関東インカレに旋風を起こした創価大学駅伝部 〈SOKA SPORTS――創価スポーツ〉
関東インカレに旋風を起こした創価大学駅伝部 〈SOKA SPORTS――創価スポーツ〉
2026年5月30日
男子2部1万メートルで、日本人トップの4位に入りガッツポーズをする小池選手(中央右)と、5位のムチーニ選手(同左)
男子2部1万メートルで、日本人トップの4位に入りガッツポーズをする小池選手(中央右)と、5位のムチーニ選手(同左)
今回の「SOKA SPORTS」は、本格化したトラックシーズンを戦う創価大学駅伝部の活躍を紹介する。前半戦の山場となる第105回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)では、主力選手たちが熱い走りを見せた(21~24日、宇都宮市・カンセキスタジアムとちぎ)。
男子2部で、創価大学は総合47得点を記録。昨年を1点上回り、創大の過去最高得点を更新した。秋以降の駅伝シーズンに向けて、確かな底上げと大いなる飛躍を予感させる4日間となった。
今回の「SOKA SPORTS」は、本格化したトラックシーズンを戦う創価大学駅伝部の活躍を紹介する。前半戦の山場となる第105回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)では、主力選手たちが熱い走りを見せた(21~24日、宇都宮市・カンセキスタジアムとちぎ)。
男子2部で、創価大学は総合47得点を記録。昨年を1点上回り、創大の過去最高得点を更新した。秋以降の駅伝シーズンに向けて、確かな底上げと大いなる飛躍を予感させる4日間となった。
小池選手が創大日本人初の27分台、“120点満点”の快走
小池選手が創大日本人初の27分台、“120点満点”の快走
1万メートルのゴール後、喜びを爆発させた小池選手とムチーニ選手
1万メートルのゴール後、喜びを爆発させた小池選手とムチーニ選手
大会初日の21日、男子2部1万メートル決勝では小池莉希選手(4年)が日本人トップの4位でゴールした。タイムは27分52秒43。創大の日本人選手として初めて「27分台」をマークした。
気温16度、小雨がぱらつく肌寒いコンディションの中で号砲が鳴った。レースは序盤からハイペースで推移。小池選手は「前の集団は必ず落ちてくる」と冷静に状況を見極め、後方から上位をうかがっていく。
レース中盤から徐々に順位を上げ、6000メートル付近でスティーブン・ムチーニ選手(同)の後ろにつき、虎視眈々と勝負どころを狙った。
残り5周付近で集団から抜け出すと、ラストは他校の日本人選手を振り切り、ムチーニ選手の追い上げもかわして4位でフィニッシュ。圧巻の走りにスタジアムが沸いた。
これまでは前半で力を使い果たすことも多かった小池選手だが「今回は後半勝負ができました。『大人になった小池莉希』を見せられたと思います」と笑顔でコメント。本人が「120点満点」と自賛した通りの、見事な走りだった。
ムチーニ選手は5位入賞。創大記録を更新した4月のハーフマラソンの「疲れが少し残っていた」(榎木和貴監督)ことで、本来の走りのキレを欠いた。それでも、必死の粘りでチームに得点をもたらした。
山口翔輝選手(3年)は、序盤に先頭に立つなど積極性を見せて12位。日本人では6番手でゴールした。春は、4月の関東インカレ男子2部ハーフマラソンを制すなど、ロード種目で好成績を連発。スピードの刺激を入れる狙いがあったこの日も“崩れず”「最後まで全力を出し切れました」と胸を張った。
大会初日の21日、男子2部1万メートル決勝では小池莉希選手(4年)が日本人トップの4位でゴールした。タイムは27分52秒43。創大の日本人選手として初めて「27分台」をマークした。
気温16度、小雨がぱらつく肌寒いコンディションの中で号砲が鳴った。レースは序盤からハイペースで推移。小池選手は「前の集団は必ず落ちてくる」と冷静に状況を見極め、後方から上位をうかがっていく。
レース中盤から徐々に順位を上げ、6000メートル付近でスティーブン・ムチーニ選手(同)の後ろにつき、虎視眈々と勝負どころを狙った。
残り5周付近で集団から抜け出すと、ラストは他校の日本人選手を振り切り、ムチーニ選手の追い上げもかわして4位でフィニッシュ。圧巻の走りにスタジアムが沸いた。
これまでは前半で力を使い果たすことも多かった小池選手だが「今回は後半勝負ができました。『大人になった小池莉希』を見せられたと思います」と笑顔でコメント。本人が「120点満点」と自賛した通りの、見事な走りだった。
ムチーニ選手は5位入賞。創大記録を更新した4月のハーフマラソンの「疲れが少し残っていた」(榎木和貴監督)ことで、本来の走りのキレを欠いた。それでも、必死の粘りでチームに得点をもたらした。
山口翔輝選手(3年)は、序盤に先頭に立つなど積極性を見せて12位。日本人では6番手でゴールした。春は、4月の関東インカレ男子2部ハーフマラソンを制すなど、ロード種目で好成績を連発。スピードの刺激を入れる狙いがあったこの日も“崩れず”「最後まで全力を出し切れました」と胸を張った。
ハーフマラソンで優勝した山口選手
ハーフマラソンで優勝した山口選手
新入生トリオが躍動した1500メートル
新入生トリオが躍動した1500メートル
1500メートルで決勝に進出した1年生トリオ
1500メートルで決勝に進出した1年生トリオ
男子1500メートルには、1年生の田村幸太選手、内田涼太選手、保芦摩比呂選手が出場した。榎木監督が「1年生らしくチャレンジして、1人でも2人でも決勝に進めれば」と送り出した21日の予選は、それぞれが巧みなレース運びを見せ、3人全員が突破した。
小雨に加え、強風が吹き荒れる悪条件で行われた翌22日の決勝は、号砲からスローペースで展開。ラスト1周の鐘が鳴ると一気にスピードが上がり、競り合いの中で田村選手が4位、内田選手が6位に入った。保芦選手は必死に追い上げたものの、入賞に一歩届かず9位だった。
レース後、悔しそうな表情を浮かべた田村選手は「表彰台を狙っていました。ただ、入学後は大会で思うように走れていなかったので、まずは一つ結果を残せて良かったです」と振り返る。保芦選手も「1年生から大きな舞台を経験できて、次につながるレースになりました」と語った。
3人がそろって口にしたのは、大学で質の高い練習が積めているということ。「強い同期と先輩にもまれ、高め合える環境」(内田選手)の中で、着実に力を伸ばしている。
5000メートルで自己新記録をマークした村上遵世選手(1年)とともに、新入生カルテットにとって充実の“関カレデビュー”となった。
男子1500メートルには、1年生の田村幸太選手、内田涼太選手、保芦摩比呂選手が出場した。榎木監督が「1年生らしくチャレンジして、1人でも2人でも決勝に進めれば」と送り出した21日の予選は、それぞれが巧みなレース運びを見せ、3人全員が突破した。
小雨に加え、強風が吹き荒れる悪条件で行われた翌22日の決勝は、号砲からスローペースで展開。ラスト1周の鐘が鳴ると一気にスピードが上がり、競り合いの中で田村選手が4位、内田選手が6位に入った。保芦選手は必死に追い上げたものの、入賞に一歩届かず9位だった。
レース後、悔しそうな表情を浮かべた田村選手は「表彰台を狙っていました。ただ、入学後は大会で思うように走れていなかったので、まずは一つ結果を残せて良かったです」と振り返る。保芦選手も「1年生から大きな舞台を経験できて、次につながるレースになりました」と語った。
3人がそろって口にしたのは、大学で質の高い練習が積めているということ。「強い同期と先輩にもまれ、高め合える環境」(内田選手)の中で、着実に力を伸ばしている。
5000メートルで自己新記録をマークした村上遵世選手(1年)とともに、新入生カルテットにとって充実の“関カレデビュー”となった。
タフな連戦を戦い抜いた主力と、独走の2連覇
タフな連戦を戦い抜いた主力と、独走の2連覇
5000メートルで粘りの走りを見せる小池選手(中央右)と村上選手(同左)
5000メートルで粘りの走りを見せる小池選手(中央右)と村上選手(同左)
大会最終日の24日は、5000メートル決勝と3000メートル障害の決勝が行われ、主力たちが意地を見せた。
5000メートル決勝には、小池、ムチーニ、村上の3選手が出場。他校の強力な留学生がレースの主導権を握る中、創大勢もしぶとく食い下がった。
序盤から上位争いを演じたムチーニ選手は、13分28秒45の3位で表彰台に。小池選手も残り2周で先頭に立つなど見せ場をつくり、日本人2番手の5位でフィニッシュした。1年生の村上選手は、従来の自己記録を3秒ほど更新し、同学年ではトップとなる11位(日本人6番手)に入った。1500メートルで活躍した同期に刺激を受けたルーキーが、大舞台でも堂々とした走りを見せ、手応えをつかんだ。
3000メートル障害決勝では、ソロモン・ムトゥク選手(3年)が8分39秒27で優勝。大会記録に3秒、自己ベストにわずか1秒届かなかったものの、スタートから他を寄せ付けぬ快走で、見事に同種目2連覇を達成した。
大会最終日の24日は、5000メートル決勝と3000メートル障害の決勝が行われ、主力たちが意地を見せた。
5000メートル決勝には、小池、ムチーニ、村上の3選手が出場。他校の強力な留学生がレースの主導権を握る中、創大勢もしぶとく食い下がった。
序盤から上位争いを演じたムチーニ選手は、13分28秒45の3位で表彰台に。小池選手も残り2周で先頭に立つなど見せ場をつくり、日本人2番手の5位でフィニッシュした。1年生の村上選手は、従来の自己記録を3秒ほど更新し、同学年ではトップとなる11位(日本人6番手)に入った。1500メートルで活躍した同期に刺激を受けたルーキーが、大舞台でも堂々とした走りを見せ、手応えをつかんだ。
3000メートル障害決勝では、ソロモン・ムトゥク選手(3年)が8分39秒27で優勝。大会記録に3秒、自己ベストにわずか1秒届かなかったものの、スタートから他を寄せ付けぬ快走で、見事に同種目2連覇を達成した。
ムトゥク選手は3000メートル障害で2連覇を果たした
ムトゥク選手は3000メートル障害で2連覇を果たした
榎木監督による今大会の振り返りと、未来への展望
榎木監督による今大会の振り返りと、未来への展望
榎木監督は「『総合得点で昨年を上回る』という目標を達成でき、結果としては上出来だったと思います」と振り返る。大会を通して小池選手やムチーニ選手、山口選手ら主力が存在感を示したことに、チームの充実ぶりが表れていた。なかでも新入生の活躍を、監督は「予想外の収穫」とたたえた。
好成績の背景には、3月に榎木監督と川嶋伸次総監督、小池選手が実施した、アメリカ創価大学(SUA)での短期合宿がある。2年後に五輪が開催されるロサンゼルスの風を感じ、世界の舞台を意識するようになった小池選手。監督は「彼の変化が、後輩たちにも伝わっている。向上心がチームに広がり、好循環が生まれています」と語った。
一方で指揮官は、5000メートルと1万メートルに小池選手とムチーニ選手が重複して出場したことなどに触れ「特定のメンバーに頼らざるを得なかった部分は、選手層の課題です」と、チームの状況を冷静に見つめる。
6月はチームとして出場試合数を絞り、走り込みに徹する「底上げの月間」にするという。そして、シーズン前半戦の総仕上げとして、日本選手権や函館マラソンのハーフへと、照準を合わせる。その後は、夏の合宿シーズンを通して体とスタミナを鍛え上げ、秋の駅伝シーズンを迎えていく。
トラックシーズンの山場である関東インカレに旋風を巻き起こした創大駅伝部。一人一人の底力を発揮していくため、チームは「創力戦」(総力戦)で次の舞台に挑む。
記事のご感想や、創大駅伝部への応援メッセージをこちらからお寄せください。
榎木監督は「『総合得点で昨年を上回る』という目標を達成でき、結果としては上出来だったと思います」と振り返る。大会を通して小池選手やムチーニ選手、山口選手ら主力が存在感を示したことに、チームの充実ぶりが表れていた。なかでも新入生の活躍を、監督は「予想外の収穫」とたたえた。
好成績の背景には、3月に榎木監督と川嶋伸次総監督、小池選手が実施した、アメリカ創価大学(SUA)での短期合宿がある。2年後に五輪が開催されるロサンゼルスの風を感じ、世界の舞台を意識するようになった小池選手。監督は「彼の変化が、後輩たちにも伝わっている。向上心がチームに広がり、好循環が生まれています」と語った。
一方で指揮官は、5000メートルと1万メートルに小池選手とムチーニ選手が重複して出場したことなどに触れ「特定のメンバーに頼らざるを得なかった部分は、選手層の課題です」と、チームの状況を冷静に見つめる。
6月はチームとして出場試合数を絞り、走り込みに徹する「底上げの月間」にするという。そして、シーズン前半戦の総仕上げとして、日本選手権や函館マラソンのハーフへと、照準を合わせる。その後は、夏の合宿シーズンを通して体とスタミナを鍛え上げ、秋の駅伝シーズンを迎えていく。
トラックシーズンの山場である関東インカレに旋風を巻き起こした創大駅伝部。一人一人の底力を発揮していくため、チームは「創力戦」(総力戦)で次の舞台に挑む。
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