体が素晴らしいと思います。伸び伸びとチャレンジする。その雰囲気が話しやすい空気もつくり出します。そして「あなたに伝えたい」という気持ちで声を出しましょう。ゆったり大きくおなかいっぱい息を吸ってから、5メートル先の人に届くような思いで出すといいですよ。
　声が響くと気持ちが明るくなり、前向きになります。さらに、大きな口での大笑いは良い発声につながります。

　私が話し方講（こう）座（ざ）や書（しょ）籍（せき）で伝えているのは、「声や言葉を使って分かりやすく伝える」ということです。
　この時、心が大きく影響してきます。滑（かつ）舌（ぜつ）が悪いから伝わらなかったらどうしよう。そんな心配や不安から、心が後ろ向きになってしまいます。この後ろ向きの心が、声にも影（えい）響（きょう）します。
　まずはリラックス。皆（みな）さんには「最初は、母（ぼ）音（いん）の発音が思うようにいかなくてもいいんですよ」とお伝えしています。まずやってみる。この挑（ちょう）戦（せん）自体が素（す）晴（ば）らしいと思います。伸（の）び伸（の）びとチャレンジする。その雰（ふん）囲（い）気（き）が話しやすい空気もつくり出します。そして「あなたに伝えたい」という気持ちで声を出しましょう。ゆったり大きくおなかいっぱい息を吸（す）ってから、5メートル先の人に届（とど）くような思いで出すといいですよ。
　声が響（ひび）くと気持ちが明るくなり、前向きになります。さらに、大きな口での大笑いは良い発声につながります。

　母音の口の動きでは、唇だけを動かすのではなく、顎から口を開けることが大切です。耳の下の顎の骨（角になっている所）の辺りを触って、顎が動いていることを確かめましょう。口をスムーズに動かす順番になっています。

　母（ぼ）音（いん）の口の動きでは、唇（くちびる）だけを動かすのではなく、顎（あご）から口を開けることが大切です。耳の下の顎（あご）の骨（ほね）（角になっている所）の辺りを触（さわ）って、顎（あご）が動いていることを確かめましょう。口をスムーズに動かす順番になっています。

　一番大きく顎から口を開く。指三本が縦に入るくらいの大きさ。

　一番大きく顎（あご）から口を開く。指三本が縦（たて）に入るくらいの大きさ。

　「ア」から、縦に口を少しすぼめる。

　「ア」から、縦（たて）に口を少しすぼめる。

　「オ」から、軽く口をすぼめる。

　「オ」から、軽く口をすぼめる。

　「ア」から、顎を少し閉じて、唇をやや左右に開く。

　「ア」から、顎（あご）を少し閉（と）じて、唇（くちびる）をやや左右に開く。

　「エ」から、さらに唇を横に引き、平らに開く。口角が下がらないように。

　「エ」から、さらに唇（くちびる）を横に引き、平らに開く。口角が下がらないように。

　母音の口の動きを意識しながら、次の練習フレーズを声に出してみましょう。早口言葉ではなく、滑舌練習ですので、一音一音をゆっくり、はっきり発音しましょう。
　『会話力があがる　大人のはきはき「滑舌」上達ドリル』（メイツ出版）から初級（レベル★）のフレーズを四つ紹介します。この例文を使って練習してみてください。　

　母（ぼ）音（いん）の口の動きを意識しながら、次の練習フレーズを声に出してみましょう。早口言葉ではなく、滑（かつ）舌（ぜつ）練習ですので、一音一音をゆっくり、はっきり発音しましょう。
　『会話力があがる　大人のはきはき「滑（かつ）舌（ぜつ）」上達ドリル』（メイツ出版）から初級（レベル★）のフレーズを四つ紹介します。この例文を使って練習してみてください。　

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　life@seikyo-np.jp

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