〈Seikyo Gift〉 冬の光熱費節約術〈暮らし〉
〈Seikyo Gift〉 冬の光熱費節約術〈暮らし〉
2024年12月28日
ポイントは暖房効率と給湯
ポイントは暖房効率と給湯
近年、高騰する電気・ガスなどの光熱費。しかも、冬は一年の中で最も高くなる季節です。家計を圧迫する光熱費を抑えるには、どうすればよいか。冬の対策について、節約アドバイザーの和田由貴さんに聞きました。(10月29日付)
近年、高騰する電気・ガスなどの光熱費。しかも、冬は一年の中で最も高くなる季節です。家計を圧迫する光熱費を抑えるには、どうすればよいか。冬の対策について、節約アドバイザーの和田由貴さんに聞きました。(10月29日付)
節約アドバイザー 和田由貴さん
節約アドバイザー 和田由貴さん
環境を整える
環境を整える
光熱費を抑えるポイントは、暖房の効率が上がるように部屋の環境を整えること。そのためにはまず、熱の出入りの6~7割を占める窓の断熱効果を高めることです。
カーテンの丈が短い場合は、100円ショップなどに売っている小窓用カフェカーテンなどを縫い付け、丈を長くしている人もいます。
さらに、窓ガラスに断熱シートを貼ったり、サッシ枠の隙間を断熱テープでふさいだりするのも効果的です。
湿度が高いと体感温度も上がるので、室温をそれほど上げなくても温かく感じます。加湿器を利用したり、部屋に洗濯物を干したりして湿度を上げ、部屋の乾燥を防ぎましょう。ただし、ストーブの上に干すのは危険です。
反対に、過度な加湿は禁物です。湿度が高すぎると、カビやダニが繁殖しやすくなります。
室内の温度は20度前後、湿度は40~60%を目安に保つように心がけるとよいでしょう。そのためにも、温湿度計を購入することをおすすめします。
光熱費を抑えるポイントは、暖房の効率が上がるように部屋の環境を整えること。そのためにはまず、熱の出入りの6~7割を占める窓の断熱効果を高めることです。
カーテンの丈が短い場合は、100円ショップなどに売っている小窓用カフェカーテンなどを縫い付け、丈を長くしている人もいます。
さらに、窓ガラスに断熱シートを貼ったり、サッシ枠の隙間を断熱テープでふさいだりするのも効果的です。
湿度が高いと体感温度も上がるので、室温をそれほど上げなくても温かく感じます。加湿器を利用したり、部屋に洗濯物を干したりして湿度を上げ、部屋の乾燥を防ぎましょう。ただし、ストーブの上に干すのは危険です。
反対に、過度な加湿は禁物です。湿度が高すぎると、カビやダニが繁殖しやすくなります。
室内の温度は20度前後、湿度は40~60%を目安に保つように心がけるとよいでしょう。そのためにも、温湿度計を購入することをおすすめします。
窓のリフォームも効果あり
窓のリフォームも効果あり
窓を二重にするリフォームも高い断熱効果があります。費用はかかりますが、長い目で見ると季節を問わず、断熱性能を高めるだけでなく、結露対策にもつながり、快適に過ごすことができます。全ての窓ではなく、リビングや寝室などだけリフォームすることもできます。
窓をリフォームする際に最大200万円まで補助金が出る「先進的窓リノベ2024事業」もあります。年内の予算上限に達するまで利用できます。
この事業を使って工事を受注できるのは、国から認可を受けた業者だけです。悪徳な施工業者を選ばないように注意が必要です。
詳しくは、先進的窓リノベ2024事業事務局のウェブページを参照してください。
※「先進的窓リノベ事業」は、2025年も継続される予定です
窓を二重にするリフォームも高い断熱効果があります。費用はかかりますが、長い目で見ると季節を問わず、断熱性能を高めるだけでなく、結露対策にもつながり、快適に過ごすことができます。全ての窓ではなく、リビングや寝室などだけリフォームすることもできます。
窓をリフォームする際に最大200万円まで補助金が出る「先進的窓リノベ2024事業」もあります。年内の予算上限に達するまで利用できます。
この事業を使って工事を受注できるのは、国から認可を受けた業者だけです。悪徳な施工業者を選ばないように注意が必要です。
詳しくは、先進的窓リノベ2024事業事務局のウェブページを参照してください。
※「先進的窓リノベ事業」は、2025年も継続される予定です
エアコンの設定は「自動」に
エアコンの設定は「自動」に
サーキュレーターや扇風機は夏に使うイメージですが、冬も大活躍します。暖かい空気は天井方向に上昇し、冷たい空気は床にたまります。そこで、サーキュレーターや扇風機を天井に向けて風を送り、空気を循環させることで、部屋全体が温かくなり暖房効率を高めることができます。
また、エアコンの風量や風向は自動設定がおすすめ。最適な設定を判断してくれるため、効率良く運転します。
夏や冬などエアコンを毎日使う時期は、2週間に1度程度はフィルターの掃除を行うとよいですね。フィルターにほこりが詰まると空気の流れが悪くなり、余計に電気代がかかってしまいます。キッチンに近い部屋のエアコンはフィルターに油が付着しやすくなります。その場合は、中性洗剤を使ってフィルターを洗うとよいでしょう。
自動掃除機能の付いたエアコンもあります。取扱説明書を見ながら機種に合わせて定期的にお手入れをしてみてください。
一人で過ごす場合には、羽織ったり膝掛けにしたりすることもできる便利な電気ブランケットもおすすめです。少ない消費電力で、直接、暖を取ることができます。最近では、充電式やモバイルバッテリーを利用するコードレスタイプもあります。家の中で動き回る場合や、朝の支度の際の冷え対策につながります。
サーキュレーターや扇風機は夏に使うイメージですが、冬も大活躍します。暖かい空気は天井方向に上昇し、冷たい空気は床にたまります。そこで、サーキュレーターや扇風機を天井に向けて風を送り、空気を循環させることで、部屋全体が温かくなり暖房効率を高めることができます。
また、エアコンの風量や風向は自動設定がおすすめ。最適な設定を判断してくれるため、効率良く運転します。
夏や冬などエアコンを毎日使う時期は、2週間に1度程度はフィルターの掃除を行うとよいですね。フィルターにほこりが詰まると空気の流れが悪くなり、余計に電気代がかかってしまいます。キッチンに近い部屋のエアコンはフィルターに油が付着しやすくなります。その場合は、中性洗剤を使ってフィルターを洗うとよいでしょう。
自動掃除機能の付いたエアコンもあります。取扱説明書を見ながら機種に合わせて定期的にお手入れをしてみてください。
一人で過ごす場合には、羽織ったり膝掛けにしたりすることもできる便利な電気ブランケットもおすすめです。少ない消費電力で、直接、暖を取ることができます。最近では、充電式やモバイルバッテリーを利用するコードレスタイプもあります。家の中で動き回る場合や、朝の支度の際の冷え対策につながります。
「うっかり給湯」に注意
「うっかり給湯」に注意
お湯は水道代に光熱費が加わるため、同じ量の水を使用するのと比べて、3倍以上のコストがかかります。節水は意識している方も多いかと思うので、これを機に「お湯を節約する」意識を持ってみてはいかがでしょうか。
1本のレバーで水の量や温度を調整できる水栓を使用されているご家庭も多いと思います。日頃から、レバーをお湯側に近づけていると、ぬるいお湯が出てしまい光熱費がかかります。
うっかりお湯を使わないためにも、給湯パネルのスイッチは、使わない時は小まめにオフにする習慣をつけましょう。これにより、無駄なガスや電気の使用を防げます。
また、シャワーを16分間使い続けると、“浴槽1杯分”といわれています。手元に止水ボタンがあるシャワーヘッドを使うと、頭や体を洗う際に小まめに止めることができ、水量だけでなく給湯にかかる電気やガス代も節約できます。
蛍光灯や白熱球をお使いの方は、照明をLEDに替えてみてはいかがでしょうか。初期投資はかかりますが、電気代を大幅に節約できるだけでなく、寿命が長いため交換頻度が減り、ランニングコストや手間も軽減されます。
冬の光熱費は、何かとかさみがちですが、ちょっとした毎日の積み重ねが、大きな節約効果につながります。無理のない範囲で節約術を取り入れ、快適で健康的な冬を過ごしていただければと思います。
お湯は水道代に光熱費が加わるため、同じ量の水を使用するのと比べて、3倍以上のコストがかかります。節水は意識している方も多いかと思うので、これを機に「お湯を節約する」意識を持ってみてはいかがでしょうか。
1本のレバーで水の量や温度を調整できる水栓を使用されているご家庭も多いと思います。日頃から、レバーをお湯側に近づけていると、ぬるいお湯が出てしまい光熱費がかかります。
うっかりお湯を使わないためにも、給湯パネルのスイッチは、使わない時は小まめにオフにする習慣をつけましょう。これにより、無駄なガスや電気の使用を防げます。
また、シャワーを16分間使い続けると、“浴槽1杯分”といわれています。手元に止水ボタンがあるシャワーヘッドを使うと、頭や体を洗う際に小まめに止めることができ、水量だけでなく給湯にかかる電気やガス代も節約できます。
蛍光灯や白熱球をお使いの方は、照明をLEDに替えてみてはいかがでしょうか。初期投資はかかりますが、電気代を大幅に節約できるだけでなく、寿命が長いため交換頻度が減り、ランニングコストや手間も軽減されます。
冬の光熱費は、何かとかさみがちですが、ちょっとした毎日の積み重ねが、大きな節約効果につながります。無理のない範囲で節約術を取り入れ、快適で健康的な冬を過ごしていただければと思います。
●ご感想や取り上げてほしいテーマをお寄せください。
life@seikyo-np.jp
●ご感想や取り上げてほしいテーマをお寄せください。
life@seikyo-np.jp